ドジャース・大谷翔平の快挙に奥州市「ふるさと応援団」も驚き「こんなに早く達成するとは」
大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手(30)の快挙に列島は歓喜と興奮に包まれた。故郷の岩手県奥州市では市役所に横断幕が掲げられ、記念ステッカーを急ピッチで製作している。
午後3時、倉成淳市長(68)の「大谷選手おめでとう!」の声に合わせて、市役所の外壁に「MLB史上初の快挙!!」と書かれた横断幕が掲げられた。ドジャースのユニホームに身を包んだ倉成市長は「素晴らしい活躍で“凄いことやったな!”とねぎらいたい」と敬意を表した。
奥州市などで構成される「ふるさと応援団」が主導し、これまでも大谷のMVP獲得時などに横断幕を作ってきた。同応援団の担当者は、本紙の取材に「先週末に発注して、昨日(19日)に届きました。大谷選手を甘く見ていたといったら失礼ですが、こんなに早く達成するとは思っていませんでした」と地元の大スターの活躍には驚かされるばかりだ。
横断幕は一の位を張り替えられる仕様。担当者は「シーズン終了後に更新された記録に変えます」と明かし、当面は「50―50」で掲げる。しかし「60―60」の可能性も残されているだけに「もし達成したら新しく作らないといけないですね」と苦笑いした。
庁舎内には今月17日から本塁打数と盗塁数を刻む応援ボードが置かれており「感動をありがとう」などのメッセージが書き込まれている。さらに同応援団では今月24日から達成記念ステッカー2000枚を市役所などで配布予定。偉業達成の祝福ムードを地元がさらに盛り上げていく。
横断幕を見上げていた農業小野寺正さん(75)は「残り試合でまだ記録が伸びそう」と期待。自作の「大谷メーター」を掲げる村上孝さん(70)は「まさか一気に達成するなんて想像以上」と興奮した様子だ。
同応援団の担当者は「奥州市から世界を代表する選手が出たということが本当に誇らしい。この先にはワールドシリーズや3度目のシーズンMVPを獲得する可能性もあるので、次のお祝いも考えないといけないですね」とさらなる活躍を期待した。(高原 俊太)
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