ジェッダ・ストリート・サーキットがコースレイアウトを改修。ドライバーの視認性と安全性を改善へ
サウジアラビア初のF1グランプリを開催したジェッダ・ストリート・サーキットは、コース最終セクターの安全性を改善するためにレイアウトを調整している。
F1ドライバーたちは、2021年12月に初開催されたF1第21戦サウジアラビアGPで走行したコースに満足していたが、それでも一部のドライバーからは、レース前に高速で見通しの悪いブラインドコーナーが連続する最終セクターに懸念の声が上がっていた。
残念なことに、こうした懸念はレース当日に的中してしまった。
2度目のリスタートでF1マシンたちが高速でターン3に進入した際、シャルル・ルクレール(フェラーリ)とセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)が接触し、ペレスが集団のなかでスピンを喫してしまった。
ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)は視界を妨げられた状態で前車に追いつきブレーキを踏んだが、見通しの悪いコーナーでの混乱で行き場を失ったニキータ・マゼピン(ハース)がラッセルに追突してしまった。
サウジアラビアGP代表のマーティン・ウィテカーは、3月に行わるジェッダでの2022年F1第2戦サウジアラビアGPを前に、コースに改修が施されたことを明らかにした。
「2回目のイベントを前に、コース数カ所の改善に努めてきた」とウィテカーは語った。
「まず、コースにひとつやふたつのわずかな変更を加えた」
「この調整は、コクピットからのドライバーの視線に直接関係してくる。最小限の作業だが、いくつかのコーナーで視認性が改善されるだろう」
「次に、ドライバーがコースを周回しやすいよう、バリアに小規模な改修を行った」
ジェッダ・ストリート・サーキットは2021年に記録的な早さで建設され、サーキットのインフラの一部はF1初開催時も未完成のままだった。
ウィテカーは、2カ月後に開催されるレースに向けて施設は完成し、改善されると述べている。
「3月にサーキットに戻ってくるファンの体験を向上させるために、いくつかのエリアで作業を行っている」とウィテカーは語った。
「それはグランドスタンドの角度を変えて視認性を良くする計画だ。また同時に、非常に人気があることがわかった“ファンゾーン”の規模を拡大し、発展させることにしている」
「短期間で施設全体の準備を整えなければならなかったが、今回は2回目のレースに向けた調整は少なく、我々は自分達に課された制約を把握することができた」
さらにウィテカーは「サーキットが海に面した狭く細長い土地にあるため、あまり大規模な変更はできないが、サーキットの入口と出口を見直すことは確かだ」と付け加えた。
「サーキットの立地に制約があるため、交通管理が問題だった。道路システムの特徴によって不要な遅れが発生していた」
「我々は教訓を学んだ。我々にはこのような点を解決し、前回よりも素晴らしいとは言わないまでも、サーキットに戻ってくるすべての人たちに、同じくらいの楽しみを誰もが味わえるようにする時間がある」
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