巨人若手 し烈な8番勝負 アピール待たれる「期待の左腕」に「ガッツマン」の存在とは
増田陸は巻き返しが期待されている(C)CoCoKARAnext
台湾遠征を終えた巨人は3月8日のオリックス戦(京セラドーム)からオープン戦が再開する。
いよいよ3月29日に控える開幕戦に向け、チーム構想を固めていく中で幅広い選手の掘り起こしを目指す阿部慎之助監督はこのカードから「1軍参加制」を実施する予定だとされる。昇格、降格という形ではなくあくまで2軍から選手を"参加"という形式を取ることで合流する選手のプレッシャーを軽減させ、野球への取り組み、実戦でのパフォーマンスを見守る狙いがあるとされる。当然、結果を示した選手には昇格という成果が待っている。
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ただアピールの時間は限られている。19日に行われるロッテとのオープン戦(東京ドーム)からはベストメンバーを組む意向を固めており、そこまでの8試合、"8番勝負"が開幕1軍入りを目指し、アピールが必要な選手にとっては大事な時間となりそうだ。
また2軍からの注目の投手といえば、2人の左腕の名前もあがる。「タワマン」の愛称も定着した左腕、横川凱は身長190センチと高身長から力感ある直球と変化球のコンビネーションが持ち味。昨季はプロ初勝利を含む4勝をマーク。さらに飛躍のシーズンとできるか。
さらにもう一人、注目左腕といえば、今季でプロ5年目を迎える井上温大もいる。高い潜在能力が認められながら、昨季1軍では4試合に登板し、勝ち星なし。2軍では7勝無敗、防御率0・75と無双状態とあって、首脳陣も才能の開花を期待する逸材だ。
現在開幕ローテをめぐる左腕枠はフォスター・グリフィン、ヨアンダ—ル・メンデスの両助っ人が有力とされている。ただ長いシーズンを考えればチャンスは必ず回ってくるとあって、1軍の舞台でアピールしておきたいところだ。
また野手に目を転じればチームでは珍しい闘争心をむきだしにするプレーでも知られる、増田陸も注目の存在となりそうだ。昨季は故障もあり、1軍出場なしに終わった。巻き返しを期す今季、内野手ではドラフト4位ルーキーの泉口友汰、育成から支配下となった中田歩夢など新たなライバルも現れる中、持前のガッツあふれるプレーを見せられるか。
ほかにもし烈な外野手争いに臨む浅野翔吾、岡田悠希など期待をかける選手は多い。
阿部監督は過去に2軍監督も歴任、幅広い視点で様々な選手を生かそうとしており、独自の手腕が注目されている。
果たして"お試し期間"で鮮烈な印象を残し、1軍の輪に加わる選手は現れるか。各選手の躍動した姿を期待したいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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