レバノンから脱出の中国人ら、中国国歌を合唱―中国メディア
2日、極目新聞は、情勢の悪化しているレバノンから中国政府の手配した夜行フェリーで脱出する様子を紹介する記事を掲載した。
2024年10月2日、中国メディアの極目新聞は、国内情勢が悪化しているレバノンから中国政府の手配した夜行フェリーで中国人が脱出する様子を紹介する記事を掲載した。
記事は、中国政府の手配したフェリー「新厦門」号で避難した第1陣の1人である江西省出身の李(リー)さんの話を紹介。李さんは1か月以上前にレバノンの首都ベイルートに入り中国企業の建設現場で働いていたもののイスラエルによるレバノン各地への攻撃が激化したことで危険を感じるようになる中、9月30日朝に中国大使館から突然避難命令が出たと伝えた。
そして、中国人69人と外国人家族11人の80人からなる国外避難第1弾のメンバーとして、中国大使館職員が手配したバスに乗って同午後5時にベイルートの港に到着し、出国手続きなどを経て同10時に「新厦門」がキプロスに向けて出航、1日午前10時頃にキプロスのリマソール港に到着したと伝え、夜中の地中海航海について李さんが「中国の船だからとても安全だと感じ、夜もぐっすりと眠れた」と振り返ったとしている。
また、リマソール港に到着すると現場には多くの中国国旗が掲げられ、駐キプロス中国大使が出迎えるとともに職員が李さんらに食料を配布したと伝えるとともに、10月1日の国慶節に合わせて、李さんら避難者と中国大使館員が一緒に国歌を歌ったと紹介。その後全員が現地のホテルに移動し、2日に空路で北京に帰国する予定となっており、ホテルに滞在中に李さんが「この避難は一生忘れられないだろう」と語ったことを伝えた。
記事は、中国政府によるレバノンからの邦人避難は2グループに分けて実施され、第1グループの80人が船でキプロスに移動し、第2グループの151人がチャーター機で直接北京に戻ったと紹介。避難者からは「中国政府は迅速に避難行動を開始し、その間ずっと安全かつ秩序が保たれていた」との声が出たと伝えている。(編集・翻訳/川尻)
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