アーセナルとフランス代表で序列が異なるサリバ…デシャン監督は“心理面”を指摘
サッカーキング2024年3月26日(火)23時36分
サリバはフランス代表では絶対的な立ち位置を確立できていない [写真]=Icon Sport via Getty Images
フランス代表を率いるディディエ・デシャン監督が、DFウィリアン・サリバ(アーセナル/イングランド)の代表チームにおける序列について語った。イギリスメディア『デイリーメール』がデシャン監督のコメントを伝えている。
現在23歳のサリバは、所属クラブのアーセナルでは不動のセンターバックに君臨している。今シーズンはここまで公式戦38試合にスタメン出場して2ゴールを記録。温存されたカラバオ・カップ(EFLカップ)の2試合を除くと、すべての公式戦で先発に名を連ねており、プレミアリーグで優勝争いを演じるアーセナルを支えている。ミケル・アルテタ監督からの信頼も厚い。
一方で、フランス代表ではなかなか序列が上がってこない。アーセナルからマルセイユへのレンタル移籍へ出ていた2022年3月に“レ・ブルー”のデビューを飾ったものの、FIFAワールドカップカタール2022ではわずか1試合のみの出場。以降もDFダヨ・ウパメカノ(バイエルン/ドイツ)、DFイブライマ・コナテ(リヴァプール/イングランド)、DFバンジャマン・パヴァール(インテル/イタリア)、DFリュカ・エルナンデス(パリ・サンジェルマン)らとの熾烈なポジション争いに身を置いているが、現時点では“圧倒的”な主力とは言い難い。23日に行われた国際親善試合のドイツ代表戦(●0-2)でも、センターバックはウパメカノとパヴァールのコンビで、サリバに出場機会はなかった。
フランス代表は25日、チリ代表との国際親善試合を控えている。同試合の前日会見に出席したデシャン監督は、サリバの“レ・ブルー”における序列について言及。「サリバはアーセナルで素晴らしいシーズンを過ごしている。だが、このピッチ上では、あまり好ましくないプレーをしている」と話し、次のような言葉で出場時間が限定的になっている要因を説明した。
「フランス代表では、彼の出場時間は限られている。そして、彼が出場した際にうまくいっているかと聞かれれば、必ずしもそうではない。ヒエラルキーの部分では、彼が望んでいるような状況ではないだろう」
「だが、実際に彼はここにいる。居場所は間違いなくあるんだ。確かにダヨ・ウパメカノはより多くの時間ピッチに立ち、ウィリアンはあまり出場時間を得られていない。だが、私は特定の選手には忍耐強く接するように心がけている。それが選手にとっての自信となったり、壁を乗り越えるための力になる可能性があるからだ」
「ある選手は限られた出場時間でも決してナーバスにならずにプレーできるが、多くの出場時間が必要な選手もいる。ウィリアンはここで多くの出場時間を得られていないから、冷静になれていないんだ」
サリバがアーセナルで見せているパフォーマンスと、フランス代表で見せているパフォーマンスに少なからずの差があると感じているデシャン監督は、その原因が心理面にあると指摘。「この代表チームで、ローテーションによって彼がピッチに立った際、彼のコンディションは常にベストだとは言えない。彼がクラブでプレーしている時は、ピッチに立つか自問自答はしていないだろう。クラブと代表とでは、同じ心理的状況にはないんだ」と語った後、フランス代表の選手層の厚さがサリバから余裕を奪っているとの見解を示した
「彼がフランス代表の一員としてプレーしている時、ベンチには彼の代役となり得る選手が数多く控えている。その結果、『良いプレーをしなければならない』と自分自身に言い聞かせているようだ。彼は所属クラブでプレーする時と同じ心理状態でピッチに立てていない」
しかしながら、デシャン監督は「彼は次のステップに進むために必要なものはすべて持っている選手だ」と話し、期待を寄せていることも明かしている。果たして、EURO2024本大会まで時間が限られているなかで、サリバは“レ・ブルー”のなかでの序列を上げることはできるだろうか。
現在23歳のサリバは、所属クラブのアーセナルでは不動のセンターバックに君臨している。今シーズンはここまで公式戦38試合にスタメン出場して2ゴールを記録。温存されたカラバオ・カップ(EFLカップ)の2試合を除くと、すべての公式戦で先発に名を連ねており、プレミアリーグで優勝争いを演じるアーセナルを支えている。ミケル・アルテタ監督からの信頼も厚い。
一方で、フランス代表ではなかなか序列が上がってこない。アーセナルからマルセイユへのレンタル移籍へ出ていた2022年3月に“レ・ブルー”のデビューを飾ったものの、FIFAワールドカップカタール2022ではわずか1試合のみの出場。以降もDFダヨ・ウパメカノ(バイエルン/ドイツ)、DFイブライマ・コナテ(リヴァプール/イングランド)、DFバンジャマン・パヴァール(インテル/イタリア)、DFリュカ・エルナンデス(パリ・サンジェルマン)らとの熾烈なポジション争いに身を置いているが、現時点では“圧倒的”な主力とは言い難い。23日に行われた国際親善試合のドイツ代表戦(●0-2)でも、センターバックはウパメカノとパヴァールのコンビで、サリバに出場機会はなかった。
フランス代表は25日、チリ代表との国際親善試合を控えている。同試合の前日会見に出席したデシャン監督は、サリバの“レ・ブルー”における序列について言及。「サリバはアーセナルで素晴らしいシーズンを過ごしている。だが、このピッチ上では、あまり好ましくないプレーをしている」と話し、次のような言葉で出場時間が限定的になっている要因を説明した。
「フランス代表では、彼の出場時間は限られている。そして、彼が出場した際にうまくいっているかと聞かれれば、必ずしもそうではない。ヒエラルキーの部分では、彼が望んでいるような状況ではないだろう」
「だが、実際に彼はここにいる。居場所は間違いなくあるんだ。確かにダヨ・ウパメカノはより多くの時間ピッチに立ち、ウィリアンはあまり出場時間を得られていない。だが、私は特定の選手には忍耐強く接するように心がけている。それが選手にとっての自信となったり、壁を乗り越えるための力になる可能性があるからだ」
「ある選手は限られた出場時間でも決してナーバスにならずにプレーできるが、多くの出場時間が必要な選手もいる。ウィリアンはここで多くの出場時間を得られていないから、冷静になれていないんだ」
サリバがアーセナルで見せているパフォーマンスと、フランス代表で見せているパフォーマンスに少なからずの差があると感じているデシャン監督は、その原因が心理面にあると指摘。「この代表チームで、ローテーションによって彼がピッチに立った際、彼のコンディションは常にベストだとは言えない。彼がクラブでプレーしている時は、ピッチに立つか自問自答はしていないだろう。クラブと代表とでは、同じ心理的状況にはないんだ」と語った後、フランス代表の選手層の厚さがサリバから余裕を奪っているとの見解を示した
「彼がフランス代表の一員としてプレーしている時、ベンチには彼の代役となり得る選手が数多く控えている。その結果、『良いプレーをしなければならない』と自分自身に言い聞かせているようだ。彼は所属クラブでプレーする時と同じ心理状態でピッチに立てていない」
しかしながら、デシャン監督は「彼は次のステップに進むために必要なものはすべて持っている選手だ」と話し、期待を寄せていることも明かしている。果たして、EURO2024本大会まで時間が限られているなかで、サリバは“レ・ブルー”のなかでの序列を上げることはできるだろうか。
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