日本人男児殺害「そんなに大ごとか?」「紀律とは日本人殺すこと」、四川省の自治体幹部が発言
中国・広東省深セン市で10歳の日本人男子児童が殺害された事件をめぐり、四川省の自治体幹部がメッセージアプリ上で「子どもを殺すのがそんなに大ごとか」などと発言していたことが分かった。
中国・広東省深セン市で10歳の日本人男子児童が殺害された事件をめぐり、四川省の自治体幹部がメッセージアプリ上で「子どもを殺すのがそんなに大ごとか」などと発言していたことが分かった。中国や台湾の複数メディアが23日に報じた。
18日朝、深セン市の日本人学校に登校中だった男児が、学校から200メートルほどの位置で男(44)に刺された。男児は病院に搬送され治療を受けていたが、19日未明に死亡した。事件現場には多くの地元民が献花に訪れる中、黄如一(ホアン・ルーイー)という名の人物が微信(ウィーチャット)のやり取りの中で上記の発言していたことが判明した。
この人物の名前は四川省カンゼ・チベット族自治州新竜県の副県長と同じ名前だったが、中国の現地メディアが同省の農業農村庁に話を聞いたところ、同アカウントが黄氏本人のものと確認されたという。なお、黄氏はこのほかにも「罪のない人を殺したわけではない。殺したのは小日本の子だ」「われわれの紀律とは正に日本人を殺すことだ」などと発言していた。
カンゼ・チベット族自治州および新竜県の関係部門は「事態を非常に重視している」として、すでに調査に介入していることを明らかにした。また、農業農村庁も「すでにこの件に注目している。全力を挙げて処理する」と表明している。
報道によると、黄氏は1983年生まれで、重慶大学や四川大学で学び博士の学位を取得した。2004年に四川省農村エネルギー弁公室に入所、21年に同省農村エネルギー発展センター副主任に昇進し、同年に新竜県委員会常務委員および副県長に就いた。(翻訳・編集/北田)
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