B-Max Racing、2台体制でのスーパーフォーミュラ参戦体制を発表。51号車に松下信治を起用
4月12日、全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦するB-Max Racingはプレスリリースを発行し、2021年第1戦は欠場したものの、今季は2台体制を維持しスーパーフォーミュラを戦うと発表した。50号車にはアメリカ人ドライバーのイブ・バルタスを、そして51号車のドライバーには、松下信治が起用されることになった。
2017年からスーパーフォーミュラに参戦を開始したB-Max Racingは、小暮卓史や千代勝正、さらにルーカス・アウアーやハリソン・ニューウェイなど外国人ドライバーを中心に起用してきたが、2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により外国人ドライバーがなかなか入国できず、毎戦のようにドライバーが変わる苦しい戦いを強いられてきた。
2021年に向けては、1月にホンダから発表されたプレスリリースには2台での参戦が記載されたものの、その後はなかなかドライバーが決まらず。3月に公開されたエントリーリストにはバルタスの名が記載されていたが、もう1台は明らかにされていなかった。
すでにスーパーフォーミュラは第1戦富士を終えているが、そんななか、4月12日にいよいよB-Max Racingの2021年体制が明らかにされた。50号車のドライバーは、当初のエントリーリストの記載どおり、ユーロ・フォーミュラ・オープンやフォーミュラ・ルノーに参戦してきたバルタスだが、現在は新型コロナウイルス感染拡大の影響により来日が実現していない状況だ。来日、そして隔離が終わり次第、最終戦まで参戦するという。
そして51号車のドライバーには、2020年も終盤3戦にB-Max Racingから参戦した松下が決まった。松下は4月24〜25日に鈴鹿サーキットで開催される第2戦から最終戦まで参戦することになる。
「ファンの皆さまからの声や、関係各所の皆様のご尽力により、合同テストと第1戦は欠場しましたが、第2戦以降松下選手とふたたびレースをやれることになりました。ここまで背景を整えてくれた関係各位に心から感謝したいと思います。ありがとうございます」と語るのは、B-Max Racingの組田龍司総代表。
「とはいえレースですから、背景がどうであれ結果を獲りにいくことだけが使命です。テスト、第1戦に出場していないことはチーム、ドライバーにとってはマイナス要素ですが、いかに跳ね返せるかが大事だと思います」
「そういった不利な状況はありますが、今季は有効ポイント制で、松下選手はまだまだタイトルを狙える力があるドライバーだと思っています。我々もそれをできるだけサポートできるようにしたいと思いますし、昨年の後半3戦のパフォーマンスを引き出せるように頑張りたいと思います」
また松下は、スーパーフォーミュラ参戦に向け「今回の参戦決定に至るまでにさまざまな壁がありましたが、自分が思っている以上にチームやホンダの方々が僕を見ていてくれて、あきらめない気持ちを持ち続けた結果、組田総代表が『ドライブできるように頑張ってみよう』と後押ししてくれました。その皆さまの思いがいろいろな壁を動かしてくれましたし、すべての人たちに心から感謝を申し上げたいです」と意気込みを語った。
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