カンヌで受賞『PLAN 75』早川千絵監督「誰もがこの先体験する」物語描く
シネマカフェ2022年6月7日(火)16時30分
倍賞千恵子が主演、第75回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門に正式出品され、早川千絵監督が「カメラドール 特別表彰」を授与された映画『PLAN 75』。この度、倍賞さん演じる主人公ミチの新場面写真と共に早川監督のコメントが到着した。
早川監督のオリジナル脚本による長編デビュー作となる本作は、先日第75回カンヌ国際映画祭にて新人監督に与えられる「カメラドール特別表彰」に選出されるという快挙を遂げたばかり。
超高齢化社会に対応すべく75歳以上が自らの生死を選択できる制度<プラン75>が施行される近未来を舞台に、その制度に大きく翻弄される人々の姿を描いた。
早川監督は「ここ数年の間に“自己責任”という言葉を多く耳にするようになり、社会的に立場の弱い人への風当たりが強くなっていることへの憤り」が本作の発想のきっかけとしながら、「私が子どものころは、長生きをすることはおめでたいことだった。ここ最近は年をとることに対する不安ばかりがメディアで煽られるようになっている。高齢化社会の問題が解決に向かわないことの憤りが、高齢者自身に向けられているように感じる。誰もがこの先体験するという意味で想像しやすいであろう高齢者を主人公にした物語を描こうと思った」と、本作について語っている。
劇中では倍賞さん演じる主人公・角谷ミチがホテルの客室清掃員の仕事を辞めざるをえなくなり、ハローワークで仕事を探すも、高齢のため、なかなか新しい職場を見つけられない…。今回新たに解禁されたのは、働き先としてようやく見つけた夜間の交通整備の職に就いたミチの姿。
さらに、ひと足先に映画を観た著名人からのコメントも到着。社会学者の上野千鶴子は「あなたの明日がこうなるかもしれない。それでいいのか」とコメント、作家・活動家の雨宮処凛も「身震いするほどのリアル。ここに描かれているのは、あなたの、私の、そして少子高齢化と叫ばれて久しいこの国に住むすべての人の未来に起こり得る光景だ」と語る。
『ハウルの動く城』のソフィー役で縁のある鈴木敏夫(スタジオジブリ)は「この配役は、倍賞さんを置いて、他に考えられない。最後まで、倍賞さんの一挙手一投足を見守りました」とコメントを寄せている。
『PLAN 75』は6月17日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。
早川監督のオリジナル脚本による長編デビュー作となる本作は、先日第75回カンヌ国際映画祭にて新人監督に与えられる「カメラドール特別表彰」に選出されるという快挙を遂げたばかり。
超高齢化社会に対応すべく75歳以上が自らの生死を選択できる制度<プラン75>が施行される近未来を舞台に、その制度に大きく翻弄される人々の姿を描いた。
早川監督は「ここ数年の間に“自己責任”という言葉を多く耳にするようになり、社会的に立場の弱い人への風当たりが強くなっていることへの憤り」が本作の発想のきっかけとしながら、「私が子どものころは、長生きをすることはおめでたいことだった。ここ最近は年をとることに対する不安ばかりがメディアで煽られるようになっている。高齢化社会の問題が解決に向かわないことの憤りが、高齢者自身に向けられているように感じる。誰もがこの先体験するという意味で想像しやすいであろう高齢者を主人公にした物語を描こうと思った」と、本作について語っている。
劇中では倍賞さん演じる主人公・角谷ミチがホテルの客室清掃員の仕事を辞めざるをえなくなり、ハローワークで仕事を探すも、高齢のため、なかなか新しい職場を見つけられない…。今回新たに解禁されたのは、働き先としてようやく見つけた夜間の交通整備の職に就いたミチの姿。
さらに、ひと足先に映画を観た著名人からのコメントも到着。社会学者の上野千鶴子は「あなたの明日がこうなるかもしれない。それでいいのか」とコメント、作家・活動家の雨宮処凛も「身震いするほどのリアル。ここに描かれているのは、あなたの、私の、そして少子高齢化と叫ばれて久しいこの国に住むすべての人の未来に起こり得る光景だ」と語る。
『ハウルの動く城』のソフィー役で縁のある鈴木敏夫(スタジオジブリ)は「この配役は、倍賞さんを置いて、他に考えられない。最後まで、倍賞さんの一挙手一投足を見守りました」とコメントを寄せている。
『PLAN 75』は6月17日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。
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