明暗分かれたラ・リーガ勢の欧州大会…CL8強に残った“3強”と全滅した“オトラ組”
サッカーキング2024年3月15日(金)20時41分
明暗分かれたラ・リーガ勢 [写真]=Getty Images
14日、ヨーロッパリーグ・ラウンド16セカンドレグが行われ、ビジャレアルがマルセイユに2戦合計スコア3-5で敗れた。この結果、いわゆる“オトラ組(3強以外)”が、今シーズンのヨーロッパコンペティションから全滅した。
今シーズンのヨーロッパコンペティションに参加したラ・リーガ勢は8クラブ。チャンピオンズリーグ(CL)にバルセロナ、レアル・マドリード、アトレティコ・マドリード、レアル・ソシエダ、セビージャの5クラブが、ヨーロッパリーグ(EL)にビジャレアル、ベティスの2クラブが、ヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)にはオサスナが挑んだ。
[写真]=Getty Images
■チャンピオンズリーグ
CL・グループステージでは、1クラブを除いて、好調を維持した。レアル・マドリードが第4節、バルセロナとアトレティコ・マドリードが第5節、さらに10年ぶりの出場となったレアル・ソシエダも第4節終了時点で決勝ラウンド進出を確定。加えて、4クラブ全てが首位での突破となった。
対照的に、低調な内容に終始したのがセビージャだ。前年度のEL王者として『ポット1』を獲得したものの、2分4敗の最下位に。お得意のELにすら回ることができずに、突破した4クラブを横目に唯一の敗退となった。GS中には、ホセ・ルイス・メンディリバル氏からディエゴ・アロンソ氏へと監督交代に踏み切ったが、これはフレン・ロペテギ氏を解任した2022年10月以降3度目の出来事。クラブの迷走ぶりを表す数字となっている。なお、12月にはそのD・アロンソ氏をも更迭。ただ、後任として就任したキケ・サンチェス・フローレス氏がチームの立て直しを図るとともに、FWイサーク・ロメロというカンテラーノも台頭。直近5試合で2勝2分1敗と、復活の兆しを見せている。
決勝ラウンドに話を戻すと、ラウンド16では全クラブが苦戦を強いられた。バルセロナとアトレティコ・マドリードは、セカンドレグで勝利が必須条件だった中、シャビ監督がシーズン終了後の退任を発表した前者は17歳CBパウ・クバルシらの活躍で、PK戦の末に逆転勝利となった後者はFWメンフィス・デパイやGKヤン・オブラクらの決定的な仕事で、ラウンド8に進出。ファーストレグを唯一先勝していたレアル・マドリードも、セカンドレグでは1-1と薄氷の勝ち上がり方になっている。一方、レアル・ソシエダはパリ・サンジェルマンに行く手を阻まれる形に。FWキリアン・エンバペを抑えることができずに、2戦合計スコア1-4で姿を消した。
■ヨーロッパリーグ
EL・グループステージではビジャレアルが首位通過した反面、クラブ史上初の3年連続同大会出場となったベティスが失態を犯した。マヌエル・ペジェグリーニ監督が率いるアンダルシアの“ヴェルディブランコ”は、最終節を前に首位に立っていたものの、『ベニート・ビジャマリン』で行われた最終節レンジャーズ戦で痛恨の敗北。他会場の結果、3位まで転落し、ECL・プレーオフラウンドに回ることになった。
ラウンド16に進んだビジャレアルは、マルセリーノ・ガルシア・トラル監督を巡る運命の悪戯に微笑みかけられ、勝利の女神にはそっぽを向かれた。6カ月前まで指揮を取っていたマルセイユと早くも邂逅した“4-4-2の申し子”だったが、ファーストレグを屈辱的な0-4のスコアで落としてしまう。迎えたセカンドレグ、FWジェラール・モレノ、FWアレクサンダー・セルロート、FWゴンサロ・ゲデスを前線に並べる、攻撃重視の3トップシステムを採用。序盤戦からフルスロットルで勝負に出たビジャレアルは、MFエティエンヌ・カプエが反撃の狼煙を上げた後、一時は1点差にまでに詰め寄った。しかし、後半アディショナルタイムに決定的な失点。歴史的な大逆転劇を漂わせたものの、あと一歩届かなかった。
■ヨーロッパカンファレンスリーグ
ECL・グループステージに参加したラ・リーガ勢は“ゼロ”となった。というのも、ECL・予選プレーオフで敗れたオサスナが本戦出場を逃していたからだ。オサスナの予選プレーオフ敗退に関しては、過去の八百長事件に伴う制裁として出場権剥奪の可否を直前まで争っていたことも、少なからず影響しただろう。
ラウンド16進出を懸けたプレーオフラウンドでは、ELから参入したベティスがディナモ・ザグレブと激突。チームを牽引していたMFイスコが負傷離脱していたものの、下馬評は高かったベティス。が、本拠地で先勝を許す事態となると、セカンドレグでは一時的に2戦合計スコアを振り出しに戻したものの、最後はMF金子拓郎に引導を渡された。
昨シーズンのELをセビージャが制した他、ビジャレアルのEL優勝とCL4強入りなど、欧州大会でのオトラ組の躍進が記憶に新しかっただけに、今回は残念な結果に。対して、CL・ベスト8に3強全てが残ったのは、2016-17シーズン以来となる。
今シーズンのヨーロッパコンペティションに参加したラ・リーガ勢は8クラブ。チャンピオンズリーグ(CL)にバルセロナ、レアル・マドリード、アトレティコ・マドリード、レアル・ソシエダ、セビージャの5クラブが、ヨーロッパリーグ(EL)にビジャレアル、ベティスの2クラブが、ヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)にはオサスナが挑んだ。
[写真]=Getty Images
■チャンピオンズリーグ
CL・グループステージでは、1クラブを除いて、好調を維持した。レアル・マドリードが第4節、バルセロナとアトレティコ・マドリードが第5節、さらに10年ぶりの出場となったレアル・ソシエダも第4節終了時点で決勝ラウンド進出を確定。加えて、4クラブ全てが首位での突破となった。
対照的に、低調な内容に終始したのがセビージャだ。前年度のEL王者として『ポット1』を獲得したものの、2分4敗の最下位に。お得意のELにすら回ることができずに、突破した4クラブを横目に唯一の敗退となった。GS中には、ホセ・ルイス・メンディリバル氏からディエゴ・アロンソ氏へと監督交代に踏み切ったが、これはフレン・ロペテギ氏を解任した2022年10月以降3度目の出来事。クラブの迷走ぶりを表す数字となっている。なお、12月にはそのD・アロンソ氏をも更迭。ただ、後任として就任したキケ・サンチェス・フローレス氏がチームの立て直しを図るとともに、FWイサーク・ロメロというカンテラーノも台頭。直近5試合で2勝2分1敗と、復活の兆しを見せている。
決勝ラウンドに話を戻すと、ラウンド16では全クラブが苦戦を強いられた。バルセロナとアトレティコ・マドリードは、セカンドレグで勝利が必須条件だった中、シャビ監督がシーズン終了後の退任を発表した前者は17歳CBパウ・クバルシらの活躍で、PK戦の末に逆転勝利となった後者はFWメンフィス・デパイやGKヤン・オブラクらの決定的な仕事で、ラウンド8に進出。ファーストレグを唯一先勝していたレアル・マドリードも、セカンドレグでは1-1と薄氷の勝ち上がり方になっている。一方、レアル・ソシエダはパリ・サンジェルマンに行く手を阻まれる形に。FWキリアン・エンバペを抑えることができずに、2戦合計スコア1-4で姿を消した。
■ヨーロッパリーグ
EL・グループステージではビジャレアルが首位通過した反面、クラブ史上初の3年連続同大会出場となったベティスが失態を犯した。マヌエル・ペジェグリーニ監督が率いるアンダルシアの“ヴェルディブランコ”は、最終節を前に首位に立っていたものの、『ベニート・ビジャマリン』で行われた最終節レンジャーズ戦で痛恨の敗北。他会場の結果、3位まで転落し、ECL・プレーオフラウンドに回ることになった。
ラウンド16に進んだビジャレアルは、マルセリーノ・ガルシア・トラル監督を巡る運命の悪戯に微笑みかけられ、勝利の女神にはそっぽを向かれた。6カ月前まで指揮を取っていたマルセイユと早くも邂逅した“4-4-2の申し子”だったが、ファーストレグを屈辱的な0-4のスコアで落としてしまう。迎えたセカンドレグ、FWジェラール・モレノ、FWアレクサンダー・セルロート、FWゴンサロ・ゲデスを前線に並べる、攻撃重視の3トップシステムを採用。序盤戦からフルスロットルで勝負に出たビジャレアルは、MFエティエンヌ・カプエが反撃の狼煙を上げた後、一時は1点差にまでに詰め寄った。しかし、後半アディショナルタイムに決定的な失点。歴史的な大逆転劇を漂わせたものの、あと一歩届かなかった。
■ヨーロッパカンファレンスリーグ
ECL・グループステージに参加したラ・リーガ勢は“ゼロ”となった。というのも、ECL・予選プレーオフで敗れたオサスナが本戦出場を逃していたからだ。オサスナの予選プレーオフ敗退に関しては、過去の八百長事件に伴う制裁として出場権剥奪の可否を直前まで争っていたことも、少なからず影響しただろう。
ラウンド16進出を懸けたプレーオフラウンドでは、ELから参入したベティスがディナモ・ザグレブと激突。チームを牽引していたMFイスコが負傷離脱していたものの、下馬評は高かったベティス。が、本拠地で先勝を許す事態となると、セカンドレグでは一時的に2戦合計スコアを振り出しに戻したものの、最後はMF金子拓郎に引導を渡された。
昨シーズンのELをセビージャが制した他、ビジャレアルのEL優勝とCL4強入りなど、欧州大会でのオトラ組の躍進が記憶に新しかっただけに、今回は残念な結果に。対して、CL・ベスト8に3強全てが残ったのは、2016-17シーズン以来となる。
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