「メイド・イン・チャイナ」はどのようにして米国の福音になったか―米メディア
26日、環球時報は「メイド・イン・チャイナ」が米国に浸透していった経緯について紹介する、米メディアの報道を紹介する記事を掲載した。
2024年3月26日、環球時報は「メイド・イン・チャイナ」が米国浸透していった経緯について紹介する、米メディアの報道を紹介する記事を掲載した。
記事は、米雑誌「フォーリン・ポリシー」の24日付文章を紹介している。文章は、米国の実業家チャールズ・エイブラムス氏が1976年10月にニューヨークの港で、1920年代に逃れてきたロシア人が中国で製造するウォッカ「長城ウォッカ」を満載して中国からやって来た船を出迎えた際、大きなバルーンが空に浮かぶ港でウォッカの木箱が降ろされた後、多くの人が中華レストランに集まって大いに盛り上がったというエピソードを伝えた。
その上で、エイブラムス氏のような当時の米国の新世代ビジネスマンたちは、合理的な経済論理とともにさまざまな感情を抱きながら、20年以上にわたる冷戦時代の「鎖国」を経験した中国とのビジネスを手掛け始めるようになったとした。そして、中国からの輸入品は瞬く間にアメリカの消費者にとって「エキゾチック」なものとして受け入れられ、米国の貿易業者は文化的な側面から自国内で「メイド・イン・チャイナ」の日常消費財を受け入れる土壌づくりに成功したとしている。
また、米国の有名なボクシングプロモーターであるドン・キング氏も76年に中国からスポーツ用品の輸入を始め、「中国製品には不思議な力があるという。 中国製のバスケットボールやホッケーのグローブを使えば、選手はより多くの得点を挙げることができる」と大々的に宣伝を行ったと紹介した。
記事は、エイブラムス氏もキング氏も優秀なセールスマンであり、彼らが中国から製品を輸入し、プロモーションを行ったことで米国内のビジネスマンや消費者の中国に対する認識が再構築されることになったとし、「中国を冷戦時代の敵国から貿易相手国へと、つまり『赤の中国』から『メイド・イン・チャイナ』へと変貌させたのだ」と伝えた。(翻訳・編集/川尻)
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