北京モーターショーが示す「完全電気式の未来」―英メディア
25日に開幕した中国最大の自動車展示会である「北京モーターショー」について、ロイター通信は「完全電気式の未来を示している」とする記事を掲載した。
中国メディアの参考消息によると、25日に開幕した中国最大の自動車展示会である「北京モーターショー」について、ロイター通信は「完全電気式の未来を示している」とする記事を掲載した。
記事はまず「大手企業が最新の電気自動車(EV)を披露し、世界最大の自動車市場がすでに完全電気式への意識が高まっていることを浮き彫りにした」と伝えた。
そして「主催者によると、今回のモーターショーでは117の新モデルが発表され、278モデルの新エネルギー車(NEV)が展示される。4月前半には中国のNEV販売台数が同国で販売された自動車の50%以上を占めるというマイルストーンに達した。自動車メーカーは、より安価な新モデルや販促活動を発表することで販売台数の伸びを維持しようと努めている」とし、「北京モーターショーで人々の関心がもうガソリン車にないのは間違いない。誰もがインテリジェンスと電動化の最新技術を探している。ここに来れば、もうEVについて何の疑問も持たないはずだ。それは実際には未来ではなく、今起きていることなのだ」とする、中国のEVメーカー、蔚来汽車(NIO)の創業者である李斌(ウイリアム・リー)氏のコメントを紹介した。
記事は、中国EV最大手の比亜迪(BYD)や「新参」の家電・スマホ大手の小米(シャオミ)など国内メーカーのブースに人だかりができたとし、シャオミの雷軍(レイ・ジュン)最高経営責任者(CEO)が同社初のEV「SU7」について、返金不可の受注台数が7万5723台に達したと表明したこと、BYDは格安なイメージを払拭するため、高級ブランドを積極的にアピールしていることを取り上げた。
海外勢については「中国戦略を再設定し、電動化への追いつきを図ろうと躍起になり、中国への投資拡大を表明した」とし、日本の日産とマツダが中国市場向けモデルを公開したこと、ドイツのメルセデス・ベンツが数台の新型EVを披露し、電動化を断念するといううわさを一蹴したことに言及した。(翻訳・編集/柳川)
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