ルクレール、遅くとも2021年までにはF1タイトルを獲得したいとの意思を表明
フェラーリF1のシャルル・ルクレールは、2年以内にチャンピオンを獲得したいという意思を明らかにした。
「2020年にはタイトルを獲得できるといいね。けれども確実に勝ち取ることができるのであれば、喜んで2021年まで待とう」と、ルクレールは1月初旬に開催されたオートスポーツ・インターナショナル・ショーで語った。
「基本的に、(目標は)世界チャンピオンになることだ。ひどく楽観的だが、僕は常に高い目標を持っている」
23歳のルクレールは2018年のオーストラリアGPでザウバーからF1デビューを果たして以来、42戦に出場してきた。
ルクレールは昨シーズンはじめにフェラーリに加入し、7度のポールポジションと2回の優勝を達成。ドライバーズ選手権をランキング4位で終え、より経験豊富なチームメイトであるセバスチャン・ベッテルをも打ち負かしている。
最終的なランキングでは、ルクレールはレッドブルのマックス・フェルスタッペンからたった14ポイント差となった。しかしトップに君臨するメルセデスの2名、ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスからは大差をつけられている。
『Crash.net』は観客に向けたルクレールの言葉を、以下のように報じた。
「(差を縮めるのは)とても難しいだろうね。目標は常に、最も高いところに掲げている。つまり、もしも僕が(目標達成に)失敗したとしても、少し足りないくらいの状態ということだ」
2021年には大幅な規則改定が実施されるため、今季は現行の技術レギュレーション下で行なわれる最後のシーズンとなる。ルクレールは、このシーズンを劣ったものにするつもりはまったくなく、むしろ通常よりも重要なシーズンになると位置づけている。
「2021年にはバジェットキャップが導入されるので、チームは多くを投資することになり、非常に重要な1年になると思う」
「2021年に向けては可能な限りの準備をしていくよう努力する。大変なシーズンになるだろうからね。チャンピオンを獲れる、適切なマシンを作り上げられるよう、チームとして正しい取り組みをしていけることを願っている」とルクレールは語った。
ルクレールの言う「正しい取り組み」には、コース上でベッテルとクラッシュをするといった、損失の大きな過ちを繰り返さないことも含まれている。
「僕らはとても競争力が高いので、ときにはコース上で摩擦が起きることもある」と、彼はブラジルで2台がともにリタイアを喫する原因となった事故について述べた。
「僕らふたりにとって良い教訓になったし、もう二度と起きないだろう」
ルクレールは2024年末までの複数年契約を締結しており、長期に渡ってフェラーリに留まることが確定している。
また彼の弟であるアーサー・ルクレールもフェラーリ・ドライバー・アカデミーに加入しており、家族ぐるみでフェラーリとの関係が生じている。つまり、ルクレールが野望を抱くにあたって、これ以上の時期はないと言える。
「チャンスなんだ。勝つために、すべてをかけていくつもりだ。結局は自分のため、そして最高のチームのためにドライビングをすることになる」
「僕は彼らにふさわしい結果をもたらしたいだけだ。コース上でどんな仕事をするかは僕自身にかかっている」
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