「クラッシュは誰のせいでもありません」豊田章男オーナーが“試練の船出”WEC開幕戦にコメント
3月18日、アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで2022年WEC世界耐久選手権第1戦『ゼブリング1000マイルレース』の決勝が行われた。最高峰ハイパーカークラスに参戦するトヨタGAZOO Racingは、8号車がアルピーヌ・エルフ・チームに敗れ総合2位、7号車がクラッシュによるリタイアで、開幕戦を終えた。
レース後にトヨタ自動車より発表された、豊田章男TOYOTA GAZOO Racing チームオーナーのコメント全文は、以下のとおり。
■「厳しいBoPを乗り越えようとすれば、そこに技術や技能の進化が生まれます」
2022年のFIA世界耐久選手権(WEC)が開幕し、ハイパーカーでの2年目の挑戦が始まりました。(小林)可夢偉がチーム代表となり臨んだ初戦は、彼自身も乗る7号車がクラッシュ、8号車は最後まで走り続けましたが勝つことはできず試練の船出となりました。
次戦のスパ、そして6月のル・マンに向けてチームみんなで何を改善していくのか? ドライバー、エンジニア、メカニックみんなで考え、実践していってもらえればと思います。
7号車のアクシデントにはひやりとしましたがホセ(・マリア・ロペス)の体が無事でなによりでした。クラッシュは誰のせいでもありません。ここからも学べることがきっとあるはずです。ドライバーが、もっと安心して運転できるクルマづくりにつなげていってもらえればと思います。
厳しい性能調整がはいっていることも聞いています。勝利を目指して、これを乗り越えようとすればそこに技術や技能の進化が生まれます。このレースの現場でも、もっといいクルマづくりを続けていきましょう。
チーム代表となった可夢偉を中心にみんなが集まったレース直後のミーティングを映像で見ました。可夢偉が率先して、こうしたコミュニケーションを始めてくれたことに感謝します。気づいたことは何でも言い合える……何かをしてもらったらありがとうと言う……当たり前なことかもしれませんが私が期待しているのはこうした“家族的”なチームづくりです。ドライバーとの二刀流は大変かもしれないけど、チーム代表としての役割も引き続き、よろしくお願いします。
ファンの皆様、このチームはもっと進化してまいります。チームが強くなっていけば、クルマももっと強く速くなっていきます。今シーズンも暖かい応援をよろしくお願いいたします。
TOYOTA GAZOO Racing チームオーナー
豊田章男
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