エクスモーション:「CoBrain(コブレイン)」有償サービス開始へ、渡辺博之社長に聞く

サーチナ2024年11月14日(木)11時26分
 エクスモーション <4394> が、生成AI(人工知能)を用いた要件定義支援サービス「CoBrain(コブレイン)」の有償サービスを開始する。自動車産業を中心とした組込みソフトウェアの技術コンサルティングが主力だが、この「CoBrain」が今後の成長ドライバーとなっていきそうだ。渡辺博之社長に聞いた。

 ――「CoBrain」の有償化が間近に迫っている。

 「ソフトウェア開発において要件定義はプロジェクトの成功に不可欠だが、要件定義書の作成やレビューに多大な時間と労力を費やしていた。『CoBrain』は生成AIを活用し、要件定義プロセスにおけるエンジニアの負担を軽減させるためのサービスとして開発を進めてきた。今年前半からご利用企業を限定したベータ版の提供を行い、7月にはご希望いただいた企業様向けに広くトライアル版の提供をスタート。順調な推移を経て、11月中に製品版のリリース、いわゆる有償サービスを開始できる見通しとなった」

 ――「CoBrain」のトライアル期間の評判はどうか。

 「顧客の評判は上々。通常のコンサルティングサービスよりも費用が10分の1程度に抑えられ、また、これまでこういったサービスが世の中になかったこともあり、引き合いは多い。トライアルの顧客は半分近くが、コンサルティングサービスにおける当社の従来顧客以外のクライアントであり、顧客層も広がっている。今後は、コンサルティングとのクロスセルなども行えるため、連結業績への影響度は、単純なプラス以上のものが出てくるだろう」

 ――本業はメーカー向けのコンサルティング。「CoBrain」が新事業として加わり、中・長期的な企業像は変わってくるのか。

 「『CoBrain』はSaaS形式として提供するため、主力のコンサルティングサービスに比べて収益力の高いサービスとなる。25年11月期は1年をかけてサービスを広げ、顧客を開拓していく予定で、投資も継続する。本格的な収益寄与はその先となるが、売上以上に利益面への寄与度が大きいサービスとなる見込み。中期的には、当社の収益構造も大きく変化していくだろう」

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