WRC:シトロエン、2019年に向けて“弱点”の足回りを改良。「より乗りこなしやすいものに」
WRC世界ラリー選手権に参戦するシトロエンは、投入するシトロエンC3 WRCの“弱点”とも言われていた足回りを2019年シーズンに向けて改良。さらに1月24日に開幕が迫った第1戦モンテカルロに向けて3日半に渡る事前テストを実施した。
2017年の新車両規定導入にあわせ、新型WRカーであるC3 WRCを投入しているシトロエン。しかし、トヨタをはじめとするライバル勢に歯が立たず、2年連続でマニュファクチャラーズランキング最下位と低迷している。
1月24〜27日に開幕する2019年シーズンに向けて、チームはドライバーラインアップを一新し、6年連続のワールドチャンピオンであるセバスチャン・オジエとトヨタで頭角を現した若手エサペッカ・ラッピのふたりで戦いに挑む。
またチームは新シーズンに向けてマシンの改良も行い、ダンパーやサスペンションデザインなど足回りに改善を施したという。
モナコ近郊で行われた事前テストにはオジエとラッピの両ドライバーが参加し、ドライとウエットの両路面コンディションのほか、雪道、凍結した路面など、ラリー・モンテカルロで想定されるさまざまな状況下で1日あたり平均200kmを走り込んだ。
テクニカル・ディレクターを務めるオリビエ・マロセリは「今回のテストでマシンのベースセットアップについて理解を深めることができた」としている。
「C3 WRCをより乗りこなしやすいものにしようと作業している。こうすることでどんなグリップレベルの路面にも対応できるようになるからだ」
「今回のテストでは乾いたターマック(舗装路)やスノー、アイス、雪解け道、泥道などを走行することができ、繊細なセットアップが求められる(種類の異なるタイヤをミックスする)クロスフィットなど、さまざまなセッティングを試すことができた」
大会6連覇、そして7年連続のシリーズチャンピオン獲得を目指すオジエは「テストでのフィーリングに問題はなかったが、新型マシンの初戦でどんなパフォーマンスを発揮できるか予想するのは難しい」とコメントしている。
「モンテカルロでは、これまでと同じ戦い方をするつもりだし、自分のフィーリングを信じる。特にこのラリーは限界まで攻めるのではなく、賢くドライビングすることが勝利の鍵になるからね」
ラリー・モンテカルロでのベストリザルトは2018年に獲得した総合8位のラッピは「モンテカルロは毎年表情が大きく変わるイベントで、僕にとっては大きなチャレンジだ。総合5位以内に入ることができればシーズンをいい形でスタートできたと言えるだろう」と抱負を明かしている。
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