「メルセデスF1は最強には見えなかった」とガスリー。バトル中にハミルトンの苦戦を目撃
アルファタウリのピエール・ガスリーは、F1バーレーンテストにおいて、ルイス・ハミルトンのそばで何周か走った経験から、メルセデスのマシンのパフォーマンスはあまり高くはないという印象を持ったと示唆した。
2021年のコンストラクターズチャンピオンであるメルセデスは、F1新世代マシンが導入される今年、極端にタイトなサイドポッドを採用するなど、W13の設計にアグレッシブなアプローチを取った。だがバーレーンテストで、ハミルトンとジョージ・ラッセルは、技術レギュレーション変更の影響でもたらされたポーパシング(高速時にマシンが上下に激しく振動する現象)に、他チームよりも苦しめられ、精彩を欠いた。チームは課題を抱えていると認めており、ハミルトンは、現状では優勝争いをすることはできないと発言した。
メルセデスは実力をあえて隠している、あるいは開幕戦になれば強さを発揮すると考えるライバルたちもいる一方で、ガスリーは、メルセデスの苦戦は本物であると感じている。
「数周の間、ルイスとバトルしていて、とても驚いた」とガスリーは、バーレーンテスト後にコメントした。
「僕らは、パフォーマンスやマシンバランスを向上させるためにやるべきことがたくさんある。それは分かっている」
「でもルイスも苦労していると分かった。彼らがトップ争いをするためには、やるべき作業が残っていると思う」
「メルセデスはこれまでほど強そうには見えないというのが結論だ」
「とはいえ、これはテストにすぎない。テストの目的で走っており、マシンからベストのパフォーマンスを引き出す方法を探っている段階だ」
一方、テスト中にハミルトンとバトルをしたことが、昨年までよりも先行車に近づきやすくなったかどうかの確認にもなったと、ガスリーは言う。F1は、マシン同士を接近しやすくし、バトルを促進することを目標に、2022年に技術レギュレーションを大きく変更した。
「レーシングの面では、あの数ラップはとても面白かった」とガスリーは言う。
「前のマシンについていき、その感触をつかみ、データを取るのは興味深い作業だったよ」
「去年より明らかに良くなっていると思う。だから今シーズンのレーシングに関して、かなり楽観的に考えている」
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