伝説のヘアメイクドレッサーが親友の最後のメイクに向かう…『スワンソング』日本公開決定
シネマカフェ2022年5月12日(木)14時0分
引退したゲイのヘアメイクドレッサーが亡き親友の最後のメイクを施す旅を描き、昨年の東京国際映画祭をはじめ世界各国の映画祭で感動を巻き起こしたウド・キアー主演映画『スワンソング』(原題:SWAN SONG)が、8月26日(金)より公開決定。同時に日本版ポスタービジュアルならびに場面写真1点が解禁された。
現役生活を退き、養護施設でひっそりと暮らすパットは思わぬ依頼を受ける。かつての顧客で、街で一番の金持ちであるリタが遺言で「パットに死化粧を」と記していた。最愛のパートナーであるデビッドを早くにエイズで失っていたパットは、リタの遺言によって様々な思い出が去来する。すっかり忘れていた生涯の仕事への情熱や、友人でもあるリタへの複雑な思い、そして自身の過去と現在…。ヘアメイクドレッサーとして活躍してきたパトリック・ピッツェンバーガー、通称“ミスター・パット”にとっての「スワンソング」は、わだかまりを残したまま亡くなってしまった親友であり顧客のリタを、 天国へと送り届ける仕事になるのか――。
白鳥がこの世を去る際、最も美しい声で歌うとされる伝説から生まれた「スワンソング」という言葉。芸術や匠の技に身を捧げた者たちが、人生の最後に残した作品、最後のパフォーマンス、つまり有終の美が「スワンソング」と表現される。
エイズが蔓延した90年代から現在へ。実在の人物をモデルに描く
監督のトッド・スティーブンスは、17歳のときにオハイオ州のゲイクラブで“ミスター・パット”ことパトリック・ピッツェンバーガーが踊っているのを見て衝撃を受け、映画の道へ進んでからも、いつか同郷のこの人気ヘアメイクドレッサーを題材にした作品を撮りたいと思い続け、その念願を叶えた本作。
自身もゲイであるスティーブンス監督による本作は、実在の人物をモデルに、エイズが蔓延した90年代から現在に至るゲイカルチャーを真摯に見つめ、社会的な立ち位置や相続問題などのリアルなトピックも物語に取り込みながら誠実に描いた作品となっている。
映画界の秘宝ウド・キアーの新境地
主演は、ドイツ出身でハリウッド作品でも多数活躍する世界的名優、ウド・キアー。初期の『悪魔のはらわた』から、ラース・ フォン・トリアー作品まで怪優ぶりを発揮。ベルリン映画祭でガス・ヴァン・サントと出会ったのち、アメリカのインディペンデント映画の世界に参入。ヴァン・サント監督の『マイ・プライベート・アイダホ』や『ドント・ウォーリー』などに出演した。本作でのキアーは、その強烈な個性はそのままに、人生最後の仕事への逡巡をエモーショナルに表現。時には激しく感情をあらわにして、時には静かに哀感を漂わせ、共感を誘う名演技を披露する。
共演は『プロミシング・ヤング・ウーマン』のジェニファー・クーリッジ、ゲイをカミングアウトしているTVシリーズ「アグリー・ベティ」のマイケル・ユーリーらが参加。
サウス・バイ・サウスウエスト2021ナラティヴ・スポットライト部門でワールドプレミアされ、インディペンデント・スピリット賞脚本賞・主演男優賞ノミネート、ニューヨーカーズLGBT映画祭 観客賞受賞ほか、東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門にて上映された。
『スワンソング』は8月26日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。
現役生活を退き、養護施設でひっそりと暮らすパットは思わぬ依頼を受ける。かつての顧客で、街で一番の金持ちであるリタが遺言で「パットに死化粧を」と記していた。最愛のパートナーであるデビッドを早くにエイズで失っていたパットは、リタの遺言によって様々な思い出が去来する。すっかり忘れていた生涯の仕事への情熱や、友人でもあるリタへの複雑な思い、そして自身の過去と現在…。ヘアメイクドレッサーとして活躍してきたパトリック・ピッツェンバーガー、通称“ミスター・パット”にとっての「スワンソング」は、わだかまりを残したまま亡くなってしまった親友であり顧客のリタを、 天国へと送り届ける仕事になるのか――。
白鳥がこの世を去る際、最も美しい声で歌うとされる伝説から生まれた「スワンソング」という言葉。芸術や匠の技に身を捧げた者たちが、人生の最後に残した作品、最後のパフォーマンス、つまり有終の美が「スワンソング」と表現される。
エイズが蔓延した90年代から現在へ。実在の人物をモデルに描く
監督のトッド・スティーブンスは、17歳のときにオハイオ州のゲイクラブで“ミスター・パット”ことパトリック・ピッツェンバーガーが踊っているのを見て衝撃を受け、映画の道へ進んでからも、いつか同郷のこの人気ヘアメイクドレッサーを題材にした作品を撮りたいと思い続け、その念願を叶えた本作。
自身もゲイであるスティーブンス監督による本作は、実在の人物をモデルに、エイズが蔓延した90年代から現在に至るゲイカルチャーを真摯に見つめ、社会的な立ち位置や相続問題などのリアルなトピックも物語に取り込みながら誠実に描いた作品となっている。
映画界の秘宝ウド・キアーの新境地
主演は、ドイツ出身でハリウッド作品でも多数活躍する世界的名優、ウド・キアー。初期の『悪魔のはらわた』から、ラース・ フォン・トリアー作品まで怪優ぶりを発揮。ベルリン映画祭でガス・ヴァン・サントと出会ったのち、アメリカのインディペンデント映画の世界に参入。ヴァン・サント監督の『マイ・プライベート・アイダホ』や『ドント・ウォーリー』などに出演した。本作でのキアーは、その強烈な個性はそのままに、人生最後の仕事への逡巡をエモーショナルに表現。時には激しく感情をあらわにして、時には静かに哀感を漂わせ、共感を誘う名演技を披露する。
共演は『プロミシング・ヤング・ウーマン』のジェニファー・クーリッジ、ゲイをカミングアウトしているTVシリーズ「アグリー・ベティ」のマイケル・ユーリーらが参加。
サウス・バイ・サウスウエスト2021ナラティヴ・スポットライト部門でワールドプレミアされ、インディペンデント・スピリット賞脚本賞・主演男優賞ノミネート、ニューヨーカーズLGBT映画祭 観客賞受賞ほか、東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門にて上映された。
『スワンソング』は8月26日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。
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