【巨人】見えた、2024年版「勝利の方程式」!浮上する「2ウェイ方式」とは
守護神、大勢の状態も救援陣確立の大事なピースとなりそうだ(C)Getty Images
開幕まで2週間を切った巨人で注目の開幕ローテーションが固まってきた。
すでに開幕投手に内定している戸郷翔征に加え、昨年10勝をマークした山崎伊織、オープン戦で好投を続けていたサブマリン右腕の高橋礼、左はフォスター・グリフィン、ヨアンデール・メンデス、そしてベテランの菅野智之の6人でスタートすることになりそうだ。
【動画】巨人 堀田賢慎が2日の中信ブラザーズ戦、9回をピシャリと締めた場面
それに伴い、注目を集めていたドラフト1位右腕の西舘勇陽(中央大)はリリーフとしてチームを支える役割に回るとスポーツ各紙が報じている。
一方、西舘のリリーフ起用は適材適所とも見られている。3月9日におこなわれたオリックス戦(京セラドーム)に6回から4番手で登板すると先頭の若月健矢、続くレアンデロ・セディーニョを連続三振に打ち取り、3人目のバッターとなった佐野皓大をカーブで投ゴロと打ち取るなどパーフェクトピッチングを示した。150キロ超の直球に加え、高速ファーク、カットボールなど球種も多彩とあって短いイニングをしっかり守ることが期待されている。
そして西舘の勝利の方程式入りが予想される中、右ふくらはぎ痛のため出遅れていた大勢も急ピッチで状態をあげてきている。16日のイースタン・リーグ開幕戦となる楽天戦に今季初の実戦登板となる予定。どんな内容を示すのかも注目となる。
状態が良ければ、19日からの東京ドームの試合に合流することも想定されるとあって、大勢が問題なければ、開幕から7回は西舘などの若きリリーバー、8回は実績を積んだ左腕、中川皓太、9回を大勢が締めるという形が浮上している。
一方で昨年もリーグワーストの救援防御率3・81とブルペン運用に悩まされたチームでは当然、二の矢、三の矢もありそうだ。ここまでオープン戦では先の台湾遠征でも好投、無失点リレーを続けるポスト守護神候補ともされたプロ5年目右腕の堀田賢慎、阪神でも守護神経験を持つカイル・ケラー、剛速球で知られるアルベルト・バルドナード、育成から支配下となった150キロ右腕の京本真などが好調な様子を見せている。
充実した布陣を背景に浮上するのが救援陣の「2ウェイ方式」だ。すでに指揮官はリリーバーに関してもイニングをしっかり任せるなど、壊れない投手起用を目指す中で、少しでも状態が落ちてきた投手がいたら、早めにファームに落として調整させ、勝利の方程式を再構築するということも出てきそうだ。
その場合の欠員を埋める人材としてケラー、バルドナード、堀田など力のあるリリーバーが待機していることで、柔軟なブルペン運用も可能となる。
2年連続4位からのV奪回を目指すチームにおいては、持てる力を結集しての「全員野球」もキーワードとなっている。果たして近年の課題とされた救援不安をいかに解消していくか。新指揮官にとっても腕の見せどころとなりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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