【大分vs広島プレビュー】本拠地初勝利を手にしたい大分…敵地でドロー続く広島は三度目の正直となるか
サッカーキング2021年3月20日(土)4時48分
[写真]=金田慎平、兼子愼一郎
■大分トリニータ 軽率なミスや迫力不足が目につく攻撃面の改善は必須
【プラス材料】
前節のセレッソ大阪戦に0-1で敗れてリーグ戦初黒星を喫したが、先発メンバーを9人入れ替えながら、劣勢な状況でも粘り強く戦えた。主力を休ませることができたうえ、チームの底上げができたことは収穫と言える。
前節に途中出場したMF小林成豪は好調をキープ。キレのある動きで再三ドリブル突破を図り、ポストに嫌われたものの単独でシュートまで持ち込む力を示した。リーグ戦初出場となった2種登録のFW屋敷優成も短い時間ではあったが、今後もベンチ入りできる実力があると計算できた。
昨季はクローザー役だったDF刀根亮輔だが、先発で起用されたC大阪戦で安定感のあるプレーを披露。90分間守備を統率できることを証明した。
【マイナス材料】
パスミスやトラップミスなどが散見された。昨季のようなビルドアップの安定感はなく、苦し紛れのクリアが目立つ。ボールを奪った後のポジショニングも悪く、不要なバックパスで攻撃のリズムが生まれにくい。スムーズなビルドアップができるまでは、まだまだ時間を要しそうだ。
攻撃の時間が短かったとはいえ、シュート3本では勝機を見出せない。今季はチーム始動から守備構築に時間を費やし、攻撃まで策が及んでいない。中3日での立て直しは難しいが、シュート意識を植えつけることは可能だろう。就任6年目を迎えた片野坂知宏監督の真価が問われる。
文:totoONE編集部
■サンフレッチェ広島 最終局面の課題を克服し、流れの中での得点を増やしたい
【プラス材料】
5試合負けなし。そして、水曜日の前節・清水エスパルス戦で今季2勝目を挙げ、チームは上げ潮になった。
何よりも大きいのは、今季初の完封勝利を記録したこと。清水のシュートを5本に抑え、ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督が「明確な決定機を作ることができず、試合を終えることになった」と嘆くほど、ほぼ完璧にオレンジ軍団の攻撃を封じた。得点こそセットプレーからの1点に終わったが、前半からMF柏好文やMF浅野雄也、FWジュニオール・サントスらが決定機を迎えるなど、複数得点を記録してもおかしくない内容だった。ボール保持やラインの高さなど、これまでの戦いでの課題を修正できたことも大きい。
MF川辺駿やDF佐々木翔が日本代表に選出されたことも、チームの力が認められたからこそと言えよう。
【マイナス材料】
ここまで記録した8得点中、セットプレーによるものが5得点。逆に言えば、流れの中からは3得点しか取れていない。もちろん、セットプレーでも流れの中でも、1点は1点。膠着した試合ほどセットプレーが効果を発揮するものではあるが、流れの中でゴールを奪えなければ得点増は望めない。チャンスは作っているが、フィニッシュの精度とアイデア、駆け引きのところがまだまだ発展途上だ。
得点源と期待されているJ・サントスの破壊力はすさまじいが、個人戦術やチーム戦術の部分で問題を抱え、結果が残せず苦闘中。第4節の鹿島アントラーズ戦でミドルシュートをねじ込んだ浅野にしても、チャンスの数からすればもっと多くの得点を記録していてもおかしくない。ひとつのきっかけで爆発するのがストライカーだが、果たしてそのきっかけを大分トリニータ戦でつかめるか。
文:紫熊倶楽部 中野和也
【プラス材料】
前節のセレッソ大阪戦に0-1で敗れてリーグ戦初黒星を喫したが、先発メンバーを9人入れ替えながら、劣勢な状況でも粘り強く戦えた。主力を休ませることができたうえ、チームの底上げができたことは収穫と言える。
前節に途中出場したMF小林成豪は好調をキープ。キレのある動きで再三ドリブル突破を図り、ポストに嫌われたものの単独でシュートまで持ち込む力を示した。リーグ戦初出場となった2種登録のFW屋敷優成も短い時間ではあったが、今後もベンチ入りできる実力があると計算できた。
昨季はクローザー役だったDF刀根亮輔だが、先発で起用されたC大阪戦で安定感のあるプレーを披露。90分間守備を統率できることを証明した。
【マイナス材料】
パスミスやトラップミスなどが散見された。昨季のようなビルドアップの安定感はなく、苦し紛れのクリアが目立つ。ボールを奪った後のポジショニングも悪く、不要なバックパスで攻撃のリズムが生まれにくい。スムーズなビルドアップができるまでは、まだまだ時間を要しそうだ。
攻撃の時間が短かったとはいえ、シュート3本では勝機を見出せない。今季はチーム始動から守備構築に時間を費やし、攻撃まで策が及んでいない。中3日での立て直しは難しいが、シュート意識を植えつけることは可能だろう。就任6年目を迎えた片野坂知宏監督の真価が問われる。
文:totoONE編集部
■サンフレッチェ広島 最終局面の課題を克服し、流れの中での得点を増やしたい
【プラス材料】
5試合負けなし。そして、水曜日の前節・清水エスパルス戦で今季2勝目を挙げ、チームは上げ潮になった。
何よりも大きいのは、今季初の完封勝利を記録したこと。清水のシュートを5本に抑え、ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督が「明確な決定機を作ることができず、試合を終えることになった」と嘆くほど、ほぼ完璧にオレンジ軍団の攻撃を封じた。得点こそセットプレーからの1点に終わったが、前半からMF柏好文やMF浅野雄也、FWジュニオール・サントスらが決定機を迎えるなど、複数得点を記録してもおかしくない内容だった。ボール保持やラインの高さなど、これまでの戦いでの課題を修正できたことも大きい。
MF川辺駿やDF佐々木翔が日本代表に選出されたことも、チームの力が認められたからこそと言えよう。
【マイナス材料】
ここまで記録した8得点中、セットプレーによるものが5得点。逆に言えば、流れの中からは3得点しか取れていない。もちろん、セットプレーでも流れの中でも、1点は1点。膠着した試合ほどセットプレーが効果を発揮するものではあるが、流れの中でゴールを奪えなければ得点増は望めない。チャンスは作っているが、フィニッシュの精度とアイデア、駆け引きのところがまだまだ発展途上だ。
得点源と期待されているJ・サントスの破壊力はすさまじいが、個人戦術やチーム戦術の部分で問題を抱え、結果が残せず苦闘中。第4節の鹿島アントラーズ戦でミドルシュートをねじ込んだ浅野にしても、チャンスの数からすればもっと多くの得点を記録していてもおかしくない。ひとつのきっかけで爆発するのがストライカーだが、果たしてそのきっかけを大分トリニータ戦でつかめるか。
文:紫熊倶楽部 中野和也
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