ラッピ、ラリー・スウェーデンで6年ぶりWRC優勝も次戦ケニアに向けては淡々「最善をつくすだけ」
3チーム中、最多5名体制で2024年シーズンのWRC世界ラリー選手権を戦うヒョンデ・シェル・モービスWRTの一員であるエサペッカ・ラッピは、2月に行われた第2戦スウェーデンでの勝利が今月末に開催される『サファリ・ラリー・ケニア』へのアプローチに影響を与えることはないと主張した。
レギュラードライバーからパートタイムドライバーへと役割が変わったものの、昨季2023年から引き続き韓国メーカーのチームで『ヒョンデi20 Nラリー1』をドライブするラッピ。フィンランド出身の彼は2017年の母国ラリーでWRC初勝利を挙げてから6年以上の時を経て、先月スウェーデンのウメオを拠点に開催された『ラリー・スウェーデン』でキャリア2勝目をマークした。
しかし、ラッピにとって久々となったWRCでの勝利は、33歳のドライバーが次戦ケニアですべてを賭けることを意味するものではない。なぜなら、彼の今シーズンの役割はパートタイムドライバーであり、チャンピオンシップをリードするチームメイトのティエリー・ヌービルや、“元鞘に戻った”もうひとりのレギュラードライバーであるオット・タナクをサポートすることだからだ。
このことを理解しているラッピは自身の今季2戦目となる第3戦ケニアに向け、WRC.comに大きな期待を語るのではなく「次のラリーでは最善を尽くしたい」と述べるにとどまった。
「そこでどのような展開になるか見てみよう。週末をとおしていつものように少しフレキシブルになるだろうから、目標はそれに合わせて調整する必要がある」と彼は続けた。
ラッピは昨シーズン、ヒョンデi20 Nラリー1を駆りナイバシャを拠点とする伝統のグラベル(未舗装路)イベントに初出場したが、不運にもプロペラシャフトのトラブルに悩まされた。その結果、最終順位は総合12位に終わっている。
自身2度目のサファリ・ラリーを前に、彼は今大会での幸運を期待している。
「(2023年とは異なり)少なくとも、どんなステージなのか、どんなことが期待できるかを知ったうえでそこに行くことになる」と語ったラッピ。
「僕たちはより良い準備をし、クルマはより信頼できるものであるべきだと思う。昨年は素晴らしい景色と人々によって素晴らしい経験をした。コンペティションについては僕にとってあまり良いものではなかったが、それ以外は本当にそうだったんだ。だから(今年も)楽しみにしているよ」
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