「ミスしたことを一度も見たことない」エミー賞受賞の真田広之 弟弟子明かす若手時代からの“別格ぶり”

女性自身2024年9月19日(木)11時0分

「これまで時代劇を継承し支えてきたすべての方々、そして監督や諸先生方に心よりお礼を申し上げます」


9月15日(日本時間16日)に発表された『第76回エミー賞』の授賞式で、主演・プロデュースを務めた『SHOGUN 将軍』が主演男優賞などを獲得し、そう挨拶した真田広之(63)。


「真田さんが獲得したエミー賞は、アメリカで“テレビ界のアカデミー賞”とも言われる権威と歴史ある賞。もちろん日本人初の快挙で、作品賞や監督賞など18冠獲得は史上最多です」(放送プロデューサー)


真田といえば、13歳で故・千葉真一さんが設立した「ジャパンアクションクラブ(JAC)」に入所したことでも知られている。


JAC13期生で、真田の弟弟子にあたる俳優の若山騎一郎(59)が、真田との思い出を振り返った――。


「僕は16歳のときにJACに入ったのですが、当時の真田さんは、ちょうど千葉さんが主演していたドラマ『影の軍団』にレギュラー出演しており、俳優として確固たる地位を築き始めたころでした。また初の外国映画となる香港映画『龍の忍者』に主演していましたから、当時からJACの若手で中では別格でした。


特にアクションについては、僕がこれまで見てきた俳優の中でもピカイチ。いや、世界中探しても真田さん以上の人はいないんじゃないかな。例えばアクションシーンで20メートルから飛び降りるシーンでも平然とこなすし、それ以前にスタントマン以上に動けてしまう。JACの合宿でご一緒したこともありましたが、撮影中に息を切らした、とかミスをした、というところは一度も見たことがありません」


20年前からアメリカに拠点を移し、ハリウッドに挑戦していた真田。その理由も「誤解された日本を描く時代を自分の世代で終わらせたかった」からだという。


彼の日本文化への傾倒は若いころから始まっていたと、若山は語る。


「恩師である千葉さんが世界を目指していたこともあり、そういった影響もあるとは思いますが、真田さんは決して大言壮語はせず、1作1作に入魂を込めて挑む方でした。


例えばJACの稽古の合間に、日本舞踊を習いに行き、玉川流の名取を取得するなど、努力を惜しまない方でした。日本の伝統芸能も常にどん欲に学んでいました。僕の父親(故・若山富三郎さん)が古典芸能に造詣が深かったこともあって、いろいろ聞きに来られたことを父から聞いたこともあります。


同作のプロデューサーとしてハリウッドのスタッフにも優しく接していたとのことですが、昔から真田さんは裏方にも優しく、かつ心遣いのできる方でした。それも“さりげなく”というのが真田さん流です。


昔のスターのなかにはスタッフのことを鼻にもかけない人もいましたが、真田さんはそっと後ろから“お疲れさま”などと優しく声をかけたり。俳優としてまばゆいばかりのオーラを持ちながら、オフではみんなにやさしい。なかなかそういったことができる俳優の人はいませんね


いっぽう、常にハングリーな人でもありました。いつもチャレンジャーであり、現状に満足しないところが真田さんのスゴいところ。我々、後輩にとっても常に先頭に立って結果を出してくれたことは本当に嬉しいですね」


まだまだ真田の夢は続いていきそうだ。

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