F1が環境への配慮で軍用機航空ショーを禁止。イギリスGPでのレッドアローズの飛行は許可か
F1は、環境に配慮し、2022年にレース前の軍用機航空ショーを禁止することを決めた。しかしイギリスGP主催者は、レッドアローズによる飛行は実施されると述べている。
環境保護の観点から二酸化炭素排出量を削減するための取り組みを続けているF1は、その一環として、軍用機による航空ショーの禁止を決定するとの通知をプロモーターに対して行った。
F1は2030年までにカーボンネットゼロを目指すと表明しており、2026年には100パーセント持続可能な燃料に切り替える。
一部グランプリの週末には航空ショーが行われ、観客を楽しませているが、F1は軍用機によるショーを禁止することに決めた。持続可能な燃料を使用する旅客機の飛行は許可される。
イギリスGPの舞台シルバーストン・サーキットのマネージングディレクター、スチュアート・プリングルは、レッドアローズの飛行は実施されると述べている。
「レッドアローズは1966年に初めてイギリスGPでパフォーマンスを披露して以来、モータースポーツファンを楽しませる重要な役割を担ってきた」とプリングル。
「この多くの人々に愛される伝統を2022年もシルバーストンで継続できるとF1が確認したことを、喜ばしく思う」
「レッドアローズは、正式には英国空軍曲技飛行隊として知られているが、軍事航空に分類されない。そのため、今後F1イベントで許可されなくなる展示飛行のカテゴリーには該当しない」
F1が軍用機の飛行を禁止した背景には、環境問題よりも、軍事力の誇示とみなされかねない展示飛行を排除したいという意向があると指摘する声もある。
イタリア空軍の曲技飛行隊フレッチェ・トリコローリがイタリアGPで飛行を披露できないことに、ミラノ自動車クラブのジェロニモ・ラ・ルッサ会長は失望感を示し、「F1イタリアGPでのフレッチェ・トリコローリの展示飛行をなくすという意図が覆ることを願っている」とイタリアのニュースメディア『ANSA Lombardy』にコメントしている。
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