ガスリー「アルピーヌと共にビッグ3に挑む」オコンとの不仲説については「笑える」と一蹴
ピエール・ガスリーとエステバン・オコンとの間に長年続いた溝があるとして、アルピーヌのチームメイト同士になることを懸念する声があるが、ガスリーはそれを一笑に付している。
ガスリーは2022年末でアルファタウリを離れ、2023年にアルピーヌに加入する。アストンマーティンに移籍するフェルナンド・アロンソの後任として、オコンのチームメイトになるのだ。
ガスリーとオコンはふたりともフランス・ノルマンディー出身であり、幼いころ、国内のカートコースで一緒に走った仲だ。しかし、対抗心が過熱していき、仲たがいしたといわれている。
26歳のふたりは今では経験豊かなF1ドライバーであり、10代の頃の確執はもはや過去のことだ。しかしガスリーのアルピーヌ加入が発表されると、友好な関係は長続きしないのではないかと懸念する声も上がっている。しかしふたりは問題が起こるとは考えていない。
「メディアがこの話を売りたがっているのはわかっている」とガスリーは『Channel 4』に語った。
「僕たちの関係に浮き沈みがあったことは周知の事実だけど、彼とは20年にもわたる、一番長い付き合いをしているんだ」
「僕たちは一緒に育ち、F1の世界に入ってからは、多くのしこりを解消してきたと思う。今では物事はうまくいっているし、うまくいかない理由が見当たらない」
「メディアはこの話ばかりを押し出そうとしている。僕としてはちょっと笑ってしまうよ」
ガスリーは、誰が相手でもチームメイトとの間にはライバル関係ができるものであり、オコンとそうなることは避けられないと断言した。重要なのは、主導権争いによって険悪な雰囲気ができ上がるのを避けることであると、ガスリーは言う。
「ピットレーンを見渡せば、どのチームにも内部でライバル関係がある」とガスリー。
「重要なのは、有害にならない健全なライバル関係を持つことだ。チーム内部でライバル関係があることは、今に始まったことではない。でもチームを前進させるためには、ふたりとも成熟し賢明にならなければいけない」
「コース上では誰もがベストを尽くそうとする。同時に互いに敬意を払わなければならない」
「記事をすべて見ているが、誰もがこのストーリーを押し付けたいようだね。でも僕はそういう心配はしていない」
2022年のアルファタウリは期待したようなパフォーマンスを発揮しなかった。一方、アルピーヌは中団勢のトップとして、コンストラクターズ選手権4位を獲得した。
アルピーヌの2023年の目標は、この勢いを維持し、トップ3に挑んでいくことだ。ガスリーはアルピーヌのポテンシャルを信じており、それが可能であると考えている。
「彼らは2022年シーズンに、グリッドで4番目に強いチームだった」とガスリーは語った。
「次の目標はトップ3だ。3つのビッグチームが僕たちの前にいる。僕はその可能性を心から信じている。彼らはこの数年で大きな進歩を遂げてきた」
「彼らには間違いなくスピードがあるし、2023年シーズンにマシンをさらに進化させれば、トップ5やトップ3を争う強力なチャレンジャーになれると信じている」
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