オジエ、再度2020年末でWRC引退の意向を示す。「ル・マンに出てみたい」とサーキット転向の思いも
2020年のWRC世界ラリー選手権にTOYOTA GAZOO Racing WRTから参戦しているセバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)が2020年末でWRCから引退する意向を改めて示したほか、「ル・マンなど、サーキットレースに出てみたいという思いはつねにある」とも明かした。
一連の発言はシーズン開幕直前に、オジエをスポンサードするレッドブルが行ったインタビューで語られたものだ。
2013〜18年にWRCでワールドチャンピオンに輝いたオジエは、2019年シーズンに向けて当時在籍していたMスポーツ・フォードからシトロエン・レーシングへ移籍。この際、「これが僕にとってWRCで最後の契約になるだろう」と発言して近い将来の引退を示唆、その後シーズン中に2020年が最後の年になるだろうとも発言している。
シトロエンとオジエは複数年契約を交わしていたとみられるが、この年オジエはタイトルを防衛できず。2020年は新たにトヨタへ移籍して、王座奪還に挑んでいる。
今年12月に37歳を迎えるオジエは、開幕戦モンテカルロに向けた事前テスト期間中に、レッドブルのインタビューに応じ、2020年限りでWRCから退くつもりかと問われると「それが僕のプランだ」と笑顔を見せながらコメント。その後のプランについては「今のところは計画していない」としつつも、次のように続けた。
「いつもサーキットレース、特にル・マン24時間へ出場したいと思っていることは確かだ。だけど、今はまもなく開幕するWRCの2020年シーズン、そしてトヨタとの新たな冒険に100%集中している」
このインタビューでは10年ぶりに復活するWRCの日本ラウンド、ラリー・ジャパンへ日本チームの一員として挑む心境なども明かしている。
「新体制発表会のために東京オートサロンを訪れたとき、日本のチームからラリー・ジャパンへ挑むときの感覚を少し味わうことができた」とオジエ。
「(11月のラリー・ジャパンでは)間違いなく最高の気分を味わえるだろうね。日本のファンはとても情熱的でありながらも、優しさや親切心も持っているんだ」
「個人的には日本文化の大ファンだから、ラリー・ジャパンは特別な瞬間になることは間違いないよ」
こう語ったオジエは現地22日に行われたWRC第1戦モンテカルロのシェイクダウンでトップタイムを記録。WRC参戦ラストイヤーとする2020年シーズンに、まずは順調な立ち上がりを見せた。
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