スーパーGT第1戦岡山の公式練習はヘビーウエットに。DENSO GRスープラが最速もクラッシュ
4月15日、岡山県の岡山国際サーキットで2023年シーズンのスーパーGT第1戦『OKAYAMA GT 300km RACE』が開幕を迎え、初日午前に行われた公式練習では、GT500クラスはDENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)がトップタイムを記録するもクラッシュを喫してしまい、GT300クラスはStudie BMW M4(荒聖治/ブルーノ・スペングラー)がクラス最速タイムを記録している。
長いオフを終え、いよいよ新シーズンの開幕を迎えた2023年のスーパーGT。今年も開幕戦の舞台はおなじみの岡山国際サーキットとなり、搬入日の夜から降り始めた雨も公式練習の開始前には小雨に。ウエット路面のなか、気温13度、路面温度14度、湿度90%というコンディションで9時10分に定刻どおりセッションが開始された。
明日の決勝日も雨が予想されるため、ピットレーンオープンと同時に多くの車両がコースが出ていく。しかし天候はコースインに呼応するように変化し、一旦は止んだと思われた雨は徐々に強くなっていく。
セッション開始から20分が経過すると雨粒も大きくなり、路面はヘビーウエットになる。走行を続ける各ドライバーはマシンをコースに留めながら走行を重ねていくが、難しいコンディションにコースアウトしてしまう車両も見られる状況に。
30分ほど経過したとき、中山雄一がステアリングを握る39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraがモスエスのふつめで姿勢を乱しスピン状態に陥ると、そのままアウト側のスポンジバリアに激突しマシンが空中で回転してしまう大クラッシュが発生してしまう。
この39号車のクラッシュで即座に赤旗が提示。中山の安否が心配されたものの、マシンから降りて救急車に乗り込むシーンが公式映像に映し出されている。セッションは39号車のマシン完了およびスポンジバリアの修復完了後、10時10分に残り45分で再開を迎えた。
再開後には1コーナー立ち上がりで8号車ARTA MUGEN NSX-GTがスピン、38号車ZENT CERUMO GR Supraがコースアウトしてしまうなど、ヘビーウエットの状況は変わることなく公式練習が進む。
その後もコースアウトを喫する車両もおり、天候は悪化していったため、10時33分に再び赤旗が提示。レースコントロールは公式練習セッションを「この赤旗をもって終了」することを決定し、当初予定されていた専有走行は実施されないまま第1戦の公式練習は終了することに。
各車両が記録したベストタイムはセッション開始時に記録されたものとなり、GT500は大クラッシュを喫してしまったDENSO KOBELCO SARD GR Supraの1分31秒164をトップに、36号車au TOM’S GR Supraが1分31秒336で2番手、3号車Niterra MOTUL Zが1分31秒431で3番手に続いた。
GT300は7号車Studie BMW M4が1分37秒041でクラストップとなり、2番手は1分37秒401で88号車JLOC ランボルギーニ GT3、3番手は1分37秒852で65号車LEON PYRAMID AMGが続く結果になっている。
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