洗濯しても汚れが落ちません。洗濯機はどれくらいまで詰め込んでいいですか? 【専門家が解説】
All About2024年4月28日(日)20時25分
洗濯機に詰め込んでいい洗濯物の量の目安はどれくらいなのでしょうか。家電エバンジェリストで「All About」デジタル・家電ガイドの安蔵靖志が回答します。
せっかく洗濯機を回したのに、汚れがうまく落ちなかった……。もしかするとその原因は、「洗濯物の入れすぎ」にあるかもしれません。
家電エバンジェリストで「All About」デジタル・家電ガイドの安蔵靖志が、「洗濯機に詰め込んで良い洗濯物の量」について解説します。
(今回の質問)
洗濯しても汚れが落ちません。洗濯機はどれくらいまで詰め込んでいいでしょうか?
(回答)
洗濯槽の7割くらいをめどに、詰め込みすぎないようにして洗濯するのをおすすめします。
どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
●洗濯物の汚れが落ちない
縦型は洗濯物をこすり合わせるように洗う「もみ洗い」で、ドラム式は洗濯物を上から下に落とす「たたき洗い」と衣類をもむように洗う「もみ洗い」の2種類で洗濯物の汚れを落とします。どちらの場合でも、詰め込みすぎるともみ洗いやたたき洗いがうまくできなくなってしまうため、洗濯物の汚れ落ちが悪くなってしまいます。
●洗濯物の黄ばみや生乾き臭が発生しやすくなる
洗濯物を詰め込みすぎると、洗濯物に付いた汚れや洗剤がすすぎで落としきれない場合があります。そうすると残った洗剤で洗濯物が黄ばんでしまったり、雑菌が残ることで生乾き臭が発生しやすくなったりします。
●洗濯時間が余計にかかってしまい、水の無駄遣いになる
洗濯物を詰め込みすぎると、洗濯槽内の洗濯物の重量バランスが偏りやすくなります。重量バランスが悪いとうまく脱水できなくなるため、重量バランスを均一化するために給水する場合があります。場合によっては何度も脱水に失敗し、給水を繰り返すことも。水の無駄遣いになるだけでなく、洗濯時間も余計にかかってしまうことになってしまいます。
●洗濯機の故障や不具合が生じてしまう
洗濯機で規定されている洗濯容量は、洗濯物の汚れをしっかりと落とせる最大容量というだけでなく、洗濯機が故障せずに洗える最大容量を表しています。それ以上に洗濯物を詰め込みすぎると、洗濯槽や回転羽根、モーターに余計な負荷がかかり、故障や不具合が生じる危険性があります。
・ワイシャツ・ブラウス:約200グラム
・半袖肌着:約110グラム
・長袖肌着:約130グラム
・くつ下:約50グラム
・子どもスカート:約200グラム
・スカート:約200グラム
・綿パンツ:約400グラム
・エプロン:約200グラム
・スリップ:約150グラム
・トランクス:約80グラム
・ショーツ:約30グラム
・ハンカチ:約15グラム
・タオル:約70グラム
・バスタオル:約300グラム
・バジャマ(上下):約500グラム
・シーツ:約500グラム
とはいえ、これらを毎回計算するのも、計量するのも大変です。縦型もドラム式も、洗濯物は洗濯槽の7〜8割程度まで入れるように心がけましょう。
この記事の筆者:安蔵 靖志
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手掛ける。
(文:安蔵 靖志)
家電エバンジェリストで「All About」デジタル・家電ガイドの安蔵靖志が、「洗濯機に詰め込んで良い洗濯物の量」について解説します。
(今回の質問)
洗濯しても汚れが落ちません。洗濯機はどれくらいまで詰め込んでいいでしょうか?
(回答)
洗濯槽の7割くらいをめどに、詰め込みすぎないようにして洗濯するのをおすすめします。
どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
詰め込みすぎは「汚れ落ちの悪さ」や「故障」につながる可能性が
洗濯機にはそれぞれ「洗濯12キロ/乾燥6キロ」など、洗濯時や乾燥時の規定重量があります。規定重量までであれば大丈夫ですが、それ以上に詰め込みすぎると以下のような危険性があります。●洗濯物の汚れが落ちない
縦型は洗濯物をこすり合わせるように洗う「もみ洗い」で、ドラム式は洗濯物を上から下に落とす「たたき洗い」と衣類をもむように洗う「もみ洗い」の2種類で洗濯物の汚れを落とします。どちらの場合でも、詰め込みすぎるともみ洗いやたたき洗いがうまくできなくなってしまうため、洗濯物の汚れ落ちが悪くなってしまいます。
●洗濯物の黄ばみや生乾き臭が発生しやすくなる
洗濯物を詰め込みすぎると、洗濯物に付いた汚れや洗剤がすすぎで落としきれない場合があります。そうすると残った洗剤で洗濯物が黄ばんでしまったり、雑菌が残ることで生乾き臭が発生しやすくなったりします。
●洗濯時間が余計にかかってしまい、水の無駄遣いになる
洗濯物を詰め込みすぎると、洗濯槽内の洗濯物の重量バランスが偏りやすくなります。重量バランスが悪いとうまく脱水できなくなるため、重量バランスを均一化するために給水する場合があります。場合によっては何度も脱水に失敗し、給水を繰り返すことも。水の無駄遣いになるだけでなく、洗濯時間も余計にかかってしまうことになってしまいます。
●洗濯機の故障や不具合が生じてしまう
洗濯機で規定されている洗濯容量は、洗濯物の汚れをしっかりと落とせる最大容量というだけでなく、洗濯機が故障せずに洗える最大容量を表しています。それ以上に洗濯物を詰め込みすぎると、洗濯槽や回転羽根、モーターに余計な負荷がかかり、故障や不具合が生じる危険性があります。
洗濯物は洗濯槽の7〜8割程度にとどめましょう
衣類の種類とその重さの目安は以下の通りです。・ワイシャツ・ブラウス:約200グラム
・半袖肌着:約110グラム
・長袖肌着:約130グラム
・くつ下:約50グラム
・子どもスカート:約200グラム
・スカート:約200グラム
・綿パンツ:約400グラム
・エプロン:約200グラム
・スリップ:約150グラム
・トランクス:約80グラム
・ショーツ:約30グラム
・ハンカチ:約15グラム
・タオル:約70グラム
・バスタオル:約300グラム
・バジャマ(上下):約500グラム
・シーツ:約500グラム
とはいえ、これらを毎回計算するのも、計量するのも大変です。縦型もドラム式も、洗濯物は洗濯槽の7〜8割程度まで入れるように心がけましょう。
この記事の筆者:安蔵 靖志
ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。記事執筆のほか、テレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。ラジオ番組の家電コーナーの構成なども手掛ける。
(文:安蔵 靖志)
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