「2年前より強くなった」アロンソ、F1復帰に向け準備は万全と強調。けがから順調に快復、テストには出席とCEO
2021年にアルピーヌF1チームと契約し、F1に復帰するフェルナンド・アロンソが、今の自分はドライバーとして最高の状態であると語り、2年のブランクも、2月に負ったけがの影響も否定した。アルピーヌのCEOローラン・ロッシは、アロンソはプレシーズンテストに出席する予定であると述べている。
3月2日、チームは新体制および2021年型『A521』の発表会をバーチャル開催した。しかし2月に自転車でトレーニング中に交通事故に遭い、上あごを骨折して手術を受けたアロンソは、コロナ禍の移動制限もあり、スイスでのトレーニングに集中するため、発表会を欠席した。
「F1に復帰し、このスポーツにおいて新たな章を迎えるアルピーヌF1チームに加入することをとてもうれしく思っている」と39歳のアロンソは発表会に際してコメントを発表している。
「F1に戻るために懸命に準備をしてきた。最初から攻めていくことを目指している。ニューマシンに初めて乗る瞬間はエキサイティングな経験になるだろう。(シャシーとエンジンの)両ファクトリーには、その瞬間を十分に味わってほしい」
「このチームは強力だ。エステバン(・オコン)とともに、昨年からさらに前進し、さらに好結果を出すために努力していく必要がある。熾烈なシーズンになるだろうが、チャレンジへの用意はできている」
「F1でブルーのマシンに乗ったいい思い出がある。『A521』はとても素晴らしいマシンに見える」
3月12日から14日のプレシーズンテスト、3月28日の開幕戦バーレーンに問題なく出席できるのか懸念する見方もあるなかで、アロンソはそれを払拭するコメントをしている。
「調子はとてもいい。身体的にも精神的にも、これまでで一番好調だと思う」とアロンソは言う。
「かなり時間をかけてこの復帰への準備をしてきた。新たなモチベーションを感じているし、準備は整っているよ」
「新しいマシンに乗るときには、どのドライバーであっても、すべてを最適にするのに3戦か4戦必要だ。チームが変わったり、F1に参戦したばかりだと、もっとかかるかもしれない」
「100パーセント快適になるには、少なくとも数戦は必要になるだろうが、それは誰にとっても同じことだ。さらに僕の場合、数週間前に自転車で事故に遭うという、小さな妨げがあった。だが幸いにも、準備に関しても体調に関しても影響はないだろう。準備はできているよ」
アロンソは2005年と2006年にルノーでF1タイトルを獲得、その後、マクラーレン、ルノー、フェラーリ、マクラーレンとチームを移り、2018年末でF1活動を休止した。2018年から2019年にはFIA世界耐久選手権にトヨタから参戦しタイトルを獲得、ル・マン24時間レースも2回制した。インディ500には3回挑戦するなど、アロンソはこの数年、さまざまな経験をしてきた。
「より完成度が高いドライバーになった。快適なエリアから踏み出して、自分を新しい限界に向けてプッシュしていると、常に学ぶことがある。2年前よりも優れたドライバーになったと確信している」とアロンソ。
「でももっと向上したい。過去2年、F1から離れている間に、たくさんのことを学んだ。それを統合して、F1に適用したいと思っている。たとえば、レース哲学、ドライビングテクニック、労働倫理へのアプローチといったものだ」
「結果に関しては、予想するのは難しい。去年、中団争いはとても接戦だったから、今年は何が起きてもおかしくないと思うよ」
アルピーヌのCEOのローラン・ロッシは、アロンソの身体コンディションには何の不安もなく、3月12日から14日のプレシーズンテストには登場すると発言した。
「フェルナンドはとても元気だ」とロッシが述べたとロイターが伝えている。
「彼はひどい事故に遭った。自転車の事故はひどいものになることが多い。しかし彼はあごにけがをしたものの、幸いそれ以外は無事だった。フェルナンドは完全に元気であり、完全に活動できる状態だ」
「これほど早く回復していることに驚いている。事故後すぐに、(テスト開催地の)バーレーンには行くと連絡してきた。それについては彼の主治医も確認している」
「完全に元気なので、彼の言ったことは正しいようだ。来週彼がマシンに乗るところを見るのが楽しみだ」
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