発売まであと1ヵ月! 加藤シゲアキ・最新長編『なれのはて』 カバーデザインを発表!!

TREND NEWS CASTER2023年9月25日(月)5時40分

10月25日発売予定、加藤シゲアキの『なれのはて』。


テーマのひとつである絵の具、キャンバスなどを表現した美しい装丁と、加藤の肖像を使った書店用のティザーポスターデザインを初公開した。


ディテールが魅力的


「一枚の絵の謎」から始まる本作らしく「絵の具」をモチーフに、秋田・土崎空襲と密接な関係のある「石油」を想起させる黒が映える美しい装丁。



紙の手触りや箔(はく)など、写真では伝わりにくい細やかなディテールが魅力的な書籍だ。


加藤シゲアキのすべて


メインのキャッチコピーは<生きるために描く。それが誰かの生きる意味になる>。


ボディコピーは<一枚の絵を通じてたどり着く『いつか還る場所』>。


さまざまな意味と想いを込めたコピーだ。



デザイナーは高柳雅人さん。


数々のベストセラーの装幀を手がけてきたヒットメーカーだ。


総ページ数は448ページ。


戦争、家族、仕事、芸術、いまの「加藤シゲアキのすべて」を詰め込んだ重厚な一冊となった。


加藤シゲアキ コメント



前作『オルタネート』の執筆時から考えていた本作が、構想からおよそ3年の歳月を経てついに完成しました。


『なれのはて』は自著のなかで最も壮大なテーマに挑んだエンタメ作品であり、また問題作でもあると考えています。


三十代半ばとなる(なった)私が何を書くべきか、問い続けた結果がこの作品です。


舞台を2019年の東京と、私の母の地元である秋田にしたのは、私自身がこの物語に深く没入するためでしたが、その過程で日本最後の空襲のひとつといわれる土崎空襲を知り、自分がこの小説を書く宿命を感じました。


この小説を書いたのは本当に自分なのか、それとも何か見えざるものによって書かされたのか。今はそういった不思議な気分です。


作家活動が十年を超えた今だからこそ、全身全霊で書き上げることができました。


一枚の絵の謎から広がる世界を、どうぞご堪能いただけると幸いです。

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