スーパーフォーミュラに日本人女性ドライバー誕生! TGM Grand PrixがJujuの起用を発表
1月9日、NODAレーシングコンサルタンツとTGM Grand Prixは、Juju(野田樹潤)が2024年の全日本スーパーフォーミュラ選手権のドライバーに決まったと発表した。長い日本のトップフォーミュラにおいて、初めての日本人女性ドライバーが、しかも史上最年少で誕生することになった。
Jujuは1994年にF1参戦を果たし、長年国内外のレースで活躍したレーシングドライバー、野田英樹の娘。2006年生まれでまだ17歳。2月に18歳となる。幼少期から地元の岡山国際サーキットを中心にフォーミュラをドライブし、2020年には渡欧。デンマークF4や女性のみのフォーミュラカーレースだったWシリーズなどに参戦し、2023年はユーロフォーミュラ・オープンで優勝、さらにイタリアで開催されていたジノックスF2000トロフィーでダラーラ320を使ったクラスでのチャンピオンを獲得するなど、ミドルフォーミュラで実績を積んできた。
そんなJujuは、12月6〜8日に三重県の鈴鹿サーキットで行われたスーパーフォーミュラの合同テスト/ルーキーテストにTGM Grand Prixから参加し、大きな話題を集めた。タイムの面では1分38秒539と、首位から2秒ほどのギャップがあったものの、17歳とは思えぬスピード、そして3日間行われたテストにも関わらず体力でも不安を感じさせず、ファンのみならず関係者を驚かせた。
TGM Grand Prixの池田和広代表は、このテストでのJujuのドライビング、ヨーロッパでの実績から、レーシングドライバーとしての潜在能力を評価。トップカテゴリーへの参戦、出場により、ドライビングスキルをレベルアップしていける可能性を見出すことができたことから起用を決めたという。
このテストの後、12月12日にはTOYOTA GAZOO Racing、そしてホンダ/HRCからスーパーフォーミュラのドライバーラインアップが発表されたが、TGM Grand Prixの2台、ThreeBond Racingの1台は空席となっており、誰がこの残りの3つのシートを埋めるかに注目が集まったが、Jujuがそのシートを獲得し、2024年のスーパーフォーミュラデビューを飾ることになった。
■「失敗を恐れずに楽しみたい」とJuju
国内最高峰フォーミュラへのステップアップを果たすことになったJujuは、「スーパーフォーミュラの参戦が決まって嬉しいです。大きなステップを踏むことになり、楽しみと不安が入り混じっているというのが今の気持ちです」とコメントした。
「国内のトップドライバーや世界で結果を出し、今後の活躍も期待される外国人ドライバーといった、経験値では遥かに及ばない先輩方と同じレースを走ることができて夢のようですし、たくさんのことを学ばせていただければと思いますし、失敗を恐れずに楽しみたいです」
「女性にはトップカテゴリーで活躍するのは無理という意見もありますが、それは実力だけの問題ではなく、レギュレーション自体にも問題があると考えます。この参戦が女性にとっても、よりイコールとなるようなルールの見直しであったり、いろいろなネガティブなステレオタイプの払拭につながればと願います」
また、池田代表はJujuを迎えるにあたり「先日行われたテストでは、私たちの予想をはるかに上回るパフォーマンスを披露してくれました。Juju選手がこれまで培ってきたスピード感覚には非凡な才能があり、スーパーフォーミュラへステップアップする資格が十分であることを証明してくれました」と起用の理由を語った。
「しかし、ここからが本当の戦いです。フィジカルの鍛錬、レースに対するアグレッシブさ、技術的な理解力、車両バランスへのフィードバックなど、真のトップドライバーとなるためJuju選手自身には一層の努力が必要とされます」
「もちろん、私たちにもJuju選手の才能をさらに開花させるための努力が求められています。これまでさまざまな選手と接して培ってきた経験とデータを活かし、Juju選手をバックアップすることが出来れば、そこから得られる結果は、Juju選手にとって、チームとって、そしてモータースポーツ界にとっても大きな財産となることでしょう。皆さまも、ぜひこの夢と未来に向けたチャレンジを一緒に応援して下さい」
なお国内トップフォーミュラは1973年に誕生した全日本F2000、全日本F2、全日本F3000、フォーミュラ・ニッポン、そしてスーパーフォーミュラと名称、規定を変えながら争われているが、女性ドライバーの参戦は少なく、これまで1980年のディビナ・ガリカ、1997年のサーラ・カバナ、2020〜2021年に参戦したタチアナ・カルデロンといったところ。日本人の女性ドライバーの参戦は史上初となる。しかも2024年2月に18歳になるJujuは、これまでマイク・サックウェル(1979年/18歳と177日で出場)がもっていた最年少記録を塗り替える参戦で、大きな話題を呼びそうだ。
もちろん岡山、そしてヨーロッパで戦っていたJujuにとって、スーパーフォーミュラ開催コースは鈴鹿以外すべてが初体験となるハンデもある。しかしそんな状況のなか鈴鹿テストでみせたスピードは、池田代表が語るとおり非凡なものがあった。2024年はさらにヨーロッパで行われているビッグフォーミュラのレース『BOSS GP』への参戦も決まり、成長は加速しそう。どんな活躍をみせてくれるか楽しみなところだ。
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