阿部巨人の「24年センター試験」はどうなる!? ドラフト3位の即戦力が「合格」の可能性は?
オコエもセンター争いに挑むことになりそうだ(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
2024年シーズン、巨人は就任1年目となる阿部慎之助新監督のもと、2年連続BクラスからのV奪回という重大使命に臨みます。
「一塁・岡本和真、二塁・吉川尚輝、三塁・坂本勇人、遊撃・門脇誠」とレギュラーがほぼ確定的な内野陣とは対照的に、外野手争いはハイレベルなサバイバル戦が展開されることは必至と見られています。
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スポーツ紙のデスクは言います。
「レフトは本来なら秋広が絶対的なレギュラーになってほしいところです。今季は規定打席へわずかに達しなかったものの、121試合に出場して打率.273、10本塁打、41打点という成績は申し分なく、明るい未来を感じさせるものでした。基本的には秋広が務め、不振になったら経験値に優れたベテラン・長野久義らが代役としてスタメン出場することも予想されます」
「ライトは丸佳浩が軸。今季は121試合の出場も規定打席に到達せず、打率.244、18本塁打、47打点と苦しみました。しかしこのままで終わる男ではない。ライトは丸がメインで梶谷がサポートに就くイメージでしょうか。しかし、センターに関しては完全に白紙。春季キャンプからは熾烈な競争が展開されることでしょう」
そんな阿部巨人の「センター試験」に臨もうとするレギュラー候補には、どんな男たちが名を連ねているのでしょうか。
「首脳陣の期待が高いのは22年のドラフト1位・浅野翔吾です。ルーキーイヤーの今季、高卒ながら一軍で24試合に出場し、40打数10安打の打率.250に加え、プロ初ホームランも放った。やはり只者ではないと印象づけました。しかしこの秋、腰のヘルニアに悩まされ、秋季キャンプも回避することになってしまった。野球選手にとって腰は身体の中で最も重要な箇所。過度な期待は禁物でしょう」
「そんな中、評判がいいのは22年ドラフト2位の萩尾匡也です。今季は一軍では精彩を欠きましたが、イースタン・リーグでは101試合に出場し、打率はリーグ4位の.283、7本塁打、打点36とプロの水に慣れたことが大きい。台湾で行われたウィンターリーグでも株を上げ、持ち前の打力を生かせれば定位置を奪う可能性は十分あります」(ともに前述のデスク)
岡田悠希やオコエ瑠偉らにも期待が高まる中、首脳陣の間で早くも話題を呼んでいる男がいます。23年ドラフト3位ルーキーの日立製作所・佐々木俊輔です。
アマチュア野球担当記者が太鼓判を押します。
「50メートル走を6秒フラットで駆け抜ける俊足と強肩が武器。センターラインの守りを重視する阿部監督の野球には適した逸材です。帝京高から東洋大と強豪校で常にレギュラーを張ってきた経験値も魅力。守備力は巨人の外野陣の中でも際立つものがあり、キャンプやオープン戦でのアピールに成功できれば開幕スタメンの可能性もゼロではありません」
巨人は今季、22年ドラフト4位ルーキーの門脇が遊撃の定位置をつかみ、新風を巻き起こしたばかり。佐々木が存在感を発揮し、「センター試験」に突破できれば、巨人の風景もさらに様変わりするかもしれません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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