塞翁が馬? 稲森佑貴は相性抜群アイアンと思いがけない出会い
稲森佑貴は2月にパパになりました(撮影:ALBA)
<東建ホームメイトカップ 2日目◇29日◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重県)◇7069ヤード・パー71>
ついに開幕した国内男子ツアー。オフシーズンのあいだに試行錯誤し、ギアに変化が見られる選手も少なくない。そんななか、“日本一曲がらない男”の稲森佑貴が、バッグインしたアイアンとの思いがけない”出会い”について教えてくれた。
稲森は『スリクソン ZX5 Mk II』のアイアンを使用していたが、昨年11月に高知県で行われた「カシオワールドオープン」から「ゴルフ日本シリーズJTカップ」への移動の際にトラブルがあり、クラブの配送に遅れがあった。そこで急きょ用意した『スリクソン ZX7 Mk II』を使用した。すると「意外とよくてJTで使って、いい感じで終えることができた」と思わぬ好感触を得ると、成績も5位と上位でフィニッシュすることができた。そこからエースとしてバッグに入り、「もう変更なしでいこうかなと思っている」と今では頼りになる相棒だ。さらに以前はバランスを「D2」にしていたが、「(大会は)4日間の体力勝負で、ちょっと疲れが出る」とバランス「D1」に変えたことも”ハマった”要因だ。
今シーズンからはドライバーも変わり『ZX5 Mk II』から『ZX7 Mk II』にチェンジした。「もともと7を使っていて、そこから5にして、やっぱりもうちょっと捕まえたいなと思って」とより”捕まり”を求め、以前使用していたモデルに戻った。一般的には『ZX5』のほうが寛容性の高いモデルとされているが、『ZX7』に”捕まえる”工夫を凝らした。トウ側の重りをゼロにしてヒール側に鉛を貼り、さらにロフトも1度寝かせて捕まる稲森仕様にしている。
その下のフェアウェイウッドは変えず「重さやバランスがいい。特にクリークはちょっとアップライトにしていて捕まりやすくしている。これは手放せない1本、何回助けられたか」と5番ウッドには絶大な信頼を置いている。
最後に「今大会のグリーンに合うかな」とパターを『オデッセイ ストロークラボTEN』から『オデッセイ WHITE HOT BLACK #12 CS』をバッグイン。こちらは「また戻す可能性もある」とコースごとで使い分けていくつもりだ。
今年の2月末に第一子が誕生しパパになった稲森は、昨年8季連続で『フェアウェイキープ率』1位を達成している。”曲がらない男”の称号を欲しいままに、こだわりぬいた14本で今年もフェアウェイ一直線だ。(文・齊藤啓介)
【稲森佑貴のクラブセッティング】
1W:スリクソン ZX7 Mk II(スピーダーNXブラック 6X)
3,5W:スリクソン ZX MkⅡ(ベンタスブルー 6X)
3,4U:スリクソン ZX(スチールファイバー i95)
5I〜PW:スリクソン ZX5 Mk II(N.S.PRO MODUS3プロト)
50°:クリーブランド RTX6 ZIPCORE(N.S.PRO MODUS3プロト)
58°:クリーブランド RTX DEEP FORGED2(N.S.PRO MODUS3プロト)
PT:オデッセイ WHITE HOT BLACK #12 CS
<ゴルフ情報ALBA Net>
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