TCRサウスアメリカ:全8戦の初年度カレンダーを発表。ドライバー交代含む耐久レースも導入へ
2021年に初年度の開催を目指すTCR規定ツーリングカーの新たなリージョン選手権、TCRサウスアメリカ・シリーズの暫定カレンダーが発表され、全8戦のイベント開催国がアナウンスされた。また特徴的な試みとして、コドライバー登録によりピット作業時のドライバー交代を盛り込んだ2戦の耐久レースも組み込まれる。
年末年始を経て真夏を迎えている南半球でも、依然として新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響は続いているものの、新生TCRサウスアメリカを主催するオーガナイザー連合は、2021年5月から11月の期間で南米大陸を転戦する全8戦のシリーズカレンダーを公表した。
どの地域、どのサーキットで開催されるかの詳細は追ってアナウンスされる見込みだが、4つの開催国で構成されたカレンダーは、主要国と言えるブラジルとアルゼンチンがそれぞれ最多の3戦ずつを実施し、その間にウルグアイを挟んで、チリで最終戦を迎えるスケジュールとされた。
その3戦ずつを開催するブラジル、アルゼンチンの各1戦には、新規軸としてドライバー交代を含んだ耐久イベントも組み込まれ、スタンドアローンで開催されている24時間、12時間のTCRエンデュランスレースを除けば、チャンピオンシップ戦で初の長距離レース開催が実現する。
こちらもその競技ディスタンスを筆頭にレースフォーマット詳細はまだ未確定ながら、通常のドライバー以外にコドライバー登録を行う形式を採用する。その2戦以外のレースに関しては、6戦ともに週末2ヒートの定番スプリントフォーマットでイベントを実施する見込みだ。
そんな初開催のシーズンに先立ち、ブラジル南部ポルト・アレグレのヴェロパークではシリーズ初のタイヤテストが開催され、その担当ドライバーにはSCBストックカー・ブラジルにも参戦したフラビオ・フィゲレイドが指名された。
シリーズ参戦中には“Nono(ノノ)”の愛称で親しまれ、人気ドライバーとして活躍したフィゲレイドは、地元のteam MC Tubarão(チームMCトゥバラン)が走らせるアウディRS3 LMSをドライブした。
■テストは予定していた内容をすべて完了
ヨコハマタイヤを軸に3つの異なるブランドが持ち込まれたトラックでは、午前の部で車両のセットアップを中心に予選シミュレーションまでを実施。午後には各ブランドごとのコンパウンド特性や耐久性を知るために、30分3セットのレースシミュレーションも行われた。
テストはTCRサウスアメリカのテクニカルディレクターであるサミュエル・カンカのもとでプログラムが進められ、天候にも恵まれて事前に予定していた内容をすべて完了することができたという。
「その日のうちに発生した問題にも対処し、修正したプログラムを無事に完了した。予定していたすべての目標を達成できたこともあり、非常に生産的なテストになったよ」と、初テストの首尾を語ったカンカ。
「何よりもチームの素晴らしい手際と、フィゲレイドのテストに対するとても生産的なアプローチに感謝したい」
このTCRサウスアメリカの初年度に向けては、すでにペルーを拠点とするペルー・レーシングチームが参戦を表明済みで、2019年のIMSAプロトタイプ・チャレンジのLMP3クラスチャンピオンであるロドリゴ・プルッカーを起用してFK8型ホンダ・シビック・タイプR TCRを投入する。
また、アルゼンチンの人気ツーリングカー選手権、スーパーTC2000(STC2000)に参戦するTOYOTA GAZOO Racingアルゼンティーナと、その母体であるトヨタ・アルゼンティーナは、このTCRサウスアメリカに向け『カローラセダン』をベースとした新型モデルの開発を表明しており、2020年末時点で35台以上のエントリーが見込まれている。
シリーズは初年度のタイヤサプライヤー選別に向け、引き続きテストを継続していく計画だ。
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