北村匠海「下北、高円寺、明大前…自分を許してくれる場所」『明け方の若者たち』の青春に共感
シネマカフェ2021年11月15日(月)18時30分
人生の“マジックアワー”を描いた20代の青春譚『明け方の若者たち』のプレミア上映会舞台挨拶がTOHOシネマズ日比谷に行われ、主演の北村匠海、共演の井上祐貴、原作者のカツセマサヒコ、松本花奈監督が登壇した。
明大前の飲み会で<彼女>(黒島結菜)に一目ぼれする<僕>役の北村さんは「カツセさんに僕の人生を覗かれていたのではないか?と錯覚したくらい、僕自身の思い出が詰まっている原作でした。21歳くらいの当時に聞いていた音楽や行っていた場所などを思い出して、社会に出て絶望しながらも毎日をキラキラと楽しく生きてやろうと模索していた時代を思い出しました」と思い入れたっぷり。演じる上では「芝居をしないところから始めました。描かれている感情が生々しいので、ドキュメンタリーに近いリアリティというか、体感したものを言葉にしようと思いました」と等身大を意識したという。
新入社員の<僕>の同期で、後に親友となる<尚人>役の井上さんは「カッコよくいようとするところを意識」と演じる上での意識を語ると、すかさず「1ヶ月くらいバッティングセンターで練習したんだよね?」と北村さんから情報が。それに対し、井上さんは「僕は全然打てないので、バッティングセンターでのシーンがあると知ったときは寒気がした。尚人は何をやってもある程度できてしまう人なので、打たなければ!と練習しました」と熱のこもった役作りを回想した。
松本監督はそんな2人に「北村さんは自然体で演じてくれて、撮影しながら芝居なのか本当なのかわからなくなる瞬間がありました。井上さんは歌の練習も含めて、細かいところまで努力を沢山される方でした」と感謝。一方、デビュー小説の映画化にカツセさんは「驚きと喜びがあるけれど、実感が湧いていないまま今に至ります。これがドッキリだったらどうしよう」と原作映画お披露目に本音を明かす。
北村匠海「悶々としていた学生時代に唯一自分を許してくれる場所」
撮影場所は、若き日の北村さんにとってゆかりのある場所だったようで、「下北、高円寺、明大前、バッティングセンター。すべてに思い入れがあった。悶々としていた学生時代に唯一自分を許してくれる場所。高校時代はみんな渋谷に行くのに、自分はあえて下北に行くというはたから見たら変なひねくれ方をしていました」と若気の至りに思い出し笑い。
しかも「当時はサブカルがすべてだ、サブカルで生きてやるぜ!と思っていたので、前髪パッツンのテクノカット。学校に対するアンチテーゼのつもりだったけれど、校則規定にはぴったりとハマっていたので、先生からは『北村を見習え!』と言われていました」と意外なオチで笑わせた。
また、自身の“マジックアワー”について、北村さんは「20歳、21歳くらいの頃は仲間たちと下北で傷を舐め合い、わかりやすい泣ける曲で涙を流す時もありました。歌って飲んで、朝になって食べる牛丼が本当に美味しかった。ねぎ玉牛丼におしんこをかけて食べる。あのときが青春でしたね」と駆け出し時代のエピソードを懐かしそうに披露していた。
最後に北村さんは、「若者たちが集まって作れたのが嬉しい。今を生きる人たちにとっては何かの助けになる作品だと思うし、世の中を変えられるのは若者です。自分自身前向きなエネルギーを持ちながら生きているので、この映画を観てみんなで仲間になろうじゃないかと、そうして明日を迎えようじゃないかと、そんな思いを込めて作りました。自分と重ね合わせられる人もいるのではないかと思うので、ぜひ楽しんで」と同世代に向けてアピールしていた。
『明け方の若者たち』は12月31日(金)より全国にて公開。
明大前の飲み会で<彼女>(黒島結菜)に一目ぼれする<僕>役の北村さんは「カツセさんに僕の人生を覗かれていたのではないか?と錯覚したくらい、僕自身の思い出が詰まっている原作でした。21歳くらいの当時に聞いていた音楽や行っていた場所などを思い出して、社会に出て絶望しながらも毎日をキラキラと楽しく生きてやろうと模索していた時代を思い出しました」と思い入れたっぷり。演じる上では「芝居をしないところから始めました。描かれている感情が生々しいので、ドキュメンタリーに近いリアリティというか、体感したものを言葉にしようと思いました」と等身大を意識したという。
新入社員の<僕>の同期で、後に親友となる<尚人>役の井上さんは「カッコよくいようとするところを意識」と演じる上での意識を語ると、すかさず「1ヶ月くらいバッティングセンターで練習したんだよね?」と北村さんから情報が。それに対し、井上さんは「僕は全然打てないので、バッティングセンターでのシーンがあると知ったときは寒気がした。尚人は何をやってもある程度できてしまう人なので、打たなければ!と練習しました」と熱のこもった役作りを回想した。
松本監督はそんな2人に「北村さんは自然体で演じてくれて、撮影しながら芝居なのか本当なのかわからなくなる瞬間がありました。井上さんは歌の練習も含めて、細かいところまで努力を沢山される方でした」と感謝。一方、デビュー小説の映画化にカツセさんは「驚きと喜びがあるけれど、実感が湧いていないまま今に至ります。これがドッキリだったらどうしよう」と原作映画お披露目に本音を明かす。
北村匠海「悶々としていた学生時代に唯一自分を許してくれる場所」
撮影場所は、若き日の北村さんにとってゆかりのある場所だったようで、「下北、高円寺、明大前、バッティングセンター。すべてに思い入れがあった。悶々としていた学生時代に唯一自分を許してくれる場所。高校時代はみんな渋谷に行くのに、自分はあえて下北に行くというはたから見たら変なひねくれ方をしていました」と若気の至りに思い出し笑い。
しかも「当時はサブカルがすべてだ、サブカルで生きてやるぜ!と思っていたので、前髪パッツンのテクノカット。学校に対するアンチテーゼのつもりだったけれど、校則規定にはぴったりとハマっていたので、先生からは『北村を見習え!』と言われていました」と意外なオチで笑わせた。
また、自身の“マジックアワー”について、北村さんは「20歳、21歳くらいの頃は仲間たちと下北で傷を舐め合い、わかりやすい泣ける曲で涙を流す時もありました。歌って飲んで、朝になって食べる牛丼が本当に美味しかった。ねぎ玉牛丼におしんこをかけて食べる。あのときが青春でしたね」と駆け出し時代のエピソードを懐かしそうに披露していた。
最後に北村さんは、「若者たちが集まって作れたのが嬉しい。今を生きる人たちにとっては何かの助けになる作品だと思うし、世の中を変えられるのは若者です。自分自身前向きなエネルギーを持ちながら生きているので、この映画を観てみんなで仲間になろうじゃないかと、そうして明日を迎えようじゃないかと、そんな思いを込めて作りました。自分と重ね合わせられる人もいるのではないかと思うので、ぜひ楽しんで」と同世代に向けてアピールしていた。
『明け方の若者たち』は12月31日(金)より全国にて公開。
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