東京国際映画祭、開幕!橋本愛「感性を育むことが映画の持つ大きな役割」
シネマカフェ2021年10月31日(日)19時0分
10月30日(土)より第34回東京国際映画祭が開幕。昨年は新型コロナウイルスの影響で海外からのゲストの来日が叶わなかったが、今年は感染症拡大防止対策の下、今年の審査委員長を務めるイザベル・ユペールほか海外からのゲストの招聘も行い、レッドカーペットアライバル、オープニングセレモニーが行われた。
東京国際フォーラムホールCのロビーにて行われたレッドカーペットアライバルには、コンペティション部門に出品されている『ちょっと思い出しただけ』より池松壮亮と伊藤沙莉をはじめ、『GENSAN PUNCH義足のボクサー』(仮)より尚玄や南果歩ら、『フラ・フラダンス』より美山加恋と富田望生ら、そして『グッバイ、ドン・グリーズ!』より声優の梶裕貴ら、総勢42名のキャストのみならずスタッフまで多くの映画人が華やかな姿で登場し映画祭を彩った。
続いて行われたオープニングセレモニーでも、映画の祭典の幕開けを祝福する豪華な演出が続々。まずオープニングアクトに登場したのは、「和奏女子楽団ウーマンオーケストラ」。約5分間にわたるミュージカル映画音楽のメドレーを生演奏し会場を盛り上げた。
会場を17年ぶりに六本木から日比谷・有楽町・銀座地区に移した今回の映画祭に際し、「これからの10日間が、国境を越えて、映画を愛するすべての人々の学びと共感の場となることを願いつつ、ここに第34回東京国際映画祭の開幕を宣言いたします」と映画祭チェアマンの安藤裕康が開幕を挨拶。
フェスティバル・アンバサダーを務める橋本愛も、ラインナップ記者会見に引き続き祝福に駆け付けた。「コロナ以前はレッドカーペットの周りにお客様がいらして、年に一度、稀にある皆さんと交流できる楽しいイベントだったので、今年は熱気を感じるような空気ではないにしても、こういう状況で映画祭が開かれたんだということの有難みを感じています」とコロナ禍での開催となった今年の映画祭への思いをコメント。
“越境”という映画祭テーマに関しては「性別の違いや、世界各国、文化の違いといった様々な違いを認め合いながら、歩み寄るにはどうしたらいいかというのを、お互いに誠実に考え合うのが人との繋がりの中で大事だなと思っている」と語り、「そういった意識や、心、感性を育むことが映画の持つ大きな役割だと思う」と“映画祭の顔”として“越境”というテーマ、そして映画の持つ役割をアピール。最後に、「東京の名画座やミニシアターに足を運ぶとよく思うのが、映画館ごとのカラーや雰囲気が全然違っていて、座席やどんな映画を上映するのかというセレクトなど、その映画館にしかない魅力があって、その場所のその映画館にしかないという特別感が私は大好きです」と日本の映画館の魅力を世界に発信した。
さらに青山真治、クリス・フジワラ、ローナ・ティー、世武裕子と今年の審査委員紹介の後、セレモニーの締めとなる形で、コンペティション部門の審査委員長であるイザベル・ユペールは、まず「こんばんは」と日本語であいさつ。「このようなコロナ禍において映画作りをするのはチャレンジです。そしてこうした映画祭を開催されたということは勝利だと思います。ここに他の審査員と共に立ててとても光栄に思います。私たちは一緒に映画を観たい。それが、コロナ禍において私が一番やりたかったことです。今回、コンペディションのセレクションを見ると、素晴らしいセレクションだと思います。私たちには映画は必要です。そして映画は私たちを必要としています」と力強くエールを送った。
そして、オープニング作品に選出されたのは、クリント・イーストウッド監督・主演の『クライ・マッチョ』。過去の出演作の名場面や作品のメイキング映像とともに、スティーヴン・スピルバーグをはじめとする制作陣や、メル・ギブソン、ヒラリー・スワンクから映画界のレジェンド、イーストウッドを称える特別映像が映し出された。
さらに、イーストウッドから手紙が届き、「日本の皆さんへ。最新作『クライ・マッチョ』が、第34回東京国際映画祭オープニング作品に選ばれたことをとても光栄に思います。本当にオープニングセレモニーに参加したかったです。この映画を通して、私が信じる"本当の強さ"を感じてもらえると嬉しいです。『クライ・マッチョ』はコロナ禍に撮影されたものです。私は本作が映画業界に、勇気と強さをもたらす作品の一つになればと思っています。どうぞ楽しんでご覧ください」とメッセージが読み上げられた。
第34回東京国際映画祭は11月8日(月)まで日比谷・有楽町・銀座地区にて開催中。
東京国際フォーラムホールCのロビーにて行われたレッドカーペットアライバルには、コンペティション部門に出品されている『ちょっと思い出しただけ』より池松壮亮と伊藤沙莉をはじめ、『GENSAN PUNCH義足のボクサー』(仮)より尚玄や南果歩ら、『フラ・フラダンス』より美山加恋と富田望生ら、そして『グッバイ、ドン・グリーズ!』より声優の梶裕貴ら、総勢42名のキャストのみならずスタッフまで多くの映画人が華やかな姿で登場し映画祭を彩った。
続いて行われたオープニングセレモニーでも、映画の祭典の幕開けを祝福する豪華な演出が続々。まずオープニングアクトに登場したのは、「和奏女子楽団ウーマンオーケストラ」。約5分間にわたるミュージカル映画音楽のメドレーを生演奏し会場を盛り上げた。
会場を17年ぶりに六本木から日比谷・有楽町・銀座地区に移した今回の映画祭に際し、「これからの10日間が、国境を越えて、映画を愛するすべての人々の学びと共感の場となることを願いつつ、ここに第34回東京国際映画祭の開幕を宣言いたします」と映画祭チェアマンの安藤裕康が開幕を挨拶。
フェスティバル・アンバサダーを務める橋本愛も、ラインナップ記者会見に引き続き祝福に駆け付けた。「コロナ以前はレッドカーペットの周りにお客様がいらして、年に一度、稀にある皆さんと交流できる楽しいイベントだったので、今年は熱気を感じるような空気ではないにしても、こういう状況で映画祭が開かれたんだということの有難みを感じています」とコロナ禍での開催となった今年の映画祭への思いをコメント。
“越境”という映画祭テーマに関しては「性別の違いや、世界各国、文化の違いといった様々な違いを認め合いながら、歩み寄るにはどうしたらいいかというのを、お互いに誠実に考え合うのが人との繋がりの中で大事だなと思っている」と語り、「そういった意識や、心、感性を育むことが映画の持つ大きな役割だと思う」と“映画祭の顔”として“越境”というテーマ、そして映画の持つ役割をアピール。最後に、「東京の名画座やミニシアターに足を運ぶとよく思うのが、映画館ごとのカラーや雰囲気が全然違っていて、座席やどんな映画を上映するのかというセレクトなど、その映画館にしかない魅力があって、その場所のその映画館にしかないという特別感が私は大好きです」と日本の映画館の魅力を世界に発信した。
さらに青山真治、クリス・フジワラ、ローナ・ティー、世武裕子と今年の審査委員紹介の後、セレモニーの締めとなる形で、コンペティション部門の審査委員長であるイザベル・ユペールは、まず「こんばんは」と日本語であいさつ。「このようなコロナ禍において映画作りをするのはチャレンジです。そしてこうした映画祭を開催されたということは勝利だと思います。ここに他の審査員と共に立ててとても光栄に思います。私たちは一緒に映画を観たい。それが、コロナ禍において私が一番やりたかったことです。今回、コンペディションのセレクションを見ると、素晴らしいセレクションだと思います。私たちには映画は必要です。そして映画は私たちを必要としています」と力強くエールを送った。
そして、オープニング作品に選出されたのは、クリント・イーストウッド監督・主演の『クライ・マッチョ』。過去の出演作の名場面や作品のメイキング映像とともに、スティーヴン・スピルバーグをはじめとする制作陣や、メル・ギブソン、ヒラリー・スワンクから映画界のレジェンド、イーストウッドを称える特別映像が映し出された。
さらに、イーストウッドから手紙が届き、「日本の皆さんへ。最新作『クライ・マッチョ』が、第34回東京国際映画祭オープニング作品に選ばれたことをとても光栄に思います。本当にオープニングセレモニーに参加したかったです。この映画を通して、私が信じる"本当の強さ"を感じてもらえると嬉しいです。『クライ・マッチョ』はコロナ禍に撮影されたものです。私は本作が映画業界に、勇気と強さをもたらす作品の一つになればと思っています。どうぞ楽しんでご覧ください」とメッセージが読み上げられた。
第34回東京国際映画祭は11月8日(月)まで日比谷・有楽町・銀座地区にて開催中。
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