【巨人】鉄壁の内野布陣を崩せるか?注目集めるニュー35番、「即戦力ルーキー」の存在感とは
阿部監督も各ルーキーの伸びしろを期待している(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
巨人は3月9日に行われたオリックスとのオープン戦(京セラドーム)に4−6と敗れ、3連敗。
先発のフォスター・グリフィンがこの日は乱調。初回から3連打を浴びるなど2回も制球が定まらず、無死満塁のピンチを招くなど3回7安打6失点。開幕ローテーションの有力候補が課題を残した。
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ただ敗戦の中でも光ったのはルーキーたちの躍動した姿にもあった。し烈な外野手争いの渦中にいるドラフト3位ルーキーの佐々木俊輔(日立製作所)は5回二死から二塁内野安打で出塁、続く松原聖弥が右前打でつなぐと、今度はドラフト4位ルーキーの泉口友汰(NTT西日本)が相手セットアッパーの阿部翔太から追い込まれながらも粘って四球を選び、二死満塁の形を作る。ここで代打で出た萩尾匡也が中前に2点適時打をマーク。レギュラーの座を狙うヤングジャイアンツたちがつなぎ、価値ある追加点を生み出した。
佐々木、泉口は7回にも安打を記録、佐々木はこの日、マルチ安打、泉口は1安打、1四球。この日、「2番・遊撃」で先発した泉口は守備でも遊撃から一塁に回って、堅守を示すなど内野のユーティリティプレーヤーとしての存在感を示している。
またドラフト4位ルーキーで背番号「35」といえば、今季から背番号が「5」に変更になった門脇誠が昨年着け、一躍スター街道を歩んだことも知られる。
門脇も当初は守備力で評価を高め、その後、打撃、足などアピールする武器を増やし、1軍で認められていった。
今季の内野陣といえば、一塁・岡本和真、二塁・吉川尚輝、遊撃・門脇、三塁・坂本勇人と鉄壁の布陣で知られる。守備力が高まることも期待されているが、レギュラー陣の状態が悪かったり故障者が出れば、とたんに戦力ダウンとなるのは避けたいところ。その点でもバックアップメンバーの充実が求められる中、泉口は実戦で着々と結果を積み上げている。
この日は6回に4番手で登板したドラフト1位ルーキーの西舘勇陽(中央大)の躍動した姿も注目を集めた。先頭の若月健矢をカーブで空振り三振、続くレアンドロ・セディーニョをカットボールで二者連続三振に打ち取ると、佐野皓大もカーブで投ゴロと三者凡退に抑えた。直球は最速153キロをマーク、高速フォークも披露するなど、開幕に向けアピールを果たした。
積極的な若手起用を進めている阿部慎之助監督はチームの危機管理策も常に考え、ここまでオーダーを摸索している。
今季入団のルーキーたちはそれぞれが存在感を示していることで、目指すV奪回のためにどのようにピースをあてはめていくのか。今後も注目となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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