SNSで「デジタル父母」を求める中国の若者―仏メディア
フランスメディアのUsbek & Ricaは11日、中国では若者がSNSで「デジタル父母」を求めているとする記事を掲載した。
フランスメディアのUsbek & Ricaは11日、中国では若者がSNSで「デジタル父母」を求めているとする記事を掲載した。
中国メディアの環球時報が要約して伝えたところによると、記事はまず、「中国ではインフルエンサーが『デジタル父母』になっている。画面越しにやりとりすることで、愛情に飢えた若者の代理家族の役割を果たしているが、こうした現象にリスクがないわけではない」と伝えた。
記事によると、「デジタル父母」は、TikTokの中国本土版「抖音(ドウイン)」でここ数カ月の間に急増し、若い視聴者を引き付けている。中国のSNS上では、子育てに影響力のあるインフルエンサーが増えているが、情報の受け手は、アドバイスを求めている親世代ではなく、インフルエンサーのオープンで思いやりのある態度に魅了された若者であることが多い。
中国陝西省の50代のある夫婦は、画面越しに親子の交流を演出するショート動画をSNS上に投稿し、わずか半年で100万人のフォロワーを獲得した。夫婦の投稿には、愛情に飢えた視聴者から多くのコメントが書き込まれ、「デジタル父母」になってほしいとの声さえ届く。
「デジタル父母」について、臨床心理学者のマリー・ダネット氏は「仮想的ではあるが、その信奉者たちが感じる愛情は本物に劣らない。オンラインでのやり取りを通じて、私たちは見知らぬ人と確実に絆を築くことができる。SNSで慰めを求めることは、必ずしもマイナスではない。なぜなら、親からのサポート不足を補うことができる人もいるからだ」との認識を示した。
他方、こうした現象にリスクがないわけではない。ダネット氏によると、この「脱現実」のリスクは主に、心理的または病理学的な弱点がある若者に関係していて、「これらの若者にとって、何が現実で何がデジタル環境の一部であるかを区別するのは難しい場合がある。インフルエンサーの側も、専門的な訓練を受けていない場合、困っている人を助けるのは難しい」という。(翻訳・編集/柳川)
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