レヴァンドフスキはあと1年半で到達?…5大リーグの歴代最多ゴールとそれを目指す者たち
サッカーキング2022年1月22日(土)7時0分
今月15日のブンデスリーガ第19節、バイエルンのFWロベルト・レヴァンドフスキ(33歳)がケルン戦で3ゴールをマークした。ブンデスリーガで自身通算16回目のハットトリックを達成したポーランド代表のストライカーは、これで同リーグ史上2人目となる通算300ゴールに到達したことになる。
1963年に発足されたブンデスリーガで、レヴァンドフスキよりもゴールを決めている選手は一人だけ。それが427試合で365ゴールを決めた“爆撃機”ことゲルト・ミュラー氏だ。昨年8月に75歳で他界した英雄は、バイエルンでの14シーズンで歴代最多となるゴールを叩き出した(1シーズン平均26ゴール)。
その偉大な記録まであと65ゴールに迫っているレヴァンドフスキ。彼は昨季のブンデスリーガで1シーズン最多ゴール記録となる41ゴールをマークし、今季もシーズン40ゴールのペース(現在19試合で23点)で得点を量産している。このペースを維持できれば、33歳のポーランド人はあと1年半ほどで歴代最多記録に並ぶことになる!
さらにブンデスリーガでは、ドルトムントのノルウェー代表FWアーリング・ハーランド(21歳)にも記録更新のチャンスがあるかもしれない。2年前にブンデスリーガにやってきて以降、ハーランドはリーグ戦56試合で55ゴール。およそ1試合1ゴールのペースで得点を荒稼ぎしているため、あと9シーズンほどブンデスリーガに在籍すれば記録更新も見えてくるだろう。
そんな偉大な記録の更新が期待できるブンデスリーガだが、他のリーグはどうなっているのだろうか?それでは欧州5大リーグの歴代得点王を見てみよう。
※データは1月21日時点
[写真]=Getty Images
■プレミアリーグ(イングランド)
1992年に発足されたプレミアリーグの歴代最多ゴール記録は、ニューカッスルなどで活躍した元イングランド代表FWアラン・シアラー氏の260ゴール(441試合)だ。とはいえ、プレミアリーグ以前を含めたイングランド・トップリーグ(1888年発足)という枠で見ると最多得点者は他にいる。それが昨年9月に逝去したジミー・グリーヴス氏である。同氏はチェルシーやトッテナムでゴールを量産し、リーグ戦通算516試合で357ゴールの記録を持つ。
現役選手で最多ゴールを誇るのはトッテナムのイングランド代表FWハリー・ケイン(28歳)だ。これまでプレミアリーグで264試合171ゴール。グリーヴス氏の記録とは186ゴールも差があり、これまでの得点ペースで計算するとあと7年半もかかるため、28歳のケインには記録更新が難しいかもしれない。無論、シアラー氏のプレミアリーグ記録(260ゴール)までは、あとは3年半の計算になるため“今後もプレミアリーグでプレーを続ける”のなら更新も期待できる。
イングランドの得点ランク上位勢で興味深いデータは「タイトル数」だ。プレミアリーグ歴代最多得点者のシアラーは、ブラックバーン時代の1994-95シーズンに1度だけリーグ優勝を達成したのみ。一方、グリーヴス氏やケインに至ってはリーグ優勝の経験がなく、イングランドでは優勝しない方がゴールを稼げるのかもしれない!?
■ラ・リーガ(スペイン)
ラ・リーガの歴代最多ゴール記録を持つのは、現代サッカーの最高峰であるリオネル・メッシ(34歳)だ。メッシはバルセロナ時代に520試合474ゴールの驚異的な数字を残し、2位のクリスティアーノ・ロナウドに163ゴール差をつけて歴代1位に君臨している。
現役のラ・リーガの選手では、レアル・マドリードに所属するFWカリム・ベンゼマの209ゴールが最多だ。34歳のフランス人ストライカーはメッシの半分にも到達しておらず、彼がメッシの記録を抜くことは不可能だ。それどころか、メッシの記録は永遠に抜かれることがないかもしれない。
■セリエA(イタリア)
伝統的に守備の堅いイタリアでは、他のリーグのような“化け物級”の記録は生まれていない。最多ゴールを誇るのは1929年から四半世紀も現役選手として活躍したシルヴィオ・ピオラ氏だ。40歳までプレーしたピオラ氏は、リーグ優勝の経験がなく息の長さでゴール数を稼いだ選手。リーグ戦537試合274ゴールで、1試合平均「0.5ゴール」は他のリーグの記録保持者と比べると最もゴール率が低い。
歴代2位のフランチェスコ・トッティ氏(618試合250ゴール)も1試合平均に換算すると「0.4ゴール」となっている。ただしトッティ氏はローマ一筋のため、「単独クラブ」でのセリエA最多ゴール記録を保持しており、今後どんなに凄いストライカーが誕生しても、この記録は簡単に抜けないだろう。
現役選手に目を向けると、上位につけるのは178ゴールのファビオ・クアリャレッラ(サンプドリア:38歳)や172ゴールのチーロ・インモービレ(ラツィオ:31歳)。年齢面を考えると、彼らが記録を更新するのは難しいかもしれない。
若手では、今月28日に22歳の誕生日を迎えるフィオレンティーナのセルビア代表FWドゥシャン・ヴラホヴィッチに期待しよう。彼は今季セリエAで得点王争いを演じており、既に通算44ゴールを稼いでいる。だが、国外クラブからの引き抜きの噂があり、同選手がセリエAの記録を塗り替えることは考えにくいか。
■リーグ・アン(フランス)
リーグ・アンの記録を持つのは、1970年代から80年代にかけてスタッド・ランスやモナコで活躍したデリオ・オニス氏だ。イタリア生まれのアルゼンチン人ストライカーは449試合で299ゴールを叩き出し、5度もリーグ・アンの得点王に輝いた実績を持つ。
現役のリーグ・アン選手で見ると、やはり注目すべきはパリ・サンジェルマン(PSG)のフランス代表FWキリアン・エンバペ(23歳)だ。モナコ時代を含め、これまでリーグ戦167試合117ゴール。昨年3月にはリーグ・アン史上最年少で通算100ゴールをマークした。22歳91日での達成は、リーグが違うとはいえメッシ(23歳149日)やロナウド(25歳)よりも早いペースだ。
エンバペはPSGに加入後、1試合平均「0.8ゴール」の活躍を見せており、このペースを維持すればあと6年でリーグ・アンの歴代最多ゴール記録を更新する計算になる。果たしてエンバペはリーグ・アンで記録を目指すのか、それとも他のリーグで新たな歴史を築くのか。フランスの至宝の動向に注目したい。
(記事/Footmedia)
1963年に発足されたブンデスリーガで、レヴァンドフスキよりもゴールを決めている選手は一人だけ。それが427試合で365ゴールを決めた“爆撃機”ことゲルト・ミュラー氏だ。昨年8月に75歳で他界した英雄は、バイエルンでの14シーズンで歴代最多となるゴールを叩き出した(1シーズン平均26ゴール)。
その偉大な記録まであと65ゴールに迫っているレヴァンドフスキ。彼は昨季のブンデスリーガで1シーズン最多ゴール記録となる41ゴールをマークし、今季もシーズン40ゴールのペース(現在19試合で23点)で得点を量産している。このペースを維持できれば、33歳のポーランド人はあと1年半ほどで歴代最多記録に並ぶことになる!
さらにブンデスリーガでは、ドルトムントのノルウェー代表FWアーリング・ハーランド(21歳)にも記録更新のチャンスがあるかもしれない。2年前にブンデスリーガにやってきて以降、ハーランドはリーグ戦56試合で55ゴール。およそ1試合1ゴールのペースで得点を荒稼ぎしているため、あと9シーズンほどブンデスリーガに在籍すれば記録更新も見えてくるだろう。
そんな偉大な記録の更新が期待できるブンデスリーガだが、他のリーグはどうなっているのだろうか?それでは欧州5大リーグの歴代得点王を見てみよう。
※データは1月21日時点
[写真]=Getty Images
■プレミアリーグ(イングランド)
1992年に発足されたプレミアリーグの歴代最多ゴール記録は、ニューカッスルなどで活躍した元イングランド代表FWアラン・シアラー氏の260ゴール(441試合)だ。とはいえ、プレミアリーグ以前を含めたイングランド・トップリーグ(1888年発足)という枠で見ると最多得点者は他にいる。それが昨年9月に逝去したジミー・グリーヴス氏である。同氏はチェルシーやトッテナムでゴールを量産し、リーグ戦通算516試合で357ゴールの記録を持つ。
現役選手で最多ゴールを誇るのはトッテナムのイングランド代表FWハリー・ケイン(28歳)だ。これまでプレミアリーグで264試合171ゴール。グリーヴス氏の記録とは186ゴールも差があり、これまでの得点ペースで計算するとあと7年半もかかるため、28歳のケインには記録更新が難しいかもしれない。無論、シアラー氏のプレミアリーグ記録(260ゴール)までは、あとは3年半の計算になるため“今後もプレミアリーグでプレーを続ける”のなら更新も期待できる。
イングランドの得点ランク上位勢で興味深いデータは「タイトル数」だ。プレミアリーグ歴代最多得点者のシアラーは、ブラックバーン時代の1994-95シーズンに1度だけリーグ優勝を達成したのみ。一方、グリーヴス氏やケインに至ってはリーグ優勝の経験がなく、イングランドでは優勝しない方がゴールを稼げるのかもしれない!?
■ラ・リーガ(スペイン)
ラ・リーガの歴代最多ゴール記録を持つのは、現代サッカーの最高峰であるリオネル・メッシ(34歳)だ。メッシはバルセロナ時代に520試合474ゴールの驚異的な数字を残し、2位のクリスティアーノ・ロナウドに163ゴール差をつけて歴代1位に君臨している。
現役のラ・リーガの選手では、レアル・マドリードに所属するFWカリム・ベンゼマの209ゴールが最多だ。34歳のフランス人ストライカーはメッシの半分にも到達しておらず、彼がメッシの記録を抜くことは不可能だ。それどころか、メッシの記録は永遠に抜かれることがないかもしれない。
■セリエA(イタリア)
伝統的に守備の堅いイタリアでは、他のリーグのような“化け物級”の記録は生まれていない。最多ゴールを誇るのは1929年から四半世紀も現役選手として活躍したシルヴィオ・ピオラ氏だ。40歳までプレーしたピオラ氏は、リーグ優勝の経験がなく息の長さでゴール数を稼いだ選手。リーグ戦537試合274ゴールで、1試合平均「0.5ゴール」は他のリーグの記録保持者と比べると最もゴール率が低い。
歴代2位のフランチェスコ・トッティ氏(618試合250ゴール)も1試合平均に換算すると「0.4ゴール」となっている。ただしトッティ氏はローマ一筋のため、「単独クラブ」でのセリエA最多ゴール記録を保持しており、今後どんなに凄いストライカーが誕生しても、この記録は簡単に抜けないだろう。
現役選手に目を向けると、上位につけるのは178ゴールのファビオ・クアリャレッラ(サンプドリア:38歳)や172ゴールのチーロ・インモービレ(ラツィオ:31歳)。年齢面を考えると、彼らが記録を更新するのは難しいかもしれない。
若手では、今月28日に22歳の誕生日を迎えるフィオレンティーナのセルビア代表FWドゥシャン・ヴラホヴィッチに期待しよう。彼は今季セリエAで得点王争いを演じており、既に通算44ゴールを稼いでいる。だが、国外クラブからの引き抜きの噂があり、同選手がセリエAの記録を塗り替えることは考えにくいか。
■リーグ・アン(フランス)
リーグ・アンの記録を持つのは、1970年代から80年代にかけてスタッド・ランスやモナコで活躍したデリオ・オニス氏だ。イタリア生まれのアルゼンチン人ストライカーは449試合で299ゴールを叩き出し、5度もリーグ・アンの得点王に輝いた実績を持つ。
現役のリーグ・アン選手で見ると、やはり注目すべきはパリ・サンジェルマン(PSG)のフランス代表FWキリアン・エンバペ(23歳)だ。モナコ時代を含め、これまでリーグ戦167試合117ゴール。昨年3月にはリーグ・アン史上最年少で通算100ゴールをマークした。22歳91日での達成は、リーグが違うとはいえメッシ(23歳149日)やロナウド(25歳)よりも早いペースだ。
エンバペはPSGに加入後、1試合平均「0.8ゴール」の活躍を見せており、このペースを維持すればあと6年でリーグ・アンの歴代最多ゴール記録を更新する計算になる。果たしてエンバペはリーグ・アンで記録を目指すのか、それとも他のリーグで新たな歴史を築くのか。フランスの至宝の動向に注目したい。
(記事/Footmedia)
(C) SOCCERKING All rights reserved.
「大リーグ」をもっと詳しく
「大リーグ」のニュース
-
投球するダルビッシュ 大リーグ5月25日15時54分
-
ダルビッシュ、201勝目ならず=米大リーグ・パドレス5月25日15時43分
-
ダルビッシュ、ヤンキース戦で4被弾…7失点で今季2敗目5月25日14時18分
-
MLB=前田が今季2勝目、ダルビッシュは六回途中7失点5月25日13時33分
-
降板するダルビッシュ 大リーグ5月25日12時49分
-
前田、5回無失点で2勝目 大リーグ5月25日11時49分
-
ダルビッシュ2敗目 大リーグ5月25日11時36分
-
大リーグ、復帰戦の前田が2勝目 大谷無安打、ダル7失点5月25日9時39分
-
大谷は5打数無安打 大リーグ5月25日9時35分
-
大谷、レッズの内野手とコラボ 敵地のグッズショップで販売5月25日9時17分
スポーツニュースランキング
-
1 【訃報】グレイソン・マレーが突然の死去 米ツアー2日目に棄権した翌朝に…原因は未発表 ALBA Net
-
2球宴3度出場の元MLB戦士が大谷翔平に“疑念” 水原容疑者の違法賭博騒動にまさかの意見「突然、物語が変わった」 ココカラネクスト
-
3批判殺到!どこ投げてんだよ…! 大谷翔平、まさかの盗塁で“異変”が起きた…!? 相手捕手のリアクションがヤバすぎる 「古田さんも思わず苦笑」「さすがに無謀w」 ABEMA TIMES
-
4大谷翔平が“史上5人目の快挙”へ! 第1打席に左前打で4試合連続安打 打率「.350」維持なら歴史的記録を達成 ココカラネクスト
-
5【陸上】田中希実が5000mでパリ五輪切符獲得 14分47秒69で参加標準突破 スポーツニッポン