「パンチはほぼ貰わなかった」那須川天心、デビュー戦勝利に安堵。一方で課題に挙げたのは?
デビュー戦を勝利で飾った那須川。ダメージもほとんどなく、次の試合に意欲を見せた。(C)CoCoKARAnext
キックボクシングからボクシングに転向した元RISE世界フェザー級王者の那須川天心(帝拳)が、プロデビュー戦となったスーパーバンタム級6回戦で、日本バンタム級2位・与那覇勇気(真正)に3−0判定勝ちを収めた。
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この試合で天心は、1ラウンドから自分のペースを作った。前に出てくる与那覇をうまくいなしつつ、スピードのある右のジャブ、強烈な左ストレートやフックを上下に打ち分けて翻弄した。2ラウンドにダウンを奪うと、3ラウンドには完全に動きを見切ったかのように相手にパンチを当てさせない。4ラウンド終盤には猛攻をかけるなど、最終的にはジャッジ2がフルマーク、残る1人も59—55という大差でデビュー戦をものにした。
試合後、那須川は「与那覇選手にメリットがなかったのに、試合を受けてくれてありがとうございます」とコメント。さらに、「初めて6ラウンドやって、試合前も本当に試合をするんだという感じで、これで6ラウンド戦えるかどうかも分からないので、ふわふわしていた」と試合前の緊張感を伝えた。
ボクシングの内容については、「チャンピオンを目指すためにはこういう試合ではダメだと思うので、しっかり倒して皆にアピールできたらいいなと思う」とKOできなかったことを悔やんだが、「まずは勝ててほっとしている」と胸をなでおろしている。
本人が「やっぱり課題は色々ありますよね。けど、パンチはほぼほぼ貰わなかったんで、だから動きもスピードも良かったんですし、空間把握もできていた」という通り、与那覇から有効打を一発ももらわず、会見では「顔が命なので(笑)」と笑いを誘う余裕も見せた。
神童が歩み始めた第2章は、ひとまず順調な船出だったと言えそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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