『散歩する侵略者』スピンオフドラマ、大反響受け“劇場版”が緊急公開へ
シネマカフェ2017年10月6日(金)10時0分
松田龍平&長澤まさみ&長谷川博己が共演した現在公開中の映画『散歩する侵略者』のスピンオフドラマが、放送後の大反響を受け、『予兆 散歩する侵略者 劇場版』として緊急劇場公開されることが決定した。
劇作家・前川知大率いる劇団「イキウメ」の人気舞台を、国内外で常に注目を集める黒沢清監督が映画化した『散歩する侵略者』。数日間の行方不明の後、夫が「侵略者」に乗っ取られて帰ってくるという大胆なアイデアをもとに、誰も見たことがない新たなエンターテインメントとして現在も大ヒット中。
そんな映画のアナザーストーリーとして、同じく黒沢監督の手により、夏帆、染谷将太、東出昌大ら新たなキャストと設定で話題を呼んでいるのが、スピンオフドラマ「予兆 散歩する侵略者」。WOWOWにてドラマ第1話がOAされるや、映画版と大きく異なる恐怖と驚愕の展開に、終了直後から「これぞ黒沢清!」「素晴らしく怖い」「登場人物全員怪しい」「これは映画館で観たいレベル」「次まで1週間も待てない」「ひたすら演出で恐怖を感じさせる。最高」と話題沸騰。こうした大反響を受け、急きょ劇場公開されることになった。
黒沢監督とともに共同脚本を務めたのは、『リング』シリーズなどを手掛けJホラーブームをけん引した高橋洋。黒沢監督とのタッグは『蛇の道』(’98)以来、実に19年ぶりながら、その不穏で恐怖に満ちた異常な世界観を見事に構築、まさに映画と対になる作品を生み出した。両氏の世界観を具現化すべく、撮影・照明・美術・録音・編集・そして音楽と、これまでも黒沢作品を手掛けてきた映画の制作チームが本作のために再結集した。
異変に気付き、必死に自分たちの世界を守ろうとする主人公・悦子には夏帆さん、図らずも「侵略者」の手先となり苦悩する彼女の夫・辰雄に染谷さん、そして映画版にも登場するものの、まったく異なる役柄で明確な「“悪”の侵略者」を演じるのは東出さん。黒沢監督に「神がかった熱演」と言わしめた、素晴らしい恐怖のアンサンブルを披露している。
また、黒沢監督は劇場公開にあたり、要とも言える“音”の演出にこだわり、ドルビーデジタル5.1の劇場クオリティにアップグレード。さらに映像の細部にも変更が加えられ、本作の世界観をより深く堪能できる仕上がりとなっている。
黒沢監督は本作について、「ほぼ3人だけのキャストで、侵略の予兆というテーマに挑みました。ごく身近な人間が、家庭や職場が、世界全体がゆっくりと確実に変貌していきます。やがて誰もいなくなった街の中で、夏帆さん演じる主人公は何と直面し、どのような決意を持って先に進んでいくのでしょうか。壮大で身の毛のよだつ出来事が、可能な限りリアルに描写されています。ただし、これはあくまで映画です。ここで描かれていることが現実化しないことを望みます」と意味深にコメント。
さらに、脚本の高橋さんからは「黒沢監督と組むのは久々だけど、2人が出会えば、怖い映画を作ろうってことになるのです。ただ怖いことが起こる映画じゃないんです。2人が目指しているのは、観客が見てゆくうちに、え、これヤバい…って気づくような怖さです。前川さんの原作には『ボディ・スナッチャー』の“替え玉妄想”に匹敵するようなヤバいアイデアがありました。だから『侵略SF恐怖映画』が生まれるのは必然なんです」と、舞台版の原作へのリスペクトも明かされている。
■あらすじ
山際悦子(夏帆)は、同僚の浅川みゆき(岸井ゆきの)から「家に幽霊がいる」と告白される。みゆきの自宅に行くと、そこには実の父親がいるだけだった。みゆきの精神状態を心配した悦子は、夫・辰雄(染谷将太)の勤める病院の心療内科へみゆきを連れていく。診察の結果、みゆきは「家族」という“概念”が欠落していることが分かる。
帰宅した悦子は、辰雄に病院で紹介された新任の外科医・真壁司郎(東出昌大)に違和感を抱いたことを話すが、辰雄からは素っ気ない返事のみ。やがて、常に真壁と行動をともにする辰雄が精神的に追い詰められていく様子に、悦子は得体の知れない不安を抱くように。ある日、悦子は病院で辰雄と一緒にいた真壁から「地球を侵略しに来た」と告げられる。冗談とも本気ともつかない告白に、悦子は自分の身の周りで次々に起こる異変に、真壁が関与しているのではないかと疑い始め…。
『予兆 散歩する侵略者 劇場版』は11月11日(土)公開より新宿ピカデリー、なんばパークスシネマ、名古屋ミッドランドスクエアシネマ、札幌シネマフロンティアにて公開。
劇作家・前川知大率いる劇団「イキウメ」の人気舞台を、国内外で常に注目を集める黒沢清監督が映画化した『散歩する侵略者』。数日間の行方不明の後、夫が「侵略者」に乗っ取られて帰ってくるという大胆なアイデアをもとに、誰も見たことがない新たなエンターテインメントとして現在も大ヒット中。
そんな映画のアナザーストーリーとして、同じく黒沢監督の手により、夏帆、染谷将太、東出昌大ら新たなキャストと設定で話題を呼んでいるのが、スピンオフドラマ「予兆 散歩する侵略者」。WOWOWにてドラマ第1話がOAされるや、映画版と大きく異なる恐怖と驚愕の展開に、終了直後から「これぞ黒沢清!」「素晴らしく怖い」「登場人物全員怪しい」「これは映画館で観たいレベル」「次まで1週間も待てない」「ひたすら演出で恐怖を感じさせる。最高」と話題沸騰。こうした大反響を受け、急きょ劇場公開されることになった。
黒沢監督とともに共同脚本を務めたのは、『リング』シリーズなどを手掛けJホラーブームをけん引した高橋洋。黒沢監督とのタッグは『蛇の道』(’98)以来、実に19年ぶりながら、その不穏で恐怖に満ちた異常な世界観を見事に構築、まさに映画と対になる作品を生み出した。両氏の世界観を具現化すべく、撮影・照明・美術・録音・編集・そして音楽と、これまでも黒沢作品を手掛けてきた映画の制作チームが本作のために再結集した。
異変に気付き、必死に自分たちの世界を守ろうとする主人公・悦子には夏帆さん、図らずも「侵略者」の手先となり苦悩する彼女の夫・辰雄に染谷さん、そして映画版にも登場するものの、まったく異なる役柄で明確な「“悪”の侵略者」を演じるのは東出さん。黒沢監督に「神がかった熱演」と言わしめた、素晴らしい恐怖のアンサンブルを披露している。
また、黒沢監督は劇場公開にあたり、要とも言える“音”の演出にこだわり、ドルビーデジタル5.1の劇場クオリティにアップグレード。さらに映像の細部にも変更が加えられ、本作の世界観をより深く堪能できる仕上がりとなっている。
黒沢監督は本作について、「ほぼ3人だけのキャストで、侵略の予兆というテーマに挑みました。ごく身近な人間が、家庭や職場が、世界全体がゆっくりと確実に変貌していきます。やがて誰もいなくなった街の中で、夏帆さん演じる主人公は何と直面し、どのような決意を持って先に進んでいくのでしょうか。壮大で身の毛のよだつ出来事が、可能な限りリアルに描写されています。ただし、これはあくまで映画です。ここで描かれていることが現実化しないことを望みます」と意味深にコメント。
さらに、脚本の高橋さんからは「黒沢監督と組むのは久々だけど、2人が出会えば、怖い映画を作ろうってことになるのです。ただ怖いことが起こる映画じゃないんです。2人が目指しているのは、観客が見てゆくうちに、え、これヤバい…って気づくような怖さです。前川さんの原作には『ボディ・スナッチャー』の“替え玉妄想”に匹敵するようなヤバいアイデアがありました。だから『侵略SF恐怖映画』が生まれるのは必然なんです」と、舞台版の原作へのリスペクトも明かされている。
■あらすじ
山際悦子(夏帆)は、同僚の浅川みゆき(岸井ゆきの)から「家に幽霊がいる」と告白される。みゆきの自宅に行くと、そこには実の父親がいるだけだった。みゆきの精神状態を心配した悦子は、夫・辰雄(染谷将太)の勤める病院の心療内科へみゆきを連れていく。診察の結果、みゆきは「家族」という“概念”が欠落していることが分かる。
帰宅した悦子は、辰雄に病院で紹介された新任の外科医・真壁司郎(東出昌大)に違和感を抱いたことを話すが、辰雄からは素っ気ない返事のみ。やがて、常に真壁と行動をともにする辰雄が精神的に追い詰められていく様子に、悦子は得体の知れない不安を抱くように。ある日、悦子は病院で辰雄と一緒にいた真壁から「地球を侵略しに来た」と告げられる。冗談とも本気ともつかない告白に、悦子は自分の身の周りで次々に起こる異変に、真壁が関与しているのではないかと疑い始め…。
『予兆 散歩する侵略者 劇場版』は11月11日(土)公開より新宿ピカデリー、なんばパークスシネマ、名古屋ミッドランドスクエアシネマ、札幌シネマフロンティアにて公開。
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