元F1最高権威者エクレストン「パンデミックを乗り切るため、より踏み込んだ対策が必要」規則の3年凍結を提言
F1の元商業権所有者バーニー・エクレストンが、新型肺炎のパンドミックの状況を考えれば、F1は2020年シーズン全体を中止し、新規則導入を大幅に遅らせるなどの、より思い切った対策をとるべきであると発言した。
現時点で序盤8戦が中止あるいは延期されることが決定している。F1のCEOチェイス・キャリーは、3月23日の声明で、シーズンを夏にスタートし、15戦から18戦を開催したいという意向を示した。
エクレストンは2020年F1シーズンの見通しについて『Reuters』に聞かれ、「私ならどうするか? 今年レースを開催するという話をやめる。そう言わざるを得ない」とコメントした。
「全員の安全のためにできる行動はそれしかない。そうすれば、実現できないかもしれない愚かな取り決めに動くことがなくなる。残念だがそれが現状だ」
「(15戦から18戦を)開催できたら、心底驚くだろう。私も実現できることを願っているが」
「来年初めに2020年シーズンの一部として3戦か4戦を開催することはできるだろう」
エクレストンは、現状、グランプリ主催者と共にスケジュール調整をうまく行うのは非常に難しく、チームの経済的問題も懸念されると述べている。
「観客を入れて開催するのか、入れずに開催するのかも分からないまま、プロモーターにイベントを実施するリスクを冒してもらうことになる。それに、例えば気温10度ではレースはできない(から冬の開催は難しい)」とエクレストンは『Daily Mail』に対して語った。
「プロモーターの問題を解決したとしても、参戦者の問題がある。チームが生き延びてレースができる状態なのか、という問題が出てくる。ウイリアムズのような小規模チームは、レースからの収入が入らなくなると困難に陥るだろう」
F1はチームの現時点でのコストを下げるために、大規模なF1レギュレーション変更を1年延期し、2022年に行うことを決めた。しかしエクレストンは、それでは足りないと考えている。
「私なら3年間規則を変更しないだろう」とエクレストンはDaily Mailに対してコメントした。
「リバティはいろいろな物事を完全に形成し直す必要がある」
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