「いい歴史を刻みたい」広島GK大迫敬介が背番号1で新スタ君臨…開幕戦で好守連発、無失点勝利に貢献
サッカーキング2024年2月24日(土)14時46分
広島GK大迫敬介 [写真]=清原茂樹
サンフレッチェ広島は23日、明治安田J1リーグの2024シーズン開幕戦でホームに浦和レッズを迎えた。2万7545人が駆けつけた新スタジアム『エディオンピースウイング広島』での初の公式戦。広島は新加入FW大橋祐紀の2ゴールで2-0の白星スタートを切った。
広島の“新1番”が新スタジアムのピッチに立った。GK大迫敬介は、昨季限りで引退した林卓人氏(現GKコーチ)から背番号1を継承。昨季終了後に右手の手術を受けた影響で、10日に行われたこけら落としマッチのガンバ大阪戦は欠場したため、新背番号を背負って新スタジアムで初めての試合に臨んだ。
試合の前日、大迫は「雰囲気が最高なのは間違いない。あとは僕らが結果を出して、見にきてくださったサポーターの皆さんに笑顔で帰ってもらうのが仕事。今年はこの新スタジアムで優勝したい思いが強いので、そのためのいいスタートを切られるように頑張りたい」と意気込んでいた。
シーズン幕開けの一戦、大迫は前半にホームサポーターたちの目の前でプレー。「自分たちの背中に届いていた声が大きかった」と紫の大声援に背中を押され、立ち上がりから堂々のパフォーマンスを見せた。
試合開始6分、浦和MF小泉佳穂にペナルティエリア内へと侵入され、強烈なシュートを打たれたが、これに広島の守護神が好反応。「相手はドリブルが得意な選手だったし、(DFを)かわし切らずに打ってくるだろうと予測できていたので体が反応した」。至近距離からのシュートを左手に当てて弾き出し、いきなりビッグセーブで観客を沸かせた。
その後も「常に相手の狙いや位置を見て、予測しながら準備していた」と集中を切らさずに好セーブを連発し、ゴール前に君臨した。80分には相手のカウンターで味方DFの背後にスルーパスが出ると、大迫がペナルティエリア外に飛び出してクリア。「簡単なシーンではなかったけど、自分の中で思い切った判断をして、それがいいプレーになったので、いい経験や感覚がつかめた」と手応えを口にした。
試合終盤は浦和の猛攻を受けたが、鉄壁3バックを中心とした味方のハードワークやクロスバーにも助けられながらゴールを守り切った。大迫は、「浦和レッズのような強力なFWがいる相手に対してゼロに抑えたのは本当に自分たちにとって自信になるゲームだった」と胸を張った。
試合終了のホイッスルが鳴り、無失点勝利が決まった瞬間、背番号1は新スタジアムの空に雄叫びと両腕を上げて喜んだ。そして、ともにゴールを守り切った塩谷司、佐々木翔、荒木隼人の3バックと一緒に抱き合ってクリーンシート達成を称え合った。
「みんな勝ちたい思いがあったし、僕たちのポジションにとって、勝つだけじゃなくて、ゼロで抑えて勝つことに意味がある。(抱き合ったのは)みんながハードワークして、きつい中でも走り切って、やり切ったので、感情が出たからだと思う」
広島の新たな背番号1の歴史が始まった。「1番は広島で伝統がある番号だし、すごく重みのあるもの。それを背負って今年1年間戦えるのは幸せなことだし、この番号に恥じないプレーをしていかないといけない。この1年、チームでしっかり結果を出して、いい歴史を刻みたい」と浦和戦前日に語っていた大迫。まずは、新スタジアム初陣で無失点勝利という最高のスタートを刻んだ。
取材・文=湊昂大
広島の“新1番”が新スタジアムのピッチに立った。GK大迫敬介は、昨季限りで引退した林卓人氏(現GKコーチ)から背番号1を継承。昨季終了後に右手の手術を受けた影響で、10日に行われたこけら落としマッチのガンバ大阪戦は欠場したため、新背番号を背負って新スタジアムで初めての試合に臨んだ。
試合の前日、大迫は「雰囲気が最高なのは間違いない。あとは僕らが結果を出して、見にきてくださったサポーターの皆さんに笑顔で帰ってもらうのが仕事。今年はこの新スタジアムで優勝したい思いが強いので、そのためのいいスタートを切られるように頑張りたい」と意気込んでいた。
シーズン幕開けの一戦、大迫は前半にホームサポーターたちの目の前でプレー。「自分たちの背中に届いていた声が大きかった」と紫の大声援に背中を押され、立ち上がりから堂々のパフォーマンスを見せた。
試合開始6分、浦和MF小泉佳穂にペナルティエリア内へと侵入され、強烈なシュートを打たれたが、これに広島の守護神が好反応。「相手はドリブルが得意な選手だったし、(DFを)かわし切らずに打ってくるだろうと予測できていたので体が反応した」。至近距離からのシュートを左手に当てて弾き出し、いきなりビッグセーブで観客を沸かせた。
その後も「常に相手の狙いや位置を見て、予測しながら準備していた」と集中を切らさずに好セーブを連発し、ゴール前に君臨した。80分には相手のカウンターで味方DFの背後にスルーパスが出ると、大迫がペナルティエリア外に飛び出してクリア。「簡単なシーンではなかったけど、自分の中で思い切った判断をして、それがいいプレーになったので、いい経験や感覚がつかめた」と手応えを口にした。
試合終盤は浦和の猛攻を受けたが、鉄壁3バックを中心とした味方のハードワークやクロスバーにも助けられながらゴールを守り切った。大迫は、「浦和レッズのような強力なFWがいる相手に対してゼロに抑えたのは本当に自分たちにとって自信になるゲームだった」と胸を張った。
試合終了のホイッスルが鳴り、無失点勝利が決まった瞬間、背番号1は新スタジアムの空に雄叫びと両腕を上げて喜んだ。そして、ともにゴールを守り切った塩谷司、佐々木翔、荒木隼人の3バックと一緒に抱き合ってクリーンシート達成を称え合った。
「みんな勝ちたい思いがあったし、僕たちのポジションにとって、勝つだけじゃなくて、ゼロで抑えて勝つことに意味がある。(抱き合ったのは)みんながハードワークして、きつい中でも走り切って、やり切ったので、感情が出たからだと思う」
広島の新たな背番号1の歴史が始まった。「1番は広島で伝統がある番号だし、すごく重みのあるもの。それを背負って今年1年間戦えるのは幸せなことだし、この番号に恥じないプレーをしていかないといけない。この1年、チームでしっかり結果を出して、いい歴史を刻みたい」と浦和戦前日に語っていた大迫。まずは、新スタジアム初陣で無失点勝利という最高のスタートを刻んだ。
取材・文=湊昂大
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