アーセナル戦で同点弾のFWトニーが人種差別の被害に…ブレントフォードが声明「何度繰り返せば気が済むのか」

サッカーキング2023年2月13日(月)23時16分

アーセナル戦で同点ゴールをマークしたトニー [写真]=Getty Images

 ブレントフォード所属のイングランド代表FWイヴァン・トニーがインターネット上で誹謗中傷および人種差別の被害に遭っているようだ。12日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

 現地時間11日に開催されたプレミアリーグ第23節アーセナル戦に出場したトニー。1点ビハインドで迎えた74分にセットプレーの流れから値千金の同点ゴールを叩き込み、敵地での勝ち点「1」獲得に大きく貢献した。ブレントフォードの発表によると、試合終了後にトニーの公式Instagramに、おびただしい数の誹謗中傷および人種差別的メッセージが寄せられていたという。

 トニーがインターネット上で誹謗中傷および人種差別の標的になったのは今回が初めてではない。同選手は昨年10月にも今回と同様の被害に遭っており、特定された被害者は法廷で裁きを受けている。今回の事態を受け、ブレントフォードは12日に声明を発表。所属選手に対する誹謗中傷・人種差別を強く非難するとともに、被害に遭ったトニーとの連帯を強調した。

「我々はイヴァンが再びこのような被害に遭ったことに嫌悪感を抱き、深く悲しんでいる。我々はこのような行為を決して容認せず、関与した人物の特定を徹底的に行うつもりだ。イヴァンは昨年10月にも同様の被害を受けており、加害者は現在法廷にてその結果と向き合っている。一体何度このようなことが繰り返されれば気が済むのだろうか。我々は世界中のフットボールファンに、競争心とライバル意識を楽しみつつ、互いの違いを尊重し、受け入れ、プレミアリーグ全体に存在する多様性を祝福するよう呼びかける。人種差別は決して許されない。IVAN TONEY BEE TOGETHER」

 また、対戦相手のアーセナルも声明を発表。「我々はイヴァン・トニーと共に立ち上がり、ブレントフォードと協力して人種差別的罵倒を行った者の特定を行う。アーセナルでは、あらゆる形態の差別を非難し、違反者に厳密な処罰を与える仕組みを採用している。我々は、悪意あるメッセージを送信した人物に対し、可能な限り強力な措置を講じるつもりだ」と、被害者の特定を進める方針を明らかにしている。

 なお、トニーの同点ゴールについては、VAR担当のリー・メイソン氏が映像確認の際にオフサイドラインの確認を行なっていなかったことが後に判明。プレミアリーグのプロ審判協会(PGMOL)が人為的ミスによる重大なエラーであったと認め、アーセナル側に謝罪していた。

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