KCMG、デイトナ24時間デビューへ。IMSA GTDチャンピオンドライバーの起用を発表
KCMGは1月29〜30日、アメリカ・フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦『ロレックス24(デイトナ24時間レース)』にポルシェのサポートを受けて参戦することを発表し、GTデイトナ(GTD)プロクラスに送り込む2号車ポルシェ911 GT3 Rのドライバーラインアップを明らかにした。
デイトナで北米スポーツカーシリーズにデビューする香港のチームは、2021年シーズンのIMSA GTDチャンピオンであるローレンス・ファントールをはじめ、パトリック・ピレ、デニス・オルセン、アレキサンドレ・インペラトーリという4名のドライバーを起用している。
KCMGは近年、トタルエナジーズ・スパ24時間やリキモリ・バサースト12時間、ニュルブルクリンク24時間などの耐久レースに積極的に参加してきた。昨年7月にはデイトナへの参加意思を表明しており、ポルシェのGT3カーを用いたプログラムを追加することを目指していた。
デイトナ24時間に初参戦するチームのエンジニアは、ニュルブルクリンク24時間でマンタイレーシングの勝利を支えたカイ・ストーリングと、元KCMG LMP2クルーメンバーのひとりで最近はWEC世界耐久選手権でポルシェGTチームの一員として活躍しているアダム・ハーディが担当する予定だ。
「2022年のロレックス24はKCMGの歴史の中でもエキサイティングで重要な瞬間になる。それは、これまでにル・マンとニュルブルクリンク、スパに参加してきたチームにとって、最後のビッグ24時間レース初参戦になるんだ」と語るのは、チームマネージャーのマシュー・ホーソン。
「我々は若さと経験を兼ね備え、GTDプロクラスの初勝利に挑戦することができるファンタスティックなドライバーラインアップを持っている。私たちは以前KCMGで活躍したパトリックとローレンス、デニス、そしてアレックスの復帰を心から歓迎している」
「2022年もポルシェとの素晴らしい協力関係を継続していることは名誉なことだ。また、アダム・ハーディとカイ・ストーリングによるエンジニアリングのコンビネーションは、KCMGがデイトナで行う初めてのプログラムを支える強力なチームになることだろう」
ロレックス24は現時点で確認されている、KCMGが参戦するIMSA唯一のレースだが、ホーソンは昨年、他の北米レースもチームにとって興味深いものであることを示唆している。
チームの創設者であるポール・イップは、「チームがロレックス24に初めて挑むための準備をしているのを見るのは、非常にエキサイティングな瞬間だ」と述べた。
「以前のル・マンでの勝利後、ニュルブルクリンクとスパに挑戦した我々はここ(デイトナ)でも良い結果が得られると確信しており、ポルシェがまた我々のために参加してくれたことは素晴らしいことだ」
「ドライバーラインアップは、いずれも過去にKCMGで戦ったことのある素晴らしい面々の組み合わせであり、この歴史的なレースでチームの2022年最初のプログラムを行う準備は整っている」
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