F1、新型コロナのワクチンは「接種可能な時期がくれば協議を進める」優先権を求めることはせず
F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリは、幅広く展開されている新型コロナウイルスのワクチン接種プログラムについて、2021年シーズンを守るためという理由で他の人々に対して不公平となる優先接種を望むつもりはないと語った。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックに対抗するため、多くの国でワクチン接種が始まっている。先週ドメニカリは、接種の優先順位を上げてもらうことで、昨年実行したF1関係者保護の仕組みに新たなレイヤーを加えるつもりはあるかと聞かれた。
それに対して彼は、F1として優先権を求めることはないが、それはそうした行動がワクチンを緊急に必要としている感染リスクの高い人たちを危険にさらしかねないものだからだと語った。
「ここは非常に重要な点だが、最優先されるべきは感染リスクの高い人々だ」とするドメニカリの発言が、『RaceFans.net』に掲載された。
「我々としては、ワクチン接種の列に割り込もうとは思わない。もちろん、ワクチン接種はなによりも重要だし、現況においては、他の人たちと同様、私自身も接種を受けることに期待を抱いている」
「より多くの人たちにワクチンが行き渡るようになったら、F1はその時点で、各チームと協議しながら関係者たちへのワクチン接種に向けて手はずを整えるだろう。当然、その場合の論点についてはすでに検討している。したがって、もしも接種可能な時期がくれば、F1内部で各チームとの協議を進めるつもりだ」
「しかし、我々はこの件を慎重に進める必要があるし、感染リスクの高い人たちの状況を注視し、尊重すべきだ。人々の接種機会を奪ってしまうような集団になる気はない。各政府が言っていることを十分に尊重しつつ、人々の動向にも注意を払っていく」
2021年のF1は史上最多の23レースが予定されているが、COVID-19の危機は現在も続いており、すでにいくつかのカレンダー修正まで余儀なくされている。シーズン開幕戦オーストラリアGPについても、同国の渡航制限が解かれておらず、今年の終盤まで延期されることが決まった。
ドメニカリは、全23レースの実施が簡単なことではないと述べる一方で、世界中をパンデミックが襲っていた状況下で17レースをすべて開催できた2020年の実績を踏まえて、F1にはフルシーズンを開催する力があると自信をみせている。
「『プロフェッショナリズム』の発揮、運営の仕組みや手順の策定などが、状況を乗り越えるうえで非常に重要だということを実証した。だからこそ、今年のカレンダーに載っている数のレースを実施できるという十分な自信が我々にはある」
「当然、難しい作業にはなるだろう。だが、今我々が持っているさまざまな関係を活かせば、実現は可能だと確信している」
「想像できるとおり、我々はいわば液体のような組織で、さまざまな可能性を追求するために柔軟な対応ができる」
「『この場合だったらこう動く』という具合に、プランAのほか、すでにBもCもDも立ててある。これらについて、私は十分な透明性をもって進める。今日決まったことでも、明日になれば事情が変わるかもしれないからだ」
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