映画『ツイスターズ』は何も考えず見て盛り上がれる、みんな大好きなハデでストレスゼロのハリウッド映画だ! 前作の知識も不要(ただしイースターはアリ)
ロケットニュース242024年8月1日(木)14時15分
いよいよ8月1日から公開となる、映画『ツイスターズ』。おや? このタイトルといい、メインビジュアルといい……どっかで見たぞ? それもそのはず。
1996年に公開された、レジェンド級に有名な映画『ツイスター』と世界観を同じくする映画だ! もはや古い作品と言っても良さそうだが、令和に続編が出て来るとは思っていなかった。
ひと足先に試写会で字幕版を視聴させて頂いたところ……うぉぉおおお、これはだいぶコッテコテな、“あの頃” のハリウッド映画のノリだァァァアアアアア!!
・ハリウッド映画
本作において、言うほどネタバレというものは存在しない。チャラいが実は有能でいいヤツなマッチョイケメンカウボーイと、訳あって影のあるインテリ美女が、なんやかんやあって意気投合し、全てが “そうなるだろうな” という展開を見せ、うまいこと着地するストーリーだ。
つまり、いろいろと余計なものが入り込んで思想が強めになり、レビューするにもめんどくさいことを考えねばならず、褒める対象と使う言葉を選らばなければならない作品が増えてきた令和のハリウッド映画ではなく、頭を空っぽにして見ていればいい感じに盛り上がれる平成のハリウッド映画である。
主演の訳ありインテリ美女を演じるのは、デイジー・エドガー=ジョーンズ。映画の出演数はまだ少ないようで、私も彼女の出演作は今回が初めてだったのだが、イギリスのTVドラマで活躍している方らしい。
もう1人の主役である、チャラいが実は有能でいいヤツなマッチョイケメンカウボーイを演じるのは、『トップガン マーヴェリック』で名をあげたグレン・パウエル。これ以上ないハマり役だ!
だいぶ派手に色々と吹き飛ばされたり、爆発したりするのは当然のこと。ほど良いIQの低さを感じる脳筋じみた各種武装で巨大竜巻に立ち向かってくれるので、スリルと楽しさを同時に味わいえる仕様だ。
竜巻による災害を扱うパニック映画ではあるので、いちおうシリアスなシーンも多くはあるが、それはそれ。夏休みの映画ってのは、こういうので良いんだよ、こういうので。
・前作の視聴は不要
さて、実質的な続編となると気になるのが、”前作の視聴は必要なのか?” という点だろう。現在(7月31日時点)アマプラでは有料レンタル。ネトフリにも無いようで、見るには少し気合が必要となっている。
だが、心配は不要だ! 前作の要素はほぼ皆無!! 別にネタバレでも何でもないと思うので述べさせてもらうと、96年の映画で登場した「ドロシー」という当時は画期的だった竜巻観測マシンが、映画冒頭で一瞬出るだけだ。
1作目ではそれが超重要な役割を果たすのだが、今作ではだいぶ年季の入った時代遅れ気味(有効ではあるが)な感じで、ぶっちゃけそれが何なのか把握する必要すらない。
前作の記憶がある人だけが、一瞬だけニヤッとできる。たったそれだけな親切設計となっている。
ただ……1つ付け加えるなら、今作の一瞬だけ出てくる「ドロシー」が、よく見ると「Dorothy V」……つまりバージョンが上がっているという点だろうか。字幕版でしか映画を見ないくせに、その字幕を1ミリも読まない無法者な私でなければ見落としていたに違いない。「ドロシー」の入った缶をよく見ると良い。
これは恐らく製作側が1作目のファンのために用意したイースターエッグだと思われる。たったそれだけではあるが、恐らくジョーとビル(前作の主人公カップル)は映画本編後に研究を発展させ、ある程度の成功を得たのではないか……くらいの想像はできるかもしれない。
前作の2人が一切出ないことのリアルな事情を察するのであれば、ビル役のビル・パクストン氏が2017年に亡くなっているからであろう。現実的に難しいのだと思われる。
ということで、いよいよ公開となる映画『ツイスターズ』。夏休みにヒマしているこの世の全員が、一切の準備無しで見て満足できる、王道の古き良きパニック映画だ!
参考リンク:ツイスターズ
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.
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1996年に公開された、レジェンド級に有名な映画『ツイスター』と世界観を同じくする映画だ! もはや古い作品と言っても良さそうだが、令和に続編が出て来るとは思っていなかった。
ひと足先に試写会で字幕版を視聴させて頂いたところ……うぉぉおおお、これはだいぶコッテコテな、“あの頃” のハリウッド映画のノリだァァァアアアアア!!
・ハリウッド映画
本作において、言うほどネタバレというものは存在しない。チャラいが実は有能でいいヤツなマッチョイケメンカウボーイと、訳あって影のあるインテリ美女が、なんやかんやあって意気投合し、全てが “そうなるだろうな” という展開を見せ、うまいこと着地するストーリーだ。
つまり、いろいろと余計なものが入り込んで思想が強めになり、レビューするにもめんどくさいことを考えねばならず、褒める対象と使う言葉を選らばなければならない作品が増えてきた令和のハリウッド映画ではなく、頭を空っぽにして見ていればいい感じに盛り上がれる平成のハリウッド映画である。
主演の訳ありインテリ美女を演じるのは、デイジー・エドガー=ジョーンズ。映画の出演数はまだ少ないようで、私も彼女の出演作は今回が初めてだったのだが、イギリスのTVドラマで活躍している方らしい。
もう1人の主役である、チャラいが実は有能でいいヤツなマッチョイケメンカウボーイを演じるのは、『トップガン マーヴェリック』で名をあげたグレン・パウエル。これ以上ないハマり役だ!
だいぶ派手に色々と吹き飛ばされたり、爆発したりするのは当然のこと。ほど良いIQの低さを感じる脳筋じみた各種武装で巨大竜巻に立ち向かってくれるので、スリルと楽しさを同時に味わいえる仕様だ。
竜巻による災害を扱うパニック映画ではあるので、いちおうシリアスなシーンも多くはあるが、それはそれ。夏休みの映画ってのは、こういうので良いんだよ、こういうので。
・前作の視聴は不要
さて、実質的な続編となると気になるのが、”前作の視聴は必要なのか?” という点だろう。現在(7月31日時点)アマプラでは有料レンタル。ネトフリにも無いようで、見るには少し気合が必要となっている。
だが、心配は不要だ! 前作の要素はほぼ皆無!! 別にネタバレでも何でもないと思うので述べさせてもらうと、96年の映画で登場した「ドロシー」という当時は画期的だった竜巻観測マシンが、映画冒頭で一瞬出るだけだ。
1作目ではそれが超重要な役割を果たすのだが、今作ではだいぶ年季の入った時代遅れ気味(有効ではあるが)な感じで、ぶっちゃけそれが何なのか把握する必要すらない。
前作の記憶がある人だけが、一瞬だけニヤッとできる。たったそれだけな親切設計となっている。
ただ……1つ付け加えるなら、今作の一瞬だけ出てくる「ドロシー」が、よく見ると「Dorothy V」……つまりバージョンが上がっているという点だろうか。字幕版でしか映画を見ないくせに、その字幕を1ミリも読まない無法者な私でなければ見落としていたに違いない。「ドロシー」の入った缶をよく見ると良い。
これは恐らく製作側が1作目のファンのために用意したイースターエッグだと思われる。たったそれだけではあるが、恐らくジョーとビル(前作の主人公カップル)は映画本編後に研究を発展させ、ある程度の成功を得たのではないか……くらいの想像はできるかもしれない。
前作の2人が一切出ないことのリアルな事情を察するのであれば、ビル役のビル・パクストン氏が2017年に亡くなっているからであろう。現実的に難しいのだと思われる。
ということで、いよいよ公開となる映画『ツイスターズ』。夏休みにヒマしているこの世の全員が、一切の準備無しで見て満足できる、王道の古き良きパニック映画だ!
参考リンク:ツイスターズ
執筆:江川資具
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