通算「439回目」の“オールドファーム”は3-3…セルティックは前田大然が先制点獲得も後半ATに痛恨の被弾
サッカーキング2024年4月7日(日)22時41分
先制点をマークした前田大然 [写真]=Getty Images
スコティッシュ・プレミアシップ第32節が7日に行われ、レンジャーズとセルティックが対戦した。
ここまで31試合を消化したスコティッシュ・プレミアシップで23勝5分3敗を記録し、勝ち点「74」の首位に立つセルティック。先月3日のハーツ戦では公式戦13試合ぶりの敗戦を喫したものの、以降は3連勝を達成しており、好調を維持しながら宿敵との“オールドファーム”を迎えた。対するレンジャーズは、今季序盤こそ出遅れたが、昨年10月にフィリップ・クレマン監督が指揮官へと就任してから見事に復調。現在はセルティックと1ポイント差のデッドヒートを展開中だ。レンジャーズの本拠地『アイブロックス・スタジアム』で行われる一戦に、セルティックに所属する古橋亨梧、前田大然、旗手怜央、岩田智輝が先発に名を連ねた。
試合は、開始早々に敵地へと乗り込んだセルティックがスコアを動かす。レンジャーズのキックオフでゲームが始まると、前線から果敢にプレスを仕掛けたセルティックがハーフライン付近でインターセプト。バックパスを受けたGKジョー・ハートがロングフィードを供給すると、相手最終ラインの背後に送られたボールに前田が反応する。持ち前のスピードを生かして前方を背走するジェームズ・タヴァーニアーに急接近。タヴァーニアーのクリアは前田に当たってゴールへと吸い込まれ、セルティックが先制に成功した。
勢いに乗るセルティックは、31分に右サイドでコーナーキックを獲得すると、素早くショートパスを選択。送られたクロスはクリアされたが、こぼれ球を回収してニコラス・ゲリット・キューンが再度クロスを蹴り込み、前田が頭で逸らしたボールがコナー・ゴールドソンの肘に接触する。一度プレーは流されたものの、VARの介入により主審はPKを宣告。キッカーを務めたマット・オライリーが確実に沈め、セルティックが貴重な追加点を奪取した。
前半はシュート本数で大きく上回られたレンジャーズだったが、後半序盤は支配率を高めながらセルティックを押し込む。すると、立ち上がりの51分に左サイド深くでドリブル突破を試みたファビオ・シルヴァが、ペナルティエリア内でアリスター・ジョンストンの足に引っ掛かり転倒。主審はファビオ・シルヴァのシミュレーションと判断してイエローカードを提示したが、オンフィールド・レビューの結果、ジャッジはPKに変更される。プレッシャーがかかる場面ながら、タヴァーニアーが豪快にキックを突き刺し、レンジャーズが反撃の狼煙を上げた。
さらに、直後の57分には自陣でボールを奪ったレンジャーズのカウンターが炸裂。ファビオ・シルヴァが長い距離を持ち運び、ボックス右角で待つアブダラ・シマにパスを展開。ワンタッチで放ったクロスはマーカーに防がれるが、セカンドボールをダイレクトで折り返し、ファビオ・シルヴァが触れたこぼれ球をシリル・デセルスが押し込む。しかし、レンジャーズがボールを奪取した際、岩田に対してファールがあったとして得点は取り消しに。レンジャーズのゴールは認められなかった。
それでも86分、レンジャーズがプレスをかけて相手陣内でのインターセプトに成功。ペナルティエリア左角でパスを受けたラビ・マトンドのシュートのこぼれ球を、アブダラ・シマが思い切りよく右足で振り抜く。相手に当たったボールはネットを揺らし、レンジャーズが同点に追いついた。しかし、その直後の87分には、セルティックがDFラインからパスを繋いで相手のプレスを打開。ドリブルで中に切り込んだパウロ・ベルナルドが斜めのパスを差し込み、ボールを受けたアダム・イダが華麗なキープからグランダーのシュートを流し込む。追いつかれたセルティックが、すぐさま勝ち越し弾をマークした。
90分が経過して提示されたアディショナルタイムは8分。このままセルティック勝利かと思われた90+3分にドラマが待ち受けていた。シリル・デセルスのポストプレーを起点にレンジャーズが前進し、細かいパスワークからラビ・マトンドへとボールが渡る。左サイドでの鋭いカットインからボックス内に侵入すると、右足で放たれたシュートは美しい曲線を描きながら鮮やかにゴールイン。見事なゴラッソでレンジャーズが起死回生の一撃を挙げた。
結局、試合は3-3で終了し、「439回目」の“オールドファーム”は引き分けで幕を下ろした。両者の順位に変動はなかったものの、1試合未消化のレンジャーズがセルティックとの勝ち点差を「1」のまま維持した。次節、レンジャーズは10日にアウェイでダンディーFCと対戦。セルティックは13日にホームでセント・ミレンFCと対戦する。
【スコア】
レンジャーズ 3-3 セルティック
【得点者】
0-1 1分 前田大然(セルティック)
0-2 34分 マット・オライリー(PK/セルティック)
1-2 55分 ジェームズ・タヴァーニアー(PK/レンジャーズ)
2-2 86分 アブダラ・シマ(レンジャーズ)
2-3 87分 アダム・イダ(セルティック)
3-3 90+3分 ラビ・マトンド(レンジャーズ)
ここまで31試合を消化したスコティッシュ・プレミアシップで23勝5分3敗を記録し、勝ち点「74」の首位に立つセルティック。先月3日のハーツ戦では公式戦13試合ぶりの敗戦を喫したものの、以降は3連勝を達成しており、好調を維持しながら宿敵との“オールドファーム”を迎えた。対するレンジャーズは、今季序盤こそ出遅れたが、昨年10月にフィリップ・クレマン監督が指揮官へと就任してから見事に復調。現在はセルティックと1ポイント差のデッドヒートを展開中だ。レンジャーズの本拠地『アイブロックス・スタジアム』で行われる一戦に、セルティックに所属する古橋亨梧、前田大然、旗手怜央、岩田智輝が先発に名を連ねた。
試合は、開始早々に敵地へと乗り込んだセルティックがスコアを動かす。レンジャーズのキックオフでゲームが始まると、前線から果敢にプレスを仕掛けたセルティックがハーフライン付近でインターセプト。バックパスを受けたGKジョー・ハートがロングフィードを供給すると、相手最終ラインの背後に送られたボールに前田が反応する。持ち前のスピードを生かして前方を背走するジェームズ・タヴァーニアーに急接近。タヴァーニアーのクリアは前田に当たってゴールへと吸い込まれ、セルティックが先制に成功した。
勢いに乗るセルティックは、31分に右サイドでコーナーキックを獲得すると、素早くショートパスを選択。送られたクロスはクリアされたが、こぼれ球を回収してニコラス・ゲリット・キューンが再度クロスを蹴り込み、前田が頭で逸らしたボールがコナー・ゴールドソンの肘に接触する。一度プレーは流されたものの、VARの介入により主審はPKを宣告。キッカーを務めたマット・オライリーが確実に沈め、セルティックが貴重な追加点を奪取した。
前半はシュート本数で大きく上回られたレンジャーズだったが、後半序盤は支配率を高めながらセルティックを押し込む。すると、立ち上がりの51分に左サイド深くでドリブル突破を試みたファビオ・シルヴァが、ペナルティエリア内でアリスター・ジョンストンの足に引っ掛かり転倒。主審はファビオ・シルヴァのシミュレーションと判断してイエローカードを提示したが、オンフィールド・レビューの結果、ジャッジはPKに変更される。プレッシャーがかかる場面ながら、タヴァーニアーが豪快にキックを突き刺し、レンジャーズが反撃の狼煙を上げた。
さらに、直後の57分には自陣でボールを奪ったレンジャーズのカウンターが炸裂。ファビオ・シルヴァが長い距離を持ち運び、ボックス右角で待つアブダラ・シマにパスを展開。ワンタッチで放ったクロスはマーカーに防がれるが、セカンドボールをダイレクトで折り返し、ファビオ・シルヴァが触れたこぼれ球をシリル・デセルスが押し込む。しかし、レンジャーズがボールを奪取した際、岩田に対してファールがあったとして得点は取り消しに。レンジャーズのゴールは認められなかった。
それでも86分、レンジャーズがプレスをかけて相手陣内でのインターセプトに成功。ペナルティエリア左角でパスを受けたラビ・マトンドのシュートのこぼれ球を、アブダラ・シマが思い切りよく右足で振り抜く。相手に当たったボールはネットを揺らし、レンジャーズが同点に追いついた。しかし、その直後の87分には、セルティックがDFラインからパスを繋いで相手のプレスを打開。ドリブルで中に切り込んだパウロ・ベルナルドが斜めのパスを差し込み、ボールを受けたアダム・イダが華麗なキープからグランダーのシュートを流し込む。追いつかれたセルティックが、すぐさま勝ち越し弾をマークした。
90分が経過して提示されたアディショナルタイムは8分。このままセルティック勝利かと思われた90+3分にドラマが待ち受けていた。シリル・デセルスのポストプレーを起点にレンジャーズが前進し、細かいパスワークからラビ・マトンドへとボールが渡る。左サイドでの鋭いカットインからボックス内に侵入すると、右足で放たれたシュートは美しい曲線を描きながら鮮やかにゴールイン。見事なゴラッソでレンジャーズが起死回生の一撃を挙げた。
結局、試合は3-3で終了し、「439回目」の“オールドファーム”は引き分けで幕を下ろした。両者の順位に変動はなかったものの、1試合未消化のレンジャーズがセルティックとの勝ち点差を「1」のまま維持した。次節、レンジャーズは10日にアウェイでダンディーFCと対戦。セルティックは13日にホームでセント・ミレンFCと対戦する。
【スコア】
レンジャーズ 3-3 セルティック
【得点者】
0-1 1分 前田大然(セルティック)
0-2 34分 マット・オライリー(PK/セルティック)
1-2 55分 ジェームズ・タヴァーニアー(PK/レンジャーズ)
2-2 86分 アブダラ・シマ(レンジャーズ)
2-3 87分 アダム・イダ(セルティック)
3-3 90+3分 ラビ・マトンド(レンジャーズ)
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