初先発の菅原由勢、新たな役割を楽しみながら代表定着へ「SBが何でもできるに越したことはない」
サッカーキング2023年3月25日(土)0時20分
右サイドバックで日本代表初スタメンを飾った菅原由勢 [写真]=金田慎平
キリンチャレンジカップ2023が24日に行われ、日本代表とウルグアイ代表の一戦は1-1のドローで終わった。試合後、右サイドバックでスターティングメンバーに入ったDF菅原由勢(AZ/オランダ)が取材に応じた。
2020年10月に行われたカメルーン代表との一戦以来、この日が代表2試合目の出場となった菅原。当時は試合終了間際からピッチに立っており、今回が初のスターティングメンバー抜擢だった。初先発を受け、菅原は「なんて言ったらいいのかわからないですけど」と迷いつつも、「緊張していなかったことはないですけど、特にプレッシャーを感じたり、緊張してご飯が喉を通らなかったりというのは一切ありませんでした」とその心境を表現。昨年6月には日本代表招集を受けながらも、負傷により無念の辞退を強いられたこともある。結果的にFIFAワールドカップカタール2022の出場も叶わなかった。
それでも、オランダで評価を高め、“第2次森保JAPAN”の初陣となる一戦では右サイドバックの先発を射止めた。菅原は「去年とか一昨年に悔しい思いをしてきたというのは自分の中にあったので」と当時の心境にも触れつつ、「それを爆発させるというか、ピッチの上で表現するだけだと思うので。相手がウルグアイという良いチームで、やる気にも満ち溢れていましたし、自分のパフォーマンスを出すことに集中していました」と話した。
ウルグアイ代表との一戦では、これまでの日本代表と比較した時にボール保持時の部分で変化が見られた。サイドバックが内側にポジションを取る場面も少なくなかった中、菅原は「新しいことにトライしている感覚」と新たな役割への考え方を明かす。「僕にとって新しいサッカー観の中にいるのは間違いないですが、オランダでも中に入ること、攻撃に関わる部分も求められています」と話した後、「サイドバックである以上何でもできるに越したことはないと思うので、今の日本代表に求められている“サイドバック像”に向けてチャレンジできているのは楽しいです」とポジティブに捉えていると話した。「僕個人としてもそうですし、サイドバックが中に入るといったオプションがあればあるほど、違った形を持てるチームになると思います。それは今後に向けて楽しみな部分でもあります」と、チームの幅が広がることにも繋がると補足している。
一方で、ビルドアップの部分でのスムーズさや、遅効から効果的なチャンスに繋がった場面は決して多くなかったように見えた。菅原自身も「今はチームとして『ボール保持の時にどうしようか』という部分にトライしている」と発展途上であることを感じつつも、「サッカーは点を決めるスポーツなので、ボールを繋ごうがショートカウンターをしようが、点を決めて勝つことがまずは第一です」と自身の考えを明かした。
実際、75分に西村拓真(横浜F・マリノス)が挙げた同点ゴールの場面では、菅原のスルーパスから伊東純也(スタッド・ランス/フランス)が右サイドのスペースを突いたことがはじまりだった。「(一般的に)トランジションのところで奪ってからのショートカウンターで得点が多く生まれているのは間違いないです。相手がボールを繋ごうとしてポジションを取っていて、奪った後のタイミングで空いてるスペースを使えればチャンスに繋がる。今日は数が少なかったかもしれませんが、そこをしっかり見つけていけてたとは思います」と得点シーンのような攻撃の利点にも触れつつ、現在チームとして“トライ”している部分に関しても「明日以降も具体的に話し合っていければ」と語った。
最後に、菅原は「やっぱり満員の『国立競技場』で国歌を歌えるというのはすごく感動的な瞬間でもありました」と“聖地”で飾った初スタメンの心境も告白。「これからも国民の皆さんの前で、国歌を歌い続けられるようにしたいなと思います」と“らしい”表現で代表定着への意欲を示してくれた。
2020年10月に行われたカメルーン代表との一戦以来、この日が代表2試合目の出場となった菅原。当時は試合終了間際からピッチに立っており、今回が初のスターティングメンバー抜擢だった。初先発を受け、菅原は「なんて言ったらいいのかわからないですけど」と迷いつつも、「緊張していなかったことはないですけど、特にプレッシャーを感じたり、緊張してご飯が喉を通らなかったりというのは一切ありませんでした」とその心境を表現。昨年6月には日本代表招集を受けながらも、負傷により無念の辞退を強いられたこともある。結果的にFIFAワールドカップカタール2022の出場も叶わなかった。
それでも、オランダで評価を高め、“第2次森保JAPAN”の初陣となる一戦では右サイドバックの先発を射止めた。菅原は「去年とか一昨年に悔しい思いをしてきたというのは自分の中にあったので」と当時の心境にも触れつつ、「それを爆発させるというか、ピッチの上で表現するだけだと思うので。相手がウルグアイという良いチームで、やる気にも満ち溢れていましたし、自分のパフォーマンスを出すことに集中していました」と話した。
ウルグアイ代表との一戦では、これまでの日本代表と比較した時にボール保持時の部分で変化が見られた。サイドバックが内側にポジションを取る場面も少なくなかった中、菅原は「新しいことにトライしている感覚」と新たな役割への考え方を明かす。「僕にとって新しいサッカー観の中にいるのは間違いないですが、オランダでも中に入ること、攻撃に関わる部分も求められています」と話した後、「サイドバックである以上何でもできるに越したことはないと思うので、今の日本代表に求められている“サイドバック像”に向けてチャレンジできているのは楽しいです」とポジティブに捉えていると話した。「僕個人としてもそうですし、サイドバックが中に入るといったオプションがあればあるほど、違った形を持てるチームになると思います。それは今後に向けて楽しみな部分でもあります」と、チームの幅が広がることにも繋がると補足している。
一方で、ビルドアップの部分でのスムーズさや、遅効から効果的なチャンスに繋がった場面は決して多くなかったように見えた。菅原自身も「今はチームとして『ボール保持の時にどうしようか』という部分にトライしている」と発展途上であることを感じつつも、「サッカーは点を決めるスポーツなので、ボールを繋ごうがショートカウンターをしようが、点を決めて勝つことがまずは第一です」と自身の考えを明かした。
実際、75分に西村拓真(横浜F・マリノス)が挙げた同点ゴールの場面では、菅原のスルーパスから伊東純也(スタッド・ランス/フランス)が右サイドのスペースを突いたことがはじまりだった。「(一般的に)トランジションのところで奪ってからのショートカウンターで得点が多く生まれているのは間違いないです。相手がボールを繋ごうとしてポジションを取っていて、奪った後のタイミングで空いてるスペースを使えればチャンスに繋がる。今日は数が少なかったかもしれませんが、そこをしっかり見つけていけてたとは思います」と得点シーンのような攻撃の利点にも触れつつ、現在チームとして“トライ”している部分に関しても「明日以降も具体的に話し合っていければ」と語った。
最後に、菅原は「やっぱり満員の『国立競技場』で国歌を歌えるというのはすごく感動的な瞬間でもありました」と“聖地”で飾った初スタメンの心境も告白。「これからも国民の皆さんの前で、国歌を歌い続けられるようにしたいなと思います」と“らしい”表現で代表定着への意欲を示してくれた。
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