【巨人】評価うなぎ上りのドラ1ルーキー、西舘勇陽に有力OBから「期待」と「課題」
西舘は11日の紅白戦に先発、1回完全投球など順調な調整を示している(C)産経新聞社
支配下ルーキーが全員1軍スタートとなった巨人で心配なニュースが飛び込んできた。
ドラフト2位左腕の森田駿哉(Honda鈴鹿・26)が左ひじ炎症のため、2月13日から故障班に合流すると球団が発表した。
【関連記事】阿部巨人 V奪回にまた一歩近づくか 注目集めるスーパールーキー「左殺し」の存在
森田といえば身長186センチの長身から勢いのある直球、キレのあるスライダー、ツーシームを操り、7日のシート打撃に登板し、打者8人に対し1安打1三振としっかりアピールしたばかりだった。即戦力と見られており、今後の経過も注目されそうだ。
一方でドラフト1位ルーキー右腕、西舘勇陽(中央大・21)の評価はうなぎ上りとなっている。
11日に行われた紅白戦で先発し、1イニングをわずか10球の完全投球、テンポ良く投げ三者凡退に抑えた。持ち味である「鬼クイック」も披露、開幕に向け視界良好なすべり出しを切っている。
そんなスーパールーキーに対し、巨人の有力OBからも期待が高まっている。
元巨人軍監督で野球評論家の堀内恒夫氏が12日に自身のブログ「今日もどこかであくたろう」を更新。紅白戦の西舘の投球について語っている。
同ブログでキャンプ序盤ということもあり、「まだまだ本調子じゃないだろうし」と気遣いながら、「軽く第一印象をお話しようかな」とつづった。
その上で第一印象に関しては「球はまだこれからだと思うけど、大学でしっかり投げてきているだけあって」「ストライクの辺りにちゃんと投げられているのがいい」と評価。加えて、「左バッターの外側のコントロール これもいい。150キロ台のストレートと遅いカーブ 緩急つけての攻めが持ち味かな」と制球力の良さを評価した。投手の生命線でもあるストライクゾーンにしっかり投げられていること、左バッターへの対応含め、「及第点」を与えた。
一方で、課題も伝えた。「気になったのは左足がちょっとアウトステップ気味で体が開いているから、バッターからするとボールが見やすいかもしれんね」と指摘。さらに持ち味のクイックについても、一言。「彼の場合はその言葉通り『速く』ということで 本来のクイックとするならば足をあそこまで高くあげる必要はないよね」と指摘。打者からボールが見られやすい点、足を高くあげるフォームがやや気になるとした。
さらに同氏は西舘からマウンドを引き継いだドラフト5位・又木鉄平(日本生命・25)にも言及。又木も西舘の後を投げ、1回1安打無失点2奪三振と好投していた。
又木に関しては「スピードが142〜3キロとまだそれほど出てはいなかったが、ボールのキレの良さと出どころが見にくくていいと思う」と評価。速度以上にキレの良さが目についたとした。
最後には期待の新戦力に対して「これからどんな風に仕上げてくるのか楽しみにしてますよ」と、エールを送ることも忘れなかった。
4季ぶりのV奪回には課題の投手陣底上げが欠かせないピースとなる。今後も2人の即戦力ルーキーの調整に注目が高まりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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