新型コロナ「平壌など23人死亡」…金正恩に極秘集計の衝撃情報
北朝鮮当局は「わが国に新型コロナウイルス感染者は発生していない」と繰り返しているが、各地から新型コロナウイルスによる肺炎(COVID-19)と疑われる症状で亡くなる人が相次いでいるとの情報が寄せられている。そんな中、当局が感染者の極秘集計を行っている。
北朝鮮国内のデイリーNK高位情報筋は、政府の中央非常防疫指揮部が集計した結果、1月から今月25日までに、高熱、咳、呼吸困難の症状を示し、死亡した人が全国的に23人にのぼると述べた。
「結果は深刻」正恩氏発言
内訳は平壌7人、平安北道(ピョンアンブクト)の新義州(シニジュ)と義州(ウィジュ)8人、龍川(リョンチョン)4人、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の羅先(ラソン)2人、黄海南道(ファンヘナムド)の海州(ヘジュ)2人だ。
また、同様の症状で隔離されている人は82人に達する。
平壌と海州を除く各地域は、中国と国境を接していることから中国から流入したものと思われる。また、平壌では中国で留学中だった学生から、海州では新義州で中国製品を買い付けていた商人から感染が広がったものと保健当局は見ている。
ただし、繰り返しになるが、北朝鮮当局は対外的には国内での新型コロナウイルスの感染者発生を認めていない。あくまでも「急性肺炎」という扱いだ。
「指揮部で地域別急性肺炎の死者と隔離措置者の管理状況を議論しつつも、新型コロナウイルス感染者はいないとの結論を下した。人民に感染者はいないと知らせて、徹底した防疫を継続すべきとの指針を下した」(高位情報筋)
北朝鮮の防疫体制は日本や韓国、中国などと比べ極めて脆弱だ。国民も、そのことを十分に理解している。感染者の大量発生は国民に大きな動揺をもたらし、金正恩体制の崩壊にさえ発展しかねない。
そうでなくとも北朝鮮当局は、経済難により悪化した治安を抑え込むべく、公開処刑を活発化させていたところだ。
北朝鮮国営の朝鮮中央通信は2月29日、朝鮮労働党中央委員会政治局拡大会議で金正恩氏が新型コロナウイルスを巡り、「この伝染病がわが国に流入する場合に招かれる悪結果は深刻であろう」と述べたと伝えた。また党機関紙の労働新聞は1月29日、新型肺炎への対策は「国家存亡に関わる重大な政治的問題」であるとする記事を掲載している。
北朝鮮国内の感染実態が本当のところどこまで来ているのかは知りようがないが、金正恩氏が相当な緊張感の中にあることは想像に難くない。
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