悔しいホーム黒星…連敗も前を向くS広島R近賀ゆかり「ここで強くなれる」
サッカーキング2022年3月13日(日)23時22分
広島Rでプレーする近賀ゆかり(左) [写真]=WE LEAGUE
「とにかく勝ちたかったです」。リーグ再開後初のホーム戦で敗れ、キャプテンの近賀ゆかりは悔しさをにじませた。サンフレッチェ広島レジーナは12日、Yogibo WEリーグ第13節で日テレ・東京ヴェルディベレーザ(東京NB)と対戦し、0-2で敗戦。これでリーグ再開後は手痛い2連敗となった。
リーグ再開初戦の前節はアウェイでマイナビ仙台レディースに0-4で完敗。今節はその黒星から立ち上がるためにも、ホームでリーグ戦初白星をファンに届けるためにも、近賀は人一倍意気込んでいた。
「どんな勝ち方でもいい。結果にこだわって、本当に最後の最後まで戦い抜いてホーム初勝利を取りたい」
試合は広島が先に決定的なシーンを作るなど好スタートを切った。しかし、前節に続いて序盤の12分に失点。自陣からのカウンターの際に果敢なサイドチェンジをカットされ、そのまま先制点につなげられた。さらに33分には東京NBの巧みなパスワークに崩されて再び失点。前半に2点ビハインドを追う展開となった。
「先週の試合に続いて、早い時間に失点してしまって、なおかつ失点を重ねてしまった」と悔やむ近賀。「1つのミスのところで防げなかったり、チャレンジしたときのカバーでゆるさがあったりしたので、そういうのが先週に引き続いて出てしまったところが課題」と失点シーンを振り返った。
後半に入って広島は巻き返しを図った。「1点取り返せれば、もう1回流れが来る感じはあった。攻められる時間は長かったけど、チャンスがないわけではなかった」という近賀は積極的に前線へ顔を出し、72分には強烈なミドルシュートで相手ゴールを脅かした。チームは粘りの守備で相手の攻撃を防ぎつつ、FW中嶋淑乃のシュートなどでゴールに迫る。だが、最後までチャンスを決め切れず、どうしても1点が遠かった。
意気込んで臨んだホーム戦だったが、結果は完封負け。「とにかく勝ちたかったです」。試合後、気持ちを詰め込んだキャプテンのその言葉に悔しさが一層にじんだ。
「久しぶりのホームでの試合だったし、リーグ戦ではホームでまだ勝ちがなかったり、先週の試合(の敗戦)があったり、いろんな理由でどうしても勝ちが欲しかった。(個人的にも)チャンスが来た中で決めきれないところで責任を感じているし、そういうところでチームを引っ張っていきたい気持ちもあった」
リーグ再開後は連敗スタートとなり、試合の入り方や決定力などチームの課題も浮き彫りとなった。中村伸監督は勝利への改善点をこう語る。「ピッチに立った瞬間からスイッチを入れて、チーム全体で戦う姿勢や、勇気を持ってプレーすること、チャレンジすることも、もっと自分たちから出さなければいけない。内容では、流れの中で速い仕掛けからチャンスを作るところ、セットプレーでもゴールに迫る場面を作り出すところまではきているので、最後にどうこじ開けるかというところを続けて取り組んでいきたい」。
結果が出ていない中で課題も多い。だが、そんな時こそ近賀はチームが前進できると見る。「チームが負けたり、うまくいかない時期にバラバラになってしまうことは簡単だけど、レジーナはここでもう一回強くなることができると思っているので、次に向けてしっかり切り替えてやっていきたい」。苦しい状況の中でも、レジーナは前を向く。
広島は次節、春分の日の3月21日にアウェイで皇后杯準優勝のジェフユナイテッド市原・千葉レディースと対戦する。
取材・文=湊昂大
リーグ再開初戦の前節はアウェイでマイナビ仙台レディースに0-4で完敗。今節はその黒星から立ち上がるためにも、ホームでリーグ戦初白星をファンに届けるためにも、近賀は人一倍意気込んでいた。
「どんな勝ち方でもいい。結果にこだわって、本当に最後の最後まで戦い抜いてホーム初勝利を取りたい」
試合は広島が先に決定的なシーンを作るなど好スタートを切った。しかし、前節に続いて序盤の12分に失点。自陣からのカウンターの際に果敢なサイドチェンジをカットされ、そのまま先制点につなげられた。さらに33分には東京NBの巧みなパスワークに崩されて再び失点。前半に2点ビハインドを追う展開となった。
「先週の試合に続いて、早い時間に失点してしまって、なおかつ失点を重ねてしまった」と悔やむ近賀。「1つのミスのところで防げなかったり、チャレンジしたときのカバーでゆるさがあったりしたので、そういうのが先週に引き続いて出てしまったところが課題」と失点シーンを振り返った。
後半に入って広島は巻き返しを図った。「1点取り返せれば、もう1回流れが来る感じはあった。攻められる時間は長かったけど、チャンスがないわけではなかった」という近賀は積極的に前線へ顔を出し、72分には強烈なミドルシュートで相手ゴールを脅かした。チームは粘りの守備で相手の攻撃を防ぎつつ、FW中嶋淑乃のシュートなどでゴールに迫る。だが、最後までチャンスを決め切れず、どうしても1点が遠かった。
意気込んで臨んだホーム戦だったが、結果は完封負け。「とにかく勝ちたかったです」。試合後、気持ちを詰め込んだキャプテンのその言葉に悔しさが一層にじんだ。
「久しぶりのホームでの試合だったし、リーグ戦ではホームでまだ勝ちがなかったり、先週の試合(の敗戦)があったり、いろんな理由でどうしても勝ちが欲しかった。(個人的にも)チャンスが来た中で決めきれないところで責任を感じているし、そういうところでチームを引っ張っていきたい気持ちもあった」
リーグ再開後は連敗スタートとなり、試合の入り方や決定力などチームの課題も浮き彫りとなった。中村伸監督は勝利への改善点をこう語る。「ピッチに立った瞬間からスイッチを入れて、チーム全体で戦う姿勢や、勇気を持ってプレーすること、チャレンジすることも、もっと自分たちから出さなければいけない。内容では、流れの中で速い仕掛けからチャンスを作るところ、セットプレーでもゴールに迫る場面を作り出すところまではきているので、最後にどうこじ開けるかというところを続けて取り組んでいきたい」。
結果が出ていない中で課題も多い。だが、そんな時こそ近賀はチームが前進できると見る。「チームが負けたり、うまくいかない時期にバラバラになってしまうことは簡単だけど、レジーナはここでもう一回強くなることができると思っているので、次に向けてしっかり切り替えてやっていきたい」。苦しい状況の中でも、レジーナは前を向く。
広島は次節、春分の日の3月21日にアウェイで皇后杯準優勝のジェフユナイテッド市原・千葉レディースと対戦する。
取材・文=湊昂大
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